Reflectする力

シンガポールのインター校は、IB(インターナショナル・バカロレア)プログラムを採用している学校が多いですね。

IB自体、1968年に設立された非営利団体なので、その歴史はかなり古いのです。

もともとグローバルな人材の育成を目的としていて、世界中どの国にいても共通のカリキュラムが提供されるという利点があります。

その根底にある教育哲学に目を向けると、とても素晴らしい!と評価する一方、日本の教育アプローチとは、あまりにもかけ離れている内容に、戸惑ってしまう保護者の方を見かけるのも事実です。

世界中のIB校に共通するもので、IB校の特徴でもあると思うものの中に、宿題の出し方があります。

週始めまたは週末前に一週間分の宿題が出て、一週間後に提出するというもの。

この宿題の出し方ですが、実は「タイム・マネージメント」を子どもに意識させ、時間を上手に使い、与えられた課題を効率良くこなすことが狙いなのです。

1週間頑張って宿題に取り組んだのに、明確な採点もなく、先生のコメントもない、という意見も良く聞き、不安になる保護者の方もいらっしゃるようですが、もともとタイム・マネージメントが目的なので、1週間の宿題が期日に提出できていれば良いので、先生もチェック一つでそれを評価していることになるのでしょう。

また、IBプログラムの中の「教師」の位置付けですが、知識を与え、教える人というよりも、学習をスムーズに運ぶいわばfacilitator 「促進者」という捉え方なので、日本の教育現場を基準に考えてしまうと、物足りなさと感じてしまう日本人の方も多いのではないでしょうか。

ところでIBは、Learner Profileと称し、目指す人物像を以下のように掲げています。

Inquirer 探求する子、knowledgeable 知識のある子、thinker 考える子、communicator コミュニケーションができる子、principled 信念をもつ子、open-minded 心を開く子、caring 思いやりのある子、risk-taker 挑戦する子、balanced バランスのとれた子、reflective 内省できる子。

どれもグローバルな世界で活躍するには欠かせない資質になりますが、特にreflectする機会はIBプログラムに限らず、インター校では全般的に重視される感があります。

日本語で言う「反省」とは少々異なり、自分で自分の課題と向き合い、しっかり自己評価する。

ただやってお終い、ではなく、自分が良くできた点、もう少し頑張れた所を客観的に見つめてみるという姿勢は、大人になってからも重要だなぁと感じます。

特にIBでは、テーマごとに自分の学習に対してreflect する時間が多いので、有効に使えると良いですね。

自分をフェアに、そして適切に自己評価できる子は、周りを公平に評価する目も養われますね。

プレイグラウンド・イングリッシュで終わらせないために

第二言語習得に、母語の基礎が重要であることは、以前、ブログで書いたことがあります。

母語の重要性を強調するのは、やはり英語は母語以上のレベルにはならないからです。

母語がしっかりしていれば、英語もそれに比例して、上達します。

逆に、英語に力を入れるあまり、母語が停滞してしまうと、残念ながら、英語もそれ以上は伸びない、ということになってしまいます。

一番リスクが大きいのは、両言語がどちらも中途半端になってしまうことです。

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よくテレビで、帰国子女のアナウンサーの英語を聞いていて、厳しいようですが、「いつも同じようなコメント」「表現力に幅がない」という意見をもってしまうのは、高校までアメリカにいたのであれば、英語も高校レベルでストップしてしまうからなのです。

その後、意識して勉強しない限り、英語もそこ止まりになってしまいます。

意外にシビアですよね(・_・;)

お子さんがインター校に通い始め、自然と英語を身につけてくる場合、保護者の方はご自身以上に英語ができる子を見て満足してしまいがちですが、その英語力がPlayground English(お友達と遊ぶための手段としての英語)で終わってしまわないためにも、アカデミックな面で英語をどれだけ使えているか、というのが大事になってきます。

ある意味、プレイグラウンド・イングリッシュは誰でも簡単に身につきますが、アカデミック・イングリッシュは、コツコツと毎日の積み重ねの結果です。

英語を意外と簡単に、自然と話せるようになると、それを持続して使わない限り、脳の発達段階ですぐに忘れてしまうので、特に小さなお子さんは要注意です。

反対に、時間をかけて努力して習得した英語力は、いつまで経っても残るものです。

せっかくの海外生活、Playground English の域を出ないのは、何とももったいないことです。

語学力を身に付けるのに近道はありませんが、毎日コツコツ意識して学習することが、長期的に考えた場合、一生の財産になります。

ご帰国後も、大人になってからも、ご自身の英語力を客観視してみることが、英語をさらにレベルアップさせ、それを維持していくための発動力になるのかもしれません。

TCK人口

最近、学校で先生の紹介を聞いていると、「私もTCKです。」と自己紹介する教師が多いなぁという印象を受けます。

Third Culture Kids(サード・カルチャー・キッズ)の略で、両親の国でもなく、育った国の文化でもない、独自の「第3の文化」と呼ばれる環境で成長した子どもという意味ですが、20数年前、大学で異文化間教育学を学んでいた頃、そういう概念はあったものの、当時は必ずしもTCKという呼び方はしていませんでした。

TCKという名称は最近、本当に良く耳にするのは、そういう人がそれだけ増えてきたということですが、TCK人口が、増えれば増えるほど、TCKという概念すら当たり前すぎて、そういう言葉自体、そのうち死語になるかもしれませんね(*^▽^*)

TCKは、親子間でも全く違う経験をするので、親の「常識」が子どもの常識として通用しないことも多々あります。

私は南米のブラジルで育ったのですが、小学生の頃、父に「オーストラリアって、どこにあるの?」と聞いたことがありました。

その時、父に「オーストラリアも知らないのか。アフリカと南米の間にあるじゃないか」と言われたのですが、

ブラジルで育った私が学校で見慣れている地図はこちら↓

父の説明に、私は、当然「???」です。

「私の地図」には、アフリカと南米の間に、国は存在しないので、地図では見えないくらい、オーストラリアってずいぶんと小さな国なのだなぁと、的外れなことを思った記憶があります(^▽^;)

南米や北米では、アメリカ大陸が中心の地図が主流なのですね(*^▽^*)

今となっては笑い話ですが、TCKと呼ばれる子どもが増えるということは、常識というものはないと考えた方が良いですね。

今のグローバル社会、昨日の常識が今日の常識ではない、ということすらあってもおかしくない。

TCK人口の増加がもたらすもの。

それは、やはりグローバル・マインドが持てるかどうか。

そういうメンタリティーが、今後、ますます問われてきそうですね。

経験に勝るものは、ありません(*^▽^*)

今のTCKには、とにかく沢山のことを経験してもらい、それがグローバル・マインド育成の原動力になっていくのでしょうね★

英語の絵本読み聞かせのお悩み

以前、英語の読み聞かせに関するご質問を受けたことがあります。

お子さんが幼稚園から借りてくる英語の絵本を、家で読み聞かせてあげるのだが、ご本人はあまり上手に読めないことを気にされ、それでお子さんもお話をあまり良く理解していないのでは?と思ってしまい、どうするのが良いのか?というご相談でした。

多くの方が、同じようなお悩みをお持ちなのではないでしょうか?

まず、ここでご注目いただきたいのは、お母さんの「英語で読み聞かせたい」という思いに対して、お子さんも同じように思っているかどうか、という点です。

結局のところ、お父さんお母さんの英語力や英語に対する自信と、お子さんの英語力のバランスが、なによりも重要になってきます。

例えば、お子さんの英語力に関わらず、お母さんが英語に自信をお持ちであれば、親子で英語の絵本を楽しむことはできるので、何も問題はありませんね。

同じように、親は英語があまり得意ではないけれど、お子さんがまだ英語があまりできない時点では、双方があまり努力をしなくても、読み聞かせを楽しいものにすることはできるでしょう。

ただ、お子さんがローカル校やインター校に通い、英語がどんどん上達してくると、親子間で英語力に差がでてきてしまい、その場合、バランスを考慮する必要があります。

これは、読み聞かせに限ったことではなく、ご家庭での英語の使用量に関しても同じです。

私が専門とするバイリンガル教育は、意外と誤解されがちなのですが、何よりも母語を大事にする教育アプローチです。

子どもの第2言語の上達は、母語の基礎がどれだけしっかりしているかで比例します。

なので、お子さんがどんどん英語ができるようになり、お母さんの英語力が追いついていけなくなった時こそ、今度は日本語の読み聞かせに、是非、力を入れてほしいのです。

親が日本人同士のご家庭の場合、お子さんがどんなに英語ができるようになっても、それが母語になることはありません。

ということは、英語が上達すればするほど、今度はご家庭での母語教育が大切になってくるのです。

今せっかくシンガポールにいるので、頑張って英語で読み聞かせをしたい!というお気持ちは理解できますが、今シンガポールにいるからこそ、ご家庭での母語教育の重要性、そしてそれを与えられるのはお母さんであり、お父さんであることも心に留めておいて下さいね。

まさに、親が子どもに与えてあげられる大切なギフトなのです♪

2050年の世界

先日、雑誌を読んでいたら、今の小学生が社会の中核を担うのは2050年頃という記事が目に留まりました。

2050年。どのような世の中になっているのでしょう?

あまり想像もできませんが、時間は誰にでも平等に与えられるものだから、今の小学生は、どの子もその頃には30代後半~40代前半。

特に英語教育に関しては、小学校から英語を習い、中学では英語を英語で学び、スピーキングを含む4技能(読む・書く・聞く・話す)重視の手厚い英語教育を受ける世代の子どもたちですね。

ということは、今の小学生に英語を教えるということは、それがどのような形であれ、20年後、30年後の世界のための種を蒔くようなものですね ♪

2050年にどのような未来が待っているのか分かりませんが、今以上にグローバル化が進み、英語は「目標」ではなく「ツール」の一つに過ぎず、一つひとつの文化を大事にしつつも、グローバル・マインドに貢献できる、そんな大人になってほしいなぁという希望を胸に、

2050年に輝けるスターたちと接していきたいなぁと、未来に花開く小さな英語の種のポテンシャルを、より一層意識していこうと思いました☆

 

グロービッシュをご存知ですか?

Globish をご存知ですか?

グローバル+イングリッシュの造語ですが、他にも、インターナショナル・イングリッシュなど、呼び方が他にもあるため、意外にも浸透していない造語だなぁと感じます。

呼び方に違いがあっても、指していることは同じであり、実際、グローバル社会で生活していると、そうした現象があることは実感できます。

英語を母語としない者同士が使用する英語がグロービッシュです。

いまや、 グロービッシュ人口は、英語のネイティブ・スピーカーを上まります。

グロービッシュで何となく通じるし、グロービッシュの方が楽なので、「スタンダード」とされる英語は習わなくても良い、と主張する人もいますが、賛否両論です。

ネイティブ・スピーカー並みの英語を話す人が、シンガポール人と話す際は、敢えてシングリッシュを使用する場合があります。

その方が、コミュニケーションがスムーズにいくのです。

まさに、前回のブログでご紹介した「ディスコース」です。

ディスコースを意識し、シングリッシュを用いたコミュニケーションと言えますね。

文法的には必ずしも正しくなくても、それでディスコースがうまくいくのであれば、というのがグロービッシュの醍醐味でしょう(*^o^*)

結局、英語がどれだけ正しいかにこだわるか、それとも、コミュニケーションを円滑にするためのディスコースをとるか、という感じですね。

どちらにしても、やはりアメリカやイギリス英語の基本を知っているからこそグロービッシュにも対応できるのではないでしょうか。

グロービッシュで通じるからネイティブの英語をないがしろにするのは本末転倒だと思います。

「正しい」英語に固執してしまうがために、英語が話せなくなってしまうのは実にもったいないので、そういう方は、「国際語」としての英語のコミュニケーションを意識してみると良いでしょう。

ただ、グロービッシュはあくまでもグロービッシュなので、そうした自覚も必要かと思います。

ディスコースを学ぶ

英会話レッスンの生徒さんに、良くお伝えすることの中に、Discourse (ディスコース)というものがあります。

日本語には、日本語のディスコースがあるように、英語には英語のディスコースがあります。

どんな言語にも、verbal(言葉)とnon-verbal(言語以外のもの)な要素があり、ディスコースは、それを全て合わせたものです。

広く言えば「コミュニケーションの取り方」とでも言うのでしょうか。

Non-verbal は、相づちだったり、ジェスチャーや、間(ま)の取り方だったり、その言語を使う人たちの暗黙のルールみたいなもの。

例えば、英語を母語とする人たちは、相手の話を遮ったりしません。

相手の意見に、賛成でも反対でも、話を最後までしっかり聞きます。

そして相手が話し終えたことを確認した上で、自分の意見を述べます。

それに比べ、日本人は途中で「そう、そう」とか「そうだよね。だから・・・」という形で話に加わっていきます。

どちらが良いとか悪いではなく、ディスコースがただ違うのです。

会話のスタイルが違うのですね。

ディスコースそのものに、良し悪しはありませんが、日本語の会話には、日本語のディスコースがあるように、英語の場合、英語のディスコースに従わないと失礼にあたることも出てきます (;´Д`)ノ

先ほどの英語の例でいうと、話をいきなり遮られた側は良い気はしませんし、一旦遮ぎられたら、今度は、相手が話し終わるまで、その人が待ち続けます。

なので、英語を習うということは、文法を勉強したり、語彙を増やしたりだけではなく、英会話においては、特にこのディスコースを知らないと、完璧な英語を話したつもりでも、コミュニケーションという意味では、スムーズにいきません。

逆に、ディスコースを意識すれば、語彙が多少少なくても、会話のキャッチボールが何となくできてしまいます(*^▽^*)

日本人と外国人の間で交わされる会話を聞いていると、よくこんな場面に出くわします。

外国人に聞かれたことに対して一生懸命答えようと、日本人が長々と英語で説明して、会話はそこでストップ。

また外国人が別の質問をして、今度はそれに答える。

典型的なQ&Aのようで、これでは会話のキャッチボールになっていませんね (・_・;)

そこで心掛けたいのは、「短く答えて」次に「あなたは?/あなたはどう思う?」と切り返す。

簡単なようでここが難しかったりしますが、特に英語という言語では、テンポ良く会話がスムーズに運ぶことが好まれます o(^▽^)o

英語を勉強する際、語彙や文法、発音などに気を取られがちですが、是非このディスコースというコンセプトも取り入れてみて下さい。

一度、意識し始めると、英語を別の角度から眺められるようになりますよ。

だまし絵のように、一度、視点を変えてコミュニケーションというものを見てみませんか? (‐^▽^‐)

英会話上達のポイントは、アウトプットより先ずはインプット

英会話の生徒さんのレッスンを通して思うことですが、皆さんとても頑張ってアウトプットにフォーカスしてます。

もちろん英語が話せるようになりたい!という思いから、一生懸命、話そうとするのは当然のように見えるのですが、実は、アウトプットがあるためには、それ以上のインプットが必要なのです(´∀`)

中には、「一時期、頑張ってみたけど、諦めましたσ(^_^;)」という生徒さんもいるのですが、大抵の場合、とにかく話す!という「アウトプット」を意識するあまり、「インプット」である英語を意識的に「取り入れる」「取り込む」作業が少なくなっているように思います。

とにかく話してみることに注力するけれど、話そうとすればするほど、話せない(汗)という焦りが大きくなり、やっぱり無理と決め付けてしまうのですが、実にもったいないです。

逆に、英会話の先生と、地道にテキストを1冊ずつ、こなしているわりには、なかなか英語が身につかないケースもあります。

両者ともに「インプット」と「アウトプット」のバランスを見直してみると意外にも改善されます。

話したり、書いたりする英語を【能動的スキル】と呼んだ場合、読んだり聞いたりする英語は【受動的スキル】。

英会話のレッスンで、とにかく沢山話すことに力を入れても、受動的スキルが足りないと、どうしても語彙が限られ、言いたいことを英語で伝えることが難しくなります。

そこで、おすすめなのは、受動的スキルをもう一度見直してみることです。

出来るだけたくさん聞いて、たくさん読む。

これくらい話せるようになりたい!と思う量の2、3倍は読んで、聞く。

英語教師としては、できれば、4、5倍と言いたいところです(^o^;)

でもこれは、逆に考えると、それくらい読んだり、聞いたりすれば、確実に話せるようになる!ということなのです♪

英語が満足いくように話せるようになるには、やはり自分で意識して英語をどんどん「インプット」していく。

適度なインプットがあるからこそ、少しずつアウトプットもスムーズにできるようになる。

小さな子どもが、言葉をたくさん聞くことによって、初めて言葉を発するように。

ただ、大人と子どもの違いは、子どもは無意識にインプットとアウトプットがなされますが、大人の場合は、ただ聞くだけでは効果はありません。

意識して聞く力が重要になってきます。

こういう英語を話せるようになりたい、というものを意識し、繰り返し繰り返し、ひたすら聞く。

そして、それを意識して使ってみる。

アウトプットがうまくいってないなと思ったら、インプットを増やしてみるのが、英会話上達のポイントかもしれません。

【英語絵本ワークショップ】読み聞かせ以上の価値に目を向けて

英語の絵本の良さをお伝えしたい、英語の絵本をもっと身近に感じてほしい、という思いから、英語の絵本のワークショップを開催しました。

まず、ご紹介したのはGood Night, Gorilla (文・絵、共にPeggy Rathmann) 。

この絵本は、ストーリーはとてもシンプルで可愛らしいのですが、どのページにも、子どもの心を上手く引き付ける仕掛けが絵の隅々に見られ、著者の絵心が何とも素敵です。

いわゆる仕掛け絵本ではないのですが、子どもの好奇心がかきたてられる、そこが魅力の一冊です♪

絵本を子どもに読む大人は、どうしても文字の方に気を取られ、なかなか気付かないことも多く、お子さんに指摘されてはじめて気付いた!という点も多い、大人としても発見の大きい作品です。

是非お子さんと一緒に楽しんでみて下さい。

子どもの視点が大人と如何に違うか、驚かされます。

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次に、Mrs. McNosh Hangs Up Her Wash (文Sarah Weeks / 絵Nadine Bernard Wetcott) をご紹介。

McNoshとWashをかけてるところから始まり、She hangs up the dresses… she hangs up the underwear… と次々に衣類を干していったかと思いきや、She gets a wrong number and hangs up the phoneという具合に、hang upの意味も拡大していき、何でもかんでもお洗濯物として干してしまうMrs. McNoshが最後に干してしまったものとは?!

良い絵本には、シンプルだけど、しっかりしたストーリーライン(日本語でいう起承転結ですね)や、子どもに訴える力のある絵など、文と絵の絶妙なバランスがあるわけですが(文章で語りすぎても良くないし、絵が主張しすぎても良くない)、そのたくさんある良い要素を「読み聞かせ」という形だけにこだわるがために、読み聞かせだけに終わってしまっている場合が多いように思いますが、その絵本の良さを子どもが内面化し、繰り返し絵本を自ら手に取る行為にこそ、読み聞かせの真の価値があるように思います。

子どもも、ただ読んでもらう、ということに終始せず、絵本の良さを引き出したアクティビティなどを通して、さらに絵本の内容を自分の中に取り込むという経験を通じて、想像力を膨らませ、豊かな感性が育まれていくのでしょう。

当日は、そういうことを意図して、参加者には、ワークに取り組んでもらいました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして最後に、お父さんお母さんたちに読んでもらいたい一冊としてLeo the Late Bloomer (文Robert Kraus / 絵Jose Aruego) をご紹介しました。

遅咲きのレオ君のことが、心配で心配で仕方がないレオ君パパを横目に、どっしりと構え、でも優しく見守るレオ君ママの姿勢は見習いたいですね (*^o^*)

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ワークショップ終了後、「英語の絵本を選ぶ視点が変わった」という感想や、「もっと想像力豊かに子どもと接し、絵本を読んであげたい」という意見もあり、「読み聞かせというと、読んで「聞かせる」を中心に考えていたが、子どもたちと制作もして、より絵本を楽しみたい」という声が嬉しかったです。

また、1歳のお子さんをお持ちのお母さんから質問を受けましたが、「子どもがいつもページを先に進めてしまい、本をちゃんと最後まで読み終えることができないが、それでも良いのか?」ということでしたが、お子さんの年齢を考えると、今は、絵本を手に取ること自体に意味があります。

当日、その方がちょうどお持ちだった絵本は、触感が楽しめる、さわって楽しむ仕掛け絵本だったのですが、それでしたら、「お母さんが読む」よりも、「お子さんがさわる」ことに意味がありますので、五感をフルに活用して絵本を楽しむ、ということを何よりも大事にしたいですね☆

そして、「Readers(リーダーズ)と絵本 (Picture book) の違いが理解できた」というコメントもいただき、とても重要なのですが、これを語り始めるとちょっと長くなるので、これはまた別の機会に譲りますね(^∇^)