【英語の絵本ワークショップ】第一回、開催されました。

英語の絵本のワークショップ

こんにちは。はじめまして。
Learning Stageで英語を教えております田代晃代です。

10月5日(木)に、「良い絵本とは?」
というテーマで、英語の絵本のワークショップを開催しました。
対象は、1歳前後の小さなお子さんでしたので、Good Night, Gorilla (文・絵、共にPeggy Rathmann) を読みました。

この絵本は、ストーリーはとてもシンプルで
可愛らしいのですが、
どのページにも子どもの心を上手く引き付ける仕掛けが
絵の隅々に見られ、著者の絵心が何とも素敵です。
いわゆる仕掛け絵本ではないのですが、
子どもの好奇心がかきたてられる、そこが魅力の一冊です。

絵本を子どもに読む大人は、どうしても文字に気を取られ、
なかなか気付かないことも多く、
お子さんに指摘されてはじめて気付いた!
という点も多い、
大人としても発見の大きい作品です。

当日、5歳のお子さんもいらしたので、
その子のためにMrs. McNosh Hangs Up Her Wash
(文Sarah Weeks / 絵Nadine Bernard Wetcott)
を選びました。
何でもかんでもお洗濯物として干してしまう
Mrs. McNoshが最後に干してしまった物とは?!

良い絵本というのは、シンプルだけど、
しっかりとしたストーリーライン
(日本語でいう起承転結ですね)や、
子どもに訴える力のある絵など、
文と絵の絶妙なバランスがあるわけですが
(文章で語りすぎても良くないし、
絵が主張しすぎても良くない)、
そのたくさんある「良い」要素を「読み聞かせ」
という形だけにこだわり、
読み聞かせだけで終わってしまっている
場合が多いように思いますが、その絵本の良さを子どもが内面化し、継続してその絵本を自ら手に取る行為にこそ、読み聞かせの真の価値があるように思います。

子どももただ読んでもらう、
ということを繰り返すのではなく、
絵本の良さを引き出したアクティビティなどを通して、
さらに絵本の内容を「自分のものにする」
という経験を通じて、想像力を膨らませ、
豊かな感性が育まれるのです。

当日のワークの作品をご紹介しています。参加者の方のご了承を得て、掲載させていただいています。

 

 

最後に、お母さんたちのために
Leo the Late Bloomer (文Robert Kraus / 絵Jose Aruego)を
ご紹介しました。
遅咲きのレオ君のことが心配で心配で仕方がない
レオ君パパを横目に、どっしりと構え、
でも優しく見守るレオ君ママの姿勢は
見習いたいですね (*^o^*) 。

ワークショップ終了後、
「英語の絵本を選ぶ視点が変わった」という感想や、
「もっと想像力豊かに子どもと接し、絵本を読んであげたい」
という意見もあり、
「読み聞かせというと、読んで「聞かせる」
を中心に考えていたが」
「子どもたちと制作もして、より絵本を楽しみたい」という声が嬉しかったです。

また、1歳のお子さんをお持ちのお母さんから
質問を受けましたが、
「子どもがいつもページを先に進めてしまい、
本をちゃんと最後まで読み終えることができないが、
それでも良いのか?」
ということでしたが、1歳のお子さんでしたら、
絵本を手に取ること自体に意味があるので、
全然構いません。

しかも、その方が当日お持ちだった絵本は、
触感が楽しめる、さわって楽しむ仕掛け絵本だったので、
それでしたら、
「お母さんが読む」ことよりも、
「お子さんがさわる」ことに意味がありますので、
五感をフルに活用して絵本を楽しむ、
ということもこの時期のお子さんには重要ですね。
そして、
「Readers(リーダーズ)と
絵本 (Picture book) の違いが理解できた」
というコメントもいただき、とても重要なのですが、
これを語り始めるとちょっと長くなるので、
これはまた別の機会に譲りたいと思います。

次回は、10月26日(木に次のワークショップを予定しておりますので、また改めてご案内させていただきます。