I SPY でミッケ!

I SPY というシリーズで、『ウォーリーをさがせ!』的な要素を持ったアプローチの絵本があります。

日本では、『ミッケ!』というタイトルで出版されています。

大人と一緒に読めば、子どもは大人が読んだテキストに沿って、その文章が指しているものを写真の中から探し出し、絵本の物語をエンジョイするよりは、親子で I Spy ごっこをするような感覚ですね。

そこには、普段の読み聞かせとは少し趣向の異なる絵本の面白さが♪

クリスマスやハロウィン、バレンタインなど、シーズン毎のイベントや、数字・学校・恐竜など、テーマも多岐にわたり、子どもの好奇心をかきたてます。

こうして親子で楽しむ方法もありますが、一方で、このシリーズ、リーダーズとしても展開しているところが嬉しい(^-^

以前ご紹介したOlivia やエリックカールの絵本を元にしたリーダーズと同様に、リーディングの一環として I SPY をリーダーズとして積極的に活用する方法、おすすめです(^▽^)

子どもが自分でセンテンスを読むだけでなく、更にそれを写真の中で探し当てる、というオマケ付き(^^♪

フォニックスのルールを一通り学ぶと、あとは sight words をどれだけ増やし、そしていかにリーディング量を増やしていけるか。

これでリーディング力は確実に変わってきます。

しかし、時には、定期的に読み進めているリーダーズに、子どもが飽きを感じてしまうこともあります。

順調に進んできたリーディングのプロセスに少し停滞がみられるようになったら I SPY リーダーズで「楽しく読む」「目的をもって読む」ことに意識を向けてみませんか?

楽しくないとリーディングは進みませんし、リーダーズをひたすら読み続けることに終始するためにリーダーズは存在するのではありません。

いつかは卒業するリーダーズ★

リーダーズ使用の究極の目的は、多読を楽しむだけのリーディング力をつけることでしょう。

読書は大人になってからも続く趣味であり、リーディングは知識を得るための情報収集の手段でもあります。

学校でいくらリーダーズが読めても、真の意味でその子が自ら読みたい本を実際に手に取り、ご家庭でも本を読むことを心から楽しんでいないのであれば、それは広い意味でのリーディングの目的は果たしていません。

リーダーズで停滞が見られるようになったら、 I SPY リーダーズを試してみて下さい。

ダラダラと文章を読むのではなく、写真の中で何を探し当てるのかを探るためのリーディングということで、目的あってのリーディングの第一歩を踏み出すことになります☆彡

そのうちリーダーズも卒業し、

絵本の大型本も子どもが自分で読むようになるでしょう(^-^

絵本から初歩リーダーズへスムーズに移行

初歩レベルのリーダーズを導入する際、子どもをリーディング嫌いにしてしまわないように、注意が必要です(・・;)

そういう意味では、子どもがもうすでに知っている絵本の作者や、子どもが好きな絵本のキャラクターが、リーダーズ導入のきっかけになれば、子どももスムーズに絵本からリーダーズへと移行できますね(^▽^)

シリーズ化されているので、Ian Falconer の Olivia の絵本をご自宅にお持ちのお子さんも沢山いるかもしれません(^-^v

おてんばOlivia が次々と繰り広げる様々な冒険に慣れ親しんでいる子は、Olivia のリーダーズを自然と手に取ってみたいと思うでしょう♪

同様に、どのご家庭にもあるであろうエリック・カールの絵本☆

そんなエリック・カールの世界が、子どもを喜んでリーダーズへと自然と導いてくれます☆彡

こちらは、Ready to Read シリーズのReady to Go! という初歩レベルになっています。

以前、ご紹介したBOB Books で短母音を終了、sight words も少し増え、長母音も読めるようになってきたような子におススメです(^^♪

BOB Books とは少し違う「立派な一冊の本」という形態も、子どもにとっては新鮮です☆☆

「絵本をお父さんお母さんに読んでもらう」から、絵本のキャラクターのストーリーを「自分一人で読む」というこの変化☆彡

子どもにとっては、大きな大事な第一歩です(^▽^)

ここから先は、自主性を大切に、自分で読める本の数を

いかに無理なく、楽しく増やしていってあげるかが

重要になってきますね(^^♪

 

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Sight Wordsは適度に☆

英語の精読とワーキングメモリー

前回、英語の多読と精読について触れました。

英語の多読と精読をバランス良く

記事で、下記の方法もご紹介しましたが、

①本を読み進める中、分からない単語に下線を引く

②分からない単語の意味をまとめて辞書で引く

③レッスンで意味の確認、文脈を理解

④意味を覚えているか、単語の確認

ただ・・・

この通りに進めたら、

英語がたくさん読めるようになる!!

単語もすぐに覚えられる!!

というものではありません。

特に、覚える英単語が多数ある場合、これを一通り数回行っただけで、すぐに効果が出るものではありません(・・;)

何回も繰り返す必要があるのですが、

それでは、子どもが一連の学習の流れを繰り返し行う際、実際、脳ではどのようなことが起きているのでしょうか?

学習記憶の中には、ワーキングメモリー(作業記憶)と呼ばれる高次の脳機能があります。

このワーキングメモリーですが、容量に限度があるため、一度にたくさんのことを行おうとすると、負担がかかります(・・;)

例えば、上記の一連の作業ですが、

①では、本を読み進めるという情報処理にワーキングメモリーの大半が使われてしまっているので、新しい単語を覚える余裕はありません。

②の場合、ワーキングメモリーは辞書を引いて意味を調べるという作業に充てられます。

③の作業時は、単語の意味を理解するためにワーキングメモリーが使われ、

④←ここにきて、初めて、知らない単語を覚えるという作業にワーキングメモリーが充てられることになります。

ワーキングメモリーの研究では、radial arm maze(放射状迷路)と呼ばれる実験装置が用いられることがあります。

放射状に伸びたアーム(腕)の先に餌を置き、ネズミがそれを探し当てる実験です。

例えば、練習用のサンプル・テストで、餌のあるアームの位置を覚えたネズミが、実際の実験では、別のアーム(反対側のアームだったり、隣のアームだったり)に餌があることを理解しないといけない実験を行った場合、

ネズミは最初、サンプル・テストで餌のあったアームに先ず行ってしまいますが、最初の位置とは別のアームに餌があるということを学習していき、繰り返し課題を行うことにより、最終的には正解率も上がっていき、正しいアームに辿り着く速さも早くなっていきます。

この時、最初のアームに行こうと一旦、足を踏み入れるのですが、引き返して、正解のアームへ向かう、ということが途中、見られることがあります。

すぐには覚えられなくても、何かがきっかけとなり、正しい方へ進む、というこの途中経過が、英語学習にも重要だなぁと感じます(^▽^)

先述の①~④の学習プロセスを考えても、これを一回一通り行うだけで単語の意味を覚えようとするとワーキングメモリーにとっては、多大な負担です(^-^;

そのため、単語の意味を効率良く処理するには、少しずつワーキングメモリーの負荷を減らしていくことが必要です。

単語帳を見て一回で意味を覚えることはできませんので、思い出すためのきっかけを作ってあげてみる(^▽^)

記憶が刺激されるような関連付けですね☆

生徒さんとは、実際のレッスンで、こんなことを試しています。

単語帳の中で、なかなか覚えられない英単語を選び、その単語が載っている本の中に、直接、意味を思い出すためのヒントとなるような絵を描いてみるのです。

そうすることによって、次に単語帳でまた同じ単語を見かけ、意味を覚えていない場合、本を開いてヒントを見た瞬間、その意味を思い出す、ということがあります☆彡

ヒントを書き込んだり、ヒントを繰り返し目にしたり、ヒントを頭の中で思い出してみることが、意味を覚えるきっかけとなり、さらにその間、いくつかステップを置くことにより、それぞれのワーキングメモリーの負荷を減らすことができ、

最終的には、意味を覚えるというワーキングメモリーが強化されます。

案外、子どもは、どんな絵を描こうかと、工夫を凝らし、ゲーム感覚で取り組んだりします。

新しい単語を思い出そうとするプロセスは、ヒントを本に書き込むところから、もうすでに始まってるのですね(^▽^)v

何をヒントとして描いたら自分が思い出せるか、ということを考えながら描くわけですから。

一つ一つの小さなプロセスを大事にしていくことが、最終的にはワーキングメモリーを効率良く使い、更に記憶を強化することに繋がります。

実際に、この作業が「類義語」を意識するきっかけとなり、生徒さん自身が様々な単語を頭の中で、自分で意味づけする方向へと進んだり、似たような内容の本と自然に関連付けるようになるなど、学習の相乗効果という嬉しい副産物も生まれています。

これは、広い意味でのマインド・マップと呼ばれるものです。

語彙を増やす作業は、意味を覚えるまでの引き出しを

たくさん作ってあげるような、そんなプロセスですね

 

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真のエンリッチメントとは?

英語の多読と精読をバランス良く

日本でも、海外でも、多読を推奨する読書法が近年、目立ちますね。

インター校でも、小学校低学年のうちは、子どもにたくさんの本に触れさせ、読書の楽しさを学んでいきます。多読ですね(^▽^)v

一方、高学年になると、Book Club と称し、少人数のグループで共通の1冊を読み込んでいきます。

物語をじっくり読む過程を通して、作品の魅力や重要な点を確認していくことになります。精読ですね(^▽^)

どちらにしても、子どもが読書を楽しいものとして捉えることが一番ですが、そのためには、まず多読のきっかけを作ってあげることが第一ですね。

お友達が読んでいたから、というのが理由だったり、または学校の先生に勧められたから、というところから、本を手に取る子もいるでしょう。

1冊読んでみて、続きを読みたい!となれば良いのですが、子ども自身が英語というものに苦手意識を持ってしまい、最初からハードルを上げてしまってるケースもあり、楽しめる本がなかなか見つからない、ということもあります (-_-;)

しかし、これは大抵の場合、食わず嫌いだったりしますので、その子の英語力に沿ったレベルや、子どもの興味に合った本を選んであげれば、すんなりと「おもしろい!」「もっと読みたい!」モードになるものなので、この点は意外とすぐに解決してしまう問題です (^-^

分からない単語があっても先に読み進め、内容を完璧に理解しなくても一人で読み終えた!という達成感は子どもの自信につながり、次は何を読もう?という気にさせてくれます。

多読で、ここまで読書の習慣が身についてきたら、次は精読の課題に目を向けてみましょう。

本をどんどん読み進めるというスキルは、初めのうちは大事ですが、英語の活字に慣れてきたら、知らない単語をしっかり調べて、語彙力をつけるようにしたいですね。

生徒さんと実践している方法としては、多読の一環として、宿題で本を読み進めてもらい、分からない単語があったら、下線を引いておく。

次に、線を引いておいた単語の意味をまとめて調べ、単語帳やノートに書いておく。

これはアナログなやり方ですが、もちろんパソコン等に自分でまとめる方法もありますが、

年齢が低いうちは、単語の意味を調べる回数が増えれば増えるほど、単語帳も増えていくので、目に見える形で子どものモチベーションもキープできます ^_^v

その際、どの単語がどの本の何ページに載っていたかという情報も、合わせて記しておくと、後で探しやすいです( ´∀` )v

ただ、ここで意味を調べておしまい!にしても身につきませんので、レッスンでその辺をフォローし、言葉の使い方や文法構造なども理解しながら、その文脈で意味を確認していきます。

そして更なる宿題として、生徒さんにはあとでその単語帳を見直してもらいます。

単語だけを見て、意味を思い出せるか、という自主的な学習です。

子どもは、一度にたくさんの単語は覚えられませんが (^▽^;)

下記①~④の一連の作業を通じて、

①本を読み進めていく過程で、知らない単語に下線を引く

②単語の意味調べ

③レッスンでの意味・用法の確認

④意味を覚えているかの見直し

子どもは新しい単語を、各場面を通して、合計でそれぞれ最低4回は目にすることになります。

同じ言葉に触れる回数を増やし、語彙力を確実に上げていく(^^♪

こうして多読と同時に精読も平行して行うと、一層の英語力が身についていきますね。

リーディングで培ったスキルが、他教科の学習にも相乗効果があったりするものですが、それが英語であっても日本語であっても、本を読むというのは一生のスキルであり、それが大人になってからも趣味につながったりして、最終的には、その子の今後の生活をも豊かにしてくれる、そんな基本的なツールですね☆彡

 

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【ノーベル賞ウィーク】カズオ・イシグロ氏のメッセージ

今年は、ノーベル文学賞の発表は見送られましたが、

その分、昨年受賞したカズオ・イシグロ氏の作品の余韻に浸り、さらにそのメッセージ性にいま一度目を向けてみる良い機会なのかもしれませんね。

イシグロ氏は、私たちが今まさに分断された時代の中を生きるからこそ、文学の重要性を語っていますが、

特に2015年に出版されたThe Buried Giant忘れられた巨人』には、不安定で、不確かな世界だからこそ、過去を見つめる勇気とその価値、そしてそこから得た知恵をどう活かしていくか、という深いメッセージが込められています。

イシグロ氏が、文学を、人類として壁をどう乗り越えるかというヒントを与えてくれる手段と位置づけているのは、今の混沌とした世界情勢だからこそ、大きくうなずけるものがあります。

一方、主人公の老夫婦を通して、人間一人ひとりに内在する「触れられたくない過去」に焦点を当て、個々人が、それぞれ棚上げしてきた問題、敢えて蓋をして見ないようにしてきた事柄が、物語の随所に、巧みに描写されています。

一個人として成長していく上で、それらを直視し、それに向き合って初めて気付くことを、どう活かし、より良い未来をどう残していくか、という人間の永遠の課題を巧妙に投げかけてきます。

老夫婦が息子を探しに行く旅は、まさに自分探しの旅であり、人間同士の絆の確認でもあります。

記憶と忘却の狭間で揺れ動く心も、それすらも意図的であると暗示し、人間の本質の奥深さを描き出すイシグロ・ワールド。

国家レベルでも、個人レベルでも、傷を癒すために、人は時に色々な仮面を被りますが、本当の癒しは、自分自身としっかり向き合うことでしか達成できない、というメッセージを突き付けてきます。

本小説は、色々な思いや思い出を呼び起こしますが、何事も本物であれば残り、そうでなければ破壊の一途を辿る、という二極性がとてもシビアで、かつ真実に迫る一冊です。

ある意味、承認欲求やインスタ映えが流行する時代だからこそ、重く心に響く作品ですね。

向き合うかどうかは個人の選択ですが、どれも成長の一プロセスでしかない。

どのような行動にも自分で責任を持ち、世界中で起きている紛争や戦いは、自分たち自身を振り返る材料であり、それをどう活かしていくかは、個々人の行動に委ねられている。

イシグロ氏が表現する文学は、今の社会をそのように俯瞰する視点を提示してくれるものであり、ノーベル賞という形で光が当たったのも、時代の後押しがあってのことでしょう。

どこかに置き去りにしてきてしまった「大きな忘れ物」の存在を思い起こさせてくれる、そんな一石を投じたノーベル賞受賞でしたが、1年経った今も、そのメッセージはとてもパワフル。

フォニックスを卒業?!

お子さんの英語のリーディング力について、「もうフォニックスは卒業しました」という表現を最近、耳にし、違和感を覚えてしまいました。

果たしてフォニックスって卒業するものなのでしょうか?

フォニックスは、リーディングの一テクニックであり、小さな子どもが文字と音の関係性を学び、最終的には一人で文が読めるまでのプロセスの最初の取っ掛かりとしては、とても有効です。

自分で文章が読めるようになり、本を楽しめるようになるまでの過程の一時期をフォニックスに充てることがあっても、それを「卒業」してから、次のステップへ進むという時間軸で考えるものでもないと思っています。

いつになっても、新しい単語を学ぶ際、フォニックスで解読した方が適していることもあるからです。

以前ブログでも触れましたが、フォニックスを「卒業」したら、ホール・ランゲージへ移る、ということではないのと同様です。

フォニックス vs. ホール・ランゲージ

フォニックスを習っている間は、絵本は与えない、ということはない、というのと同じですね。

卒業というわけではなく、どちらかと言えば、ようやくスタートラインに立てた、というような感覚でしょうか(*^▽^*)

ホール・ランゲージ支持者が大事にする教材の中に、Authentic materials というものがあります。

できるだけ「本物」に近い教材を与える。

なので、リーディング習得用に作成されたリーダーズを彼らが使用することは、先ずないでしょう。

ただ、authentic を突き詰めていくと、authentic だと認識していた教材ですら、実は真の意味でのauthentic ではなかった(・・;)というところに辿り着いてしまうこともあるので、これはこれで、また難しいのですが(><;)

フォニックスを卒業するというのは、フォニックスのドリル的な学習を終えて、次はリーダーズに進む、という意味だったのかもしれません。

あるいは、フォニックスは終わったので、今度はauthenticな教材も読める、ということだったのかもしれませんね。

いずれにしても、フォニックスを卒業したので、もう何でも読める、とはならないのがリーディング。

なかなか一筋縄ではいきませんね(゚ー゚;

フォニックスを「卒業」という線引き的な認識は少し脇に置き、むしろフォニックスも学びながら、絵本も、そして、その子のレベルに合ったリーダーズも平行して取り入れ、様々な角度から「言語」というものを眺める機会を子どもに与えてあげるのが大事でしょう。

子どもの学ぶ力は、直線よりも、むしろグラデーション的に進むものですね★

ジェネレーションZとディストピア作品

今の中高生に、好きな本を聞いてみると、

皆、口を揃えて”Dystopian books”と答えます。

1980年代から2000年代初頭生まれはミレニアル世代ですが、そのポスト・ミレニアルが、このジェネレーションZ ということになります。

現在の40代、50代のジェネレーションX の子どもたちですねv(^-^)v

彼らは、2000年代に出版され、話題をよんだThe Hunger GamesThe Maze Runner、そしてDivergent などに代表されるdystopian books を読んで育つ世代。

続編が次々と出ていたり、作品によっては、日本語訳も出版され、日本で映画も公開されていたり、日本人にとってもお馴染みの作品かもしれません。

ディストピアとはユートピアの反対語で、文学作品のジャンルとして存在します。

なぜ今の10代が、こうした悲観的な、ある意味、現実離れした作品を好んで読むのだろうか?と少し疑問でした(・_・;)

でも、それは、今の世界情勢が少なからず影響しているのでしょうね(・・;)

現実を肯定的に見れない若者が、自分の理想とする現実を追い求め、過激派組織等に入隊したり、国益を優先する自国第一主義を主張する分断された世界を目の当たりにし、経済の行き詰まりや貧困問題等の困難を抱える時代を生き、いわばディストピアン作品の題材となるような現状の中で育つ世代。

なので、ディストピア文学をある意味、現実的に捉え、その闇の中に光を見出せるような、そんな世代でもあるのかもしれないですね。

ハリウッド女優を中心に立ち上がった#MeToo運動にも見られるように、今ようやく声をあげられるようになり、世界各地に広まっていっている社会的動きも、こうして世の中の認識を根底から変化させる。

これは、そんな過程と意外と似ているのかも(  ゚ ▽ ゚ )

ある意味、ディストーピアン・ワールドにどっぷり浸って育つからこそ、大人になってからは、現実をしっかり見据え、根本から変革していく力を実は兼ね備えているのかもしれない、と考えると意義深いですねo(〃^▽^〃)o

ジェネレーションZが作り上げていく近い将来に、そうした期待の念を少し込めてみたいと思いました☆

Sight Wordsは適度に☆

フォニックスという学習方法は、decoding skill に分類されます。

Decode とは、「分解する」という意味です。

単語を、一つひとつの音というパーツにまず分解して、そして最後に一つの単語としてまとめて読んでみる、というスキルo(^▽^)o

一方、sight words(サイト・ワーズ)と呼ばれる言葉は、分解するよりも「そっくりそのまま覚えてしまう方法」で覚えた方が早い単語です。

例えば、The などの冠詞、HeやYou などの代名詞など、フォニックスで分解して読む方法が、あまり適さない単語多数です。

私はone, twoなどの数字や、色の名前なども、sight wordsとして教えています。

フォニックスを用いても、フォニックスのルールに当てはまることが少なく、例外扱いになってしまうので(><;)

「例外」として教えるよりも、スペルをそのまま覚える方法をとった方が早いのです。

高頻度に使われるものが多く含まれるので、まさに視覚→SIGHT で覚える、という方法です。

ただ、何をSight words と捉えるかは、ハッキリした基準があるわけではありません。

決まりがあるわけではないので、その辺は、教師の裁量と教え方によって変わってきますが、

一つ注意点として挙げるとしたら、sight words「だけ」を学習させようとしても無味乾燥な内容になってしまいますので、要注意です(・_・;)

Sight Words は、読んで字のごとく、見て覚える単語ですので、無理に教えようとしなくても、子どもは意外と目で簡単に覚えてしまうものなのです。

巷には、Sight Words用のテキストやワークブックなども多く出回っていますが、それだけでは、子どもは飽きてしまいます(゚ー゚;

しかも、1冊頑張って終わらせたとしても、残念ながら身につきません(・_・;)

Sight Wordsはその都度、文章に出てきた時に教えることが、最も効果的です。

たまに壁一面にsight wordsリストを貼っている教室を見かけますが、文脈があって初めて言葉は生きてくるものなので、sight words単独で並べてあっても、子どもはそこに意味を見出せません。

フォニックスとsight wordsの両方を適度にバランス良く取り入れながら、リーディングを進めていくことが子どもにとって最も meaningful な(有意義な、意味のある)学習になります☆

フォニックスという学習方法を知ると、cat をシー・エー・ティーと読んでも、それを「キャット」という単語が読めるようにはならないと理解するのと同じですね。意味のある学習、重要です o(〃^▽^〃)o

Dick & Jane、フォニックス、そしてAuthentic教材

このレトロな感じの絵、

懐かしさを覚えるタッチ、

どこかで見たことのあるような絵・・・

そんなことを思いませんか?

これは、Dick and Jane というシリーズ本の主人公、ディックとジェーンです。

今は、日本でもフォニックスが流行っていますが、アメリカのフォニックス世代の親は、実は、Dick and Jane で育った世代なのです。

このDick and Jane シリーズ、当初、リーディングの教科書的な役割を果たしており、basal readers と呼ばれていました。

今でも数多く存在するリーダーズのまさに元祖ですね(^_^)v

フォニックスが登場する前の話ですので、リーディングを教えるといっても、一昔前の日本の英語教育のようなもので、Repeat After Me 方式で、英語の読み書きを教えていたのですね(・_・;)

そこに、50年代頃に、フォニックスでリーディングを教える必要性を唱える風潮が少しずつ見られるようになり、リーディングは見て覚えるのではなく、体系的に教えるものへと変化していったのです。

Dick and Jane を否定したものがフォニックスであり、次にフォニックスを否定したのがホール・ランゲージでした。

フォニックスが全体(ホール)をパーツに分解する手法であるのに対して、ホールランゲージでは、パーツよりも全体に目を向けます。

フォニックスを批判する教育者は、単語を一つひとつ、ただ読むことが目的になってしまっている教育に異議を唱え、同時にauthentic materials を子どもに与えることを主張しました。

Authentic とは、本物、という意味ですので、リーディング目的のリーディング教材を用いることなく、本来、リーディング習得を目的としない、ありとあらゆる、教材になり得るものを使用する、という考えです。

例えば、その中に絵本も含まれますが、そうした教材は、子どもの感性を純粋に刺激するだけでなく、子どもはそれでリーディング力をつけることもできる、と訴えてきました(*^▽^*)

しかし、Authentic教材も、さらに突き詰めていくと、「本物」であったはずの教材が、いつの間にか、ある一定のレベルに合わせた教材へと変化していってしまい、いつしか「本物」でなくなる、という矛盾に辿り着いてしまい、何をどうauthenticと定義するのか、難しいところではありますが(・_・;)

以前、ブログでご紹介したドクター・スースは、こうしたDick and Jane シリーズに代わるリーダーズを生み出すことを意識していた、という話があります。

ドクター・スースは実際、素晴らしいリーダーズ的な絵本を世に出しているだけあり、説得力がありますねo(^-^)o

ドクター・スースの記事でも触れましたが、The Cat in the Hat やGreen Eggs and Ham などは、リーダーズ目的で書かれたのにも関わらず、そこはDr. Seussですね★リーダーズであることを忘れさせてしまう絵本仕立ては、さすがですo(^▽^)o

リーダーズとして活用しても良し、絵本として親子で楽しんでも良し。どちらの特性も兼ね備えた、稀に見る逸品です♪

個人的には、私もフォニックスは教えますが、リーダーズは、特に厳選して使用するよう心掛けています。

フォニックスで基本的なところが身についたら、できるだけ沢山のジャンルの本を子どもたちに与えるようにしています。

リーディング力をつける中で、リーダーズの使用は避けて通れませんが、リーダーズは、質の見極めが、素人感覚では難しい教材です。

特にインター校の生徒さんは、ひとまずリーダーズで力をつけたら、学年相応の選書を目指していきましょう。

リーディングに対するホールランゲージ的アプローチを意識して、本選びにこだわってみると、また違った視点で英語の教材が見えてきますよ♪

子どもの主体性を大事にリーダーズを厳選★National Geographic Kids

生徒さんの学年が上がれば上がるほど、リーダーズの内容を吟味せざるを得ません。

難しい文章を読むほどの英語力がついていなくても、幼い子向けに書かれた教材では、プライドが傷ついたり、やる気も一気にダウン(・_・;)

かと言って、学年相応のものを与えても、難しすぎるので、教材選びに慎重になってしまいます。

経験上思うことですが、物語よりも事実に即した内容の方が「読んでみよう!」という気にさせるようです。

物語は、意外とノン・ネイティブにとっては、馴染みのない英単語が続出するので、一人で読み進めるのはなかなか難しいところがあるように思います。

そこで最近、実際にレッスンで使用した教材の中でも、使いやすかったリーダーズをご紹介します。

以前、リーディングの記事でもご紹介した Who  is/was ~?シリーズが、まだ多少難しくて手がつけられない場合、ちょうど良いレベルの本です。

難易度でレベル分けもされていますし、テーマも生徒が興味を示す内容が選べるので、子ども一人ひとりの主体性も大事にしながら教材選びができます。

ページ数が少ないので、リーディングに慣れていない子でも少しずつ進められますし、何よりも、年齢に左右されず、知的好奇心を満たしてくれる内容がお勧めです。

レッスンは生きもの~リーディング編~

 

興味を引く内容であれば、レベル的には少々難しいものにも子どもは挑戦してくれるので、意外とヤル気を引き出してくれるお薦めリーダーズです★