TIME for Kidsで時事英語

インター校に在籍するお子さんで、かなりの英語力が身についている生徒さんでも、

ネイティブのお子さんに比べ、圧倒的に不足してしまうものの中に、

時事英語があります。

英語でニュースに触れることが少なく、家庭内でも、

時事問題を英語で話題にする機会が少ないためです。

小学生ですと、テレビや動画で英語のニュースを聞いても内容が難しく、普段から時事英語に触れることが少ないのですが、

一方、英語を母語とするご家庭では、お子さんが実際に意識してニュースを見ていなくても、

英語のニュースが流れていたり、周りの大人が経済や社会情勢などを話題にするのを耳にするため、

自然の流れとして、時事問題が学校で話題に上がることもありますね。

普段から、英語でニュースを読んだり聞いたりする習慣がないと、

話題についていくのも困難で、ネイティブと同じ土俵に立って話をするのに限界があります。

そんな時に役立つのが、子ども向けに発信されているニュース記事。

こちらは英字雑誌 TIME の子ども版ですが、

そのウェブサイトTimeforkids.comでは、ニュース記事が学年別にまとめてあり、

学年相応の内容が、相応の難易度で読めます。

いきなりニュースを英語で聞き取り、短時間で正確に内容を理解するのは難易度が高いかもしれませんが、

こうしたサイトのニュース記事に普段から触れるように心がけていると、時事英語にも敏感になってきます。

まずは、こうした時事問題を扱う記事を読む習慣をつけていくと、

内容を把握した上で、テレビや動画のニュースが聞けるようになり、ニュース特有の語彙力もついてきます。

内容も多岐にわたり、教材としても優秀なサイトですが、

難しい単語はハイライトされており、そこをクリックすると、意味が表示されるだけではなく、

それを音声としても聞ける、という優れもの。

いずれにしても、英語でも日本語でも、子どもが普段から時事ニュースに興味が持てるようにしてあげるのも、周りの大人の工夫次第ですね。

バイリンガル教育:英語と日本語のバランス ②小学校低学年~高学年

前回、幼児~小学校低学年のお子さんを中心に、英語と日本語のバランスに関してお話しました。

①幼児~小学校低学年:英語を自然に覚えたら、家では積極的に日本語を!

今回は、小学校低学年~高学年についてです。

②小学校低学年~高学年:英語も日本語も同時に進めましょう

小学生は、母語がまだ発達途上であるため、英語の理解不足を日本語で補おうと試みても、それを理解するだけの語彙力を持ち合わせていないため、難しい面があります。

例えば、lawという英単語が分からず、それは「法律」だよ、と教えたところで、法律という言葉の意味が理解できていないと、和訳も役に立ちません。

法律という意味を日本語で説明したとしても、その子の日本語の習熟度や子ども一人ひとりの既存の知識や思考力により、理解度に一定の差が出てきてしまうのですが、

この時期の有効的な学習の進め方としては、

①最も理解しやすい言語を用いて単語の意味や概念を十分に理解する。英語の方が強い場合は、英語でまず理解するのもこの場合はOK。

②その上で、これは英語でlaw、日本語では法律、と覚えた上で、両言語を同時に身につける。

こうした地道な取り組みが、しっかりとした土台を築いていくことにつながります。

一見バイリンガルに見える子が、この言葉は英語で分かるけど、日本語では言えない、というケースが、実に多く見られます。

厳しい言い方ですが、これでは決してバイリンガルとは言えません。

インター校の小学校では、UOI などのテーマ単元を中心に授業が進められるため、教科の枠を超えた語彙力を身につけていることが大事です。

Photosynthesisは光合成、二酸化炭素は英語でcarbon dioxide。

持続可能性はsustainability、child laborは児童労働など、キーワードとなる語彙力があることが、授業についていく大前提となりますが、これはあくまでもスタートにしかすぎません。

具体例として、小学4年生のUOI の一例をご紹介しましょう。

Conflict is influenced by the attitudes and actions of those involved(対立や紛争は、それに関わる人々の態度と行動に影響される)という学習単元の中には、以下の学習項目が含まれます。

Human rights and responsibilities(人間の権利や義務)

Sharing finite resources (有限な資源を分かち合う)

Communities and the relationships within and between them(コミュニティーとそれぞれの関係性)

Access to equal opportunities (平等な機会へのアクセス)

Peace and conflict resolution(平和と紛争解決)

日本語でも難しい内容ですが、それを英語で理解し、その上、自分の意見や見解を英語で表現できなければなりません。

そのためには、日本語でも本やインターネットなどを活用して、理解を深めることが必要です。

UOIに関連する知識を身につけておくことは、予習にもつながります。

まずは、キーワードを、意味も含め、しっかり覚える。

上記でいえば、attitudes, action, rights, responsibilities, finite, resources, communities, relationships, access, equal opportunities, peace, conflict resolutionなど。

さらに、一つひとつの項目に関しても理解を深めておく。

資源が無限ではない、ということはどういうことか?

そのため私たち一人ひとりにできることは?

地域や身近なところで始められることとは?

もっとグローバルに考えた場合、国単位でできることは何か?

すでに存在する世界での取り組みは?

こうした身近な疑問や問題意識が、この単元の目的である世界の紛争解決への糸口であることを、子どもたちは自ら学んでいきます。

どのような学習内容であっても、日英両語の関連記事や資料が読め、どちらの言語でもディスカッションができ、どの言語でも自分の意見を述べ、それを文章にまとめることもできる。

決して簡単なことではありませんが、長期的な視点を持ち、インター校の学習言語である英語に加え、同じ内容を日本語でも同レベルで身につけていくことを目指していきたいですね。

そのためには、ご家庭で日本語のサポートも欠かせません。

親子二人三脚で取り組み、お子さんの学習に寄り添うことも大切です。

バイリンガル教育:英語と日本語のバランス ①幼児~小学校低学年

海外で子育てをされている親御さんにとって、学校での英語を伸ばしながら、家庭内での日本語学習、この二つをどうバランス良く維持させていくか、というのは大きな課題です。

お子さんの年齢や学年に応じて、英語学習の内容が異なるように、ご家庭で日本語にどう取り組むか、というのもお子さんの状況や年齢・学年に応じて考えていくことが大切になります。

細かく見ていくと、各ご家庭やお子さん一人ひとりの状況は変わるものの、大まかに年齢別・学年別に見た場合、次のようなパターンが見られるでしょう。

①幼児~小学校低学年:英語を自然に覚えたら、家では積極的に日本語を!

②小学校低学年~高学年:英語も日本語も同時に進めましょう

③中学生以上:まずは日本語で理解し、英語を付け足す

 

今日は、①幼児~小学校低学年のケースを見ていきます。

①幼児~小学校低学年:英語を自然に覚えたら、家では積極的に日本語を!

ローカルまたはインター幼稚園に通われているお子さんは、毎日英語漬けになることで、自然と英語が身につきやすいですね。

幼稚園で過ごす時間が多ければ多いほど、日本語よりも英語の語彙力の方が、高くなります。

そのため、ご家庭で積極的に日本語を取り入れない場合、英語の語彙力の方がどんどん豊富になっていきます。

両言語のバランスを保つために、おうちでできることとしては、

1.家庭内の会話は日本語のみにする

2.日本語の会話の中に英語が混じるようになった場合、すぐ日本語に置き換えてあげる

3.お子さんにたくさんの日本語を聞かせてあげる(ご家族の会話やテレビなど)

4.日本語をたくさん読む(絵本の読み聞かせや、年齢相応の本を自分で読む)

この年齢のお子さんは、学校でたくさんの英語を覚え、自然と吸収しやすいので、常にそれに対応する日本語が維持できるように心掛けてあげることが重要です。

さらに、この時期を過ぎますと、異なるアプローチを要しますので、

次回は、②小学校低学年~高学年:英語も日本語も同時に進めましょうについてお話します。

英語の編入試験

最近、立て続けに、インター校への編入試験に関するお問い合わせをいただき、少し調べてみました。

インター校への編入、またはインター校間の転校を考えている方は、ご参考にされてください。

元々、インター校に在籍されていないお子さんや、現在、ESLやEALなど、英語の補習クラスに在籍中のお子さんは、編入の際、英語のテストを受けることになります。

この英語の試験ですが、元から英語力が求められる学校では、合否判定に用いられますが、

たいていのインター校では、英語のレベルチェック、というプレイスメント・テスト(placement test)扱いであると考えて良いでしょう。

もちろん、独自のテストを行う学校もあるかと思いますが、WIDA の ACCESSという試験が、アメリカの ESLプログラムや、世界のインター校で多く活用されているようです。

ACCESS for ELLs (Assessing Comprehension and Communication in English State-to-State for English Language Learners) とは、アメリカの15の州で構成される WIDA (World-Class Instructional Design and Assessment) が第2言語としての英語学習者のための基準設定や定期的な評価のために開発・制作している英語の能力試験です。

WIDAのACCESS試験

このページを下へスクロールしていくと、4. Walk through sample items の中の項目、Interactive Sample Items をクリックすると、学年と英語4技能(学年によっては、ライティングを除く3技能)が出てきますので、試験を一部、試すことができます。

各学年のサンプル・テスト(表示されるユーザーネーム&パスワードを入力して下さい)

編入試験の前に、少し練習して、試験内容や形式に慣れておくと良いかもしれません。

学校によっては、これをESL/EALクラスの卒業テストとして使用するようです。

試験内容を見ていますと、低学年では、身近な日常生活に則した単語や表現を測るテストとなっており、

高学年になるにつれて、学年相応の語彙力を測る問題が多いですね。

例えば、小学校4・5年生のスピーキング・テストでは、蒸発するという evaporate という英単語や、固体・液体・気体 (solid/liquid/gas) などの表現を知っているかどうかが問われますね。

氷砂糖という意味の sugar crystals (または rock candy) という単語も出てきます。

知識として理解していても、英語が分からない場合もあると思いますし、

逆に、英単語は分かるけど、内容があまり理解できていないこともあるかもしれませんが、

学年相応の思考力と、それを表現する語彙力、この両方が必要ですね。

プレイスメント・テストである以上、もし試験結果があまり良くなくても、入学後、それ以上の英語力が認められれば、上のクラスへ上がることもあるでしょうし、また、その逆のケースもあるでしょう。

大切なのは、当日、お子さんが普段の力を発揮できるかどうか、ですので、

過剰に準備をさせるなど、周りの大人があまり神経質になっても、逆にネガティブに働いてしまうかもしれません。

普段からできることは、子どもの興味の範囲を広げてあげること。

子どもの好奇心に見合うだけの英語力が身につけられるよう、

日頃からサポートしてあげましょう。

インター校では何が評価されるのか?

インター校に在籍するお子さんを持つ親御さんが、戸惑うことの一つに、評価の基準が分かりにくい、というものがあります。

何を基準に評価しているのかクリアでない、という声をよく耳にします。

もちろん評価基準が全く存在しないわけではないですし、

子どもたちは日常的に自己評価や、Peer evaluation と呼ばれる同級生の評価にも常に携わっていますし、

むしろ、あまりにも日常的すぎて、「評価をする」というよりも、本人たちは単に「意見を述べている」という感覚に近いのでしょう。

以前、IB校のユニット学習をご紹介しましたが、

インター校のアクティブ・ラーニング: IBプログラムのUOI(探究ユニット)

どの学年のどのユニットにも、明確な学習到達度を測るための評価基準を表すRubric(ルーブリック)が設けられています。

これは通常、教師から明確に示されるものなので、子どもたちは、何を目標にリサーチを進めれば良いのか、これを基準に主体的に学習していきますので、

このルーブリックの存在を保護者の方が認識していないか、あるいは子どもが、それをご家庭でシェアしていない、という状況が、「インター校の評価は分かりにくい」という親御さんの疑問や不安につながるのではないでしょうか?

例えば、5年生のあるユニットのルーブリックは、こんな感じです。

5年生(インター校でいうG5またはY6)のエコシステムをテーマとした単元です。

自然界の様々な生物の生態系や、それを取り巻く環境が相互作用しながら存続・循環しながら、バランスの取れたモデル構築を目指す、というもの。

Level 3 がGrade level となっていますので、レベル3が学年相応の理解度・到達度ということになりますので、まずはレベル3を目指すと良いでしょう。

学校でやってきたことを理解している様子でしたら、レベル3と評価されますが、ここで気になるのは、レベル3とレベル4の違いですよね?

この場合、レベル3は、それぞれの生態系の相互作用やその重要性、そしてそこに人間がどう影響を及ぼすか、ということが説明できるか、ということですが、

レベル4は、それをさらに比較し、分析し、人間が生態系全体に及ぼす影響を評価し、実際に問題解決に向けた効果的な行動がとれるかどうかの応用力が問われます。

どのユニットにも具体的なルーブリックがそれぞれ存在しますが、実は、内容は全て同じです(^-^;

使われているキーワードは全く同じで、レベル3は説明ができるかどうか、レベル4は、さらに一歩踏み出し、比較・分析・評価・応用できるかどうか評価されます。

評価内容や評価方法が分かりにくいという声を実際に聞きますが、意外にもシンプルで、実はとても明確なのです☆彡

ただ、保護者の方は、主体的なアクティブラーニングの学校教育に馴染みがないので、困惑してしまうのでしょうね。

ちなみに、新たなユニットを導入する前に、Pre-assessment(学習前評価)があり、各ユニット終了後には Summative Assessment(学習後評価)があり、

子どもたちが、学習前の自分の知識と学習後の知識を自分で客観的に評価するのも、IBプログラムの特徴ですね(^-^

☆★低学年用の自己評価ルーブリックはこんな感じです☆★

インター校のアクティブ・ラーニング: IBプログラムのUOI(探究ユニット)

各国のインターナショナル・スクールは、IB(インターナショナル・バカロレア)プログラムを採用している学校が多数あります。

IB小学校のプログラム(Primary Years Program (PYP))で特徴的なのは、英語(国語)や算数などのコア教科の他に、UOI (Unit of Inquiry)という教科の枠を超えた(transdisciplinary) テーマ単元の学習があることです。

各UOIで扱うテーマは、IB教育の大きな枠組み (Program of Inquiry (POI))に基づいています。

子どもたちは、年間を通して6つのPOIを元にしたテーマで、主体的に、リサーチなどを通じて理解を深め、個人や地域といったミクロな視点から、世界・地球規模といったマクロな視点へと学習を広げ、教科の枠を超えたアクティブ・ラーニングを展開していきます。

PYPの根幹を成す6つの大きな柱となるPOIは以下の通りです。

☆ Who We Are 「私たちは何者であるのか」

☆ Where We Are in Place and Time 「私たちはどのような場所と時代に生きているのか」

☆ How We Express Ourselves 「私たちはどのように自分を表現するのか」

☆ How the World Works 「世界はどのように動き、作用しているのか」

☆ How We Organize Ourselves 「私たちは自分たちをどう組織しているのか」

☆ Sharing the Planet 「地球の共有」

各学年の子どもたちが、年間を通して6つのテーマを、それぞれ6週間かけて(低学年は4つのテーマを8週間ずつ)1つの探究ユニット(UOI) として学習していきます。

例えば、「自己表現」という How We Express Ourselves のPOIの中で、低学年は、詩の勉強をしたり、高学年は、それを美術や創作という形でフォーカスしてみる。

一方、How We Organize Ourselves においては、低学年は様々な職業や地域で活躍する人々のことを学び、高学年では、経済や、需要と供給のバランスについて学ぶ、といった具合に進められます。

Where We Are in Place and Timeでは、低学年は地図の勉強、そして高学年は、移民問題のことを自分たちで深く調べる、など。

世界中のIB校のPOIは変わりませんが、どの学年においてどのようなUOIを探究していくかは、各校によって異なります。

しかも、同じUOIであっても、一人ひとりの主体的なリサーチの方向性によって中身が大きく変わってくるため、同じクラスでも、学びの内容は子どもの数だけあります。

年間を通したUOIは、IBの目指すグローバルな人材育成が根底にあるのですね。

グローバルな視点、そして主体的な学習をサポートするアクティブ・ラーニング。

次回は、IBプログラムのアセスメント(評価)についてお伝えします。

 

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Reflectする力

インター校のカンファレンス

現在、英語の家庭教師に関しましては、ご案内できる曜日や時間が限られておりまして、最近は、せっかくお問い合わせを頂きながらも、ご期待に沿えず、お断りしなければならないこともあり、大変心苦しく感じております。申し訳ございません。

一方、昨年は、通訳のご依頼もあり、お受けさせていただきました。

その中には、インターナショナル・スクール(インター校)においてのカンファレンスの通訳もありました。

インター校でカンファレンスと称される学校での面談ですが、幼稚園や小学校低学年では二者面談が多いかもしれませんが、小学中学年からは、子どもも交えた三者面談が多いですね。

一年を通しての面談回数は、学校によって差がありますが、少ないところでは、年に2回、多い学校では年に3、4回ほどあり、学年が上がれば上がるほど、回数が減少し、高校では全く行わない学校も中にはあります。

先生に直接お話を聞ける場ということもあり、有難い機会ではありますが、

英語が不得意、時間が短い、という理由から、カンファレンス自体に苦手意識をお持ちの保護者の方もいらっしゃいます。

面談は、短い時には15分、長くても30分という枠内で、しかも英語で効率良く済ませるのは難しいかもしれませんが、

実際、先生の話を聞いて終わり、というケースも多いようですが、それでは非常にもったいないです。

せっかく、こちらも時間を取って学校に足を運ぶわけですから、話が一方通行にならず、

こちらからも普段から気になっていることを聞いてみる良いチャンスですので、この場を是非、有効に利用していきましょう。

インターネットでは、「面談では、こんな質問をしてみましょう」というリストを載せているサイトも見かけますが、15分から20分という時間内で効率良く、学校生活を的確に把握するのは大変です。

しかも先生が伝えたいことと、こちらの聞きたいことに差がある場合は、さらに難しいですね。

気づいたら雑談で終わってしまっていた、とならないためにも、お勧めしたいのは、以下の二つの質問です。

★How is (my child*)’s participation in class/small group discussions?(*お子さんのお名前を入れる)

★What would be his/her long-term and short-time goals?

この二つを是非、聞いてみて下さい。

実際には4つの質問ですが (^^

これで、お子さんの学校での様子や学習態度・内容は、大体分かります(^-^

まず、

★一般の授業内での参加(頻度や内容など)

★少人数グループ内での参加 ですが、

これで、お子さんが普段、クラスでどの程度、話をしているか、発言できているかなど、教室での様子が見えてきます。

次に、

★今後の短期的な目標

★今後の長期的な目標 ですが、

「ライティングで接続詞をもっと使えるようにしましょう」と先生に言われた時、もっと長期的な目標が聞きたかった(・・;)

あるいは、壮大な目標を言われ、もう少し実現可能な目標が聞きたかった(-_-;)

という両方の場面を想定して、短期的な目標に合わせ、長期的な目標も聞いておくことによって、

子どもも保護者の方も、ゴールを可視化しやすくなります(^▽^)

一方、インターナショナル・バカロレアのカリキュラムを導入しているIBの学校では、Student-led conferenceという生徒主導の面談というものがあります。

最近では、IBを採用していない学校でも、年に数回あるカンファレンスのうち、一回はそうした形を用いることも多いようです。

自分の学習を俯瞰して見ることにより、子ども自身も自分の成長を自己評価でき、親御さんもお子さんが学習面で大事にしていることや、自分なりの目標を直接お子さんの口から聞ける貴重な時間です。

 グローバルな教育現場では、面談も子どもが主導。

自分の学習をも自ら客観視できる力、大切ですね ☆彡

スタートラインに立つ

インター校でよく耳にする表現の中に、

Be responsible for your own learning.

というものがあります。

自分の学習には、自分でしっかり責任を持つ、ということですね。

英語独特のディスコースがそこに絡んでいる感は否めませんが、それは今は脇に置き、インター校という学びの場においてはとても重要な役割を果たします。

この表現、子どもには少し難しい概念かなと感じてしまうのですが、インター校では意外にも小さい頃から意識させられることです。

このアクティブ・ラーニングの姿勢を紐解いてみると、他にも様々な場面で広く求められるのです。

子どもたちが成長する過程で直面する困難な場でも、それにしっかり向き合えているか、という投げかけにも似ています。

自分自身の学習を客観視することにより、目の前にある問題に自分が真正面から向き合っているかどうか。

難しい立場に立たされた時こそ、スタートラインにすら立っていない自分がそこにいないだろうか?と自ら問いかけてみる。

スタートラインに立ってみると、見えてくる景色があり、ぼんやりとしか見えていなかったゴールも少しずつハッキリしてくる。

でも、それはスタートラインに立ってみないと分からないこと。

直視して、そこに向き合ったことで、問題解決の道はすでに開けてくる。

日々のしがらみの中で、大事なものを見落としがちな私たち大人にとってもメッセージ性が大きいですね。

自身の学習をプロセスとして自覚し、中長期的な目標を状況に合わせ設定し、学びの本質を見据える力は、どんな問題に遭遇しても、自分の立ち位置を常に確認し、それを俯瞰してとらえていく力へと変化していけます。

グローバル社会において、自分の軸をしっかり持ちつつも、広い視野で柔軟に対応していける人材としては、とても大切な意識かもしれませんね。

スタートラインに立ってみたら、もうすでに問題解決の第一歩を踏み出したことになる☆彡

 

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Reflectする力

問題には多角的なアプローチを

一昔前、英語があまりできない子どもが、アメリカで学校の教師に「ヒアリング」のテストを受けるよう言われる時代がありました。

ここでポイントなのは、「リスニング」ではなく、「ヒアリング」テストであること(゚ー゚;

じっくり話を聞くことができないので(=リスニングの問題)テストを受けるのではなく、耳が聞こえていないよう(=ヒアリングの問題)だから検査を受けるよう指示されているのです。

第二言語習得に関する知識が乏しかった頃は、子どもが英語を理解できないのは、言語の問題ではなく、耳に何かしら問題がある、という認識だったのですね。

教師からすると、言葉が分かっていないという理解がなく、身体的な問題があるようだ、という見解でした(><;)

同じように、昔は海外で子どもを産むと、蒙古斑を見たお医者さんが母親の虐待を疑う、という時代もありましたね(_ _。)

蒙古斑というと、赤ちゃんのお尻のあの青いアザですが、欧米の子どもには、あまり見られない特徴なので、蒙古斑の知識を持っていない医療従事者によって、そういう誤解が生まれたのです(  ゚ ▽ ゚; )

それと似たような現象ではないかと感じるのが、最近増えているように思える、インター校で何か問題が浮上した場合、学校やスクールカウンセラーから、先ず発達・知能検査などの心理テストを受けるように促されるケース(・・;)

もちろんそれで問題が究明されたり、改善されたりすることもありますが、その必要がない事例にも遭遇してきました。

同様に、第二言語としての英語学習の問題が原因で、ラーニング・サポートと呼ばれる特別支援学級の対象となってしまった不幸なケースも見てきました。

英語の補習クラスと学習障害は全く別物です。

蒙古斑やヒアリングテストと同様、これも時代の流れが運んできているものなのかもしれませんが。

いずれにしても、教師や親が診断名を急ぐあまり、子どもが不要なテストを受けたり、親が診断名に翻弄されたりしまっては本末転倒です。

実際のところ、心理テストの結果に付随してレポートに提案されるアドバイスは、教育従事者が提案できる範囲内のものも多く含まれることがあるように見受けられます。

中には、もちろん診断が必然という場合も当然ありますが、そうではない場合、安易に一元的に、一つの結果から「解決」を求めてしまうのは短絡的かもしれません。

様々な専門家からの意見を取り入れることにより、実は別のところに原因が潜んでいる、といったヒントを見出せることも良くあります。

大学などのアカデミックな場面や、企業間でも、異業種間交流が盛んになってきている流れがありますが、学校現場でもこうした協力関係が更に進み、それが今後のー THE NEW NORMAL ー 新常識であっていってほしいですね。

教育現場での問題解決には、より幅広い、多方面による連携アプローチが不可欠ですね。

夏休みにオンライン教材で予習・復習

いよいよインター校の長いなが~い夏休みが始まりましたね。

学校でパソコンを使用する子や、家でもよくパソコンを使うお子さんでしたら、長期休暇中に、オンラインの学習教材を上手に活用してみるのもお勧めです。

夏休みを利用して、英語や算数の復習を集中的に行い、夏休み終了時に次学年の予習までもできたら、有意義なサマーになりそうですねo(^▽^)o

普段は、学校の課題や宿題をメインに、必要最低限のところで済ませている場合、この時期、徹底して復習してみると、休み明けの新学期からの学習もスムーズに進めたりしますv(^-^)v

こうしたオンライン教材を利用するにはアカウントが必要ですが、学校で加入している場合は、学校のアカウントを通して生徒たちが利用できるようになっていますので、一度学校に確認してみると良いですね。

インター校で利用されるオンライン学習教材の中で良く見かけるのは、

IXL (www.ixl.com)

Khan Academy (www.khanacademy.org)

Mathletics (www.mathletics.com) 算数・数学のみ

Membean (www.membean.com) ミドルスクール以上の語彙力強化

それぞれ特徴がありますので、学習内容やお子さんにとっての使いやすさ等を考慮してみると良いでしょう。

例えば、IXLの英語ですが、P1(小1)のNoun (名詞)という項目を見てみると、

まず絵が出てきて、これは

Person(人)  Animal(動物)  Place(場所)  Thing(物)

のうち、どれでしょう?

という問題が繰り返し出題されます。

似たような問題を次々と解いていくことによって、子どもは名詞というのは、この4つのうちの1つなのだと、無意識に理解していきます。

これがP3(小3)の名詞の問題になると、英文が出題され、その一文の中の名詞を選びなさい、という問題へと更に変化します。

良く出来ているなぁと感心するのは、P1(小1)の問題では、子どもがまだ英語が読めないことも想定しており、問題も選択肢も音声で聞けるように設定されており、行き届いたサポートが嬉しいですね。

IXLは、学年別、学習項目別になっていますので、必要なところから順次始められ、必要なところを重点的に学習することができます。

一方、算数では、普段の計算問題はこなせているけれど、これを機に、文章問題に集中的に取り組んでみるという方法も良さそうです。

さらに、次学年の学習を先取りしておくなど、使用方法は様々。

例えば、分数の単元では、分子や分母という用語をあらかじめ英語で学習しておくなど、この機会に、算数用語を一足先に予習しておくのも効果的です。

お子さんによって、デジタルな媒体に触れている時間や頻度に個人差がありますが、こうしたオンライン学習教材は、子どもが喜びそうな、メダル獲得仕立てになっている等、今の時代にマッチした、内容も上質のものが多いなぁと改めて感じます。

インター校では、小学校高学年からパソコン一人一台での学習へ移行していくことが多く、デジタル教材にあまり慣れていない子は、このような楽しい学びを通してパソコンに慣れておくのも良いかもしれません。

今の子どもたちは、小さい頃からデジタルな環境で育っていることも多いので、中には操作もかなり早く、私が実際、生徒さんと一緒にIXLの問題を解いていても、私の方がそのスピードについていけなかったりすることも σ(^_^;)

デジタル世代はゲーム感覚で取り組むので、教材をプリントで渡すよりも、こちらの方法の方が理解度も早く、意外にも優秀な自習ツールとして活用できそうです☆