SAT追記&北米大学見学

以前、SATについて投稿した際、少し触れましたが、5月受験に関するアップデート情報です。

IB受験(ヨーロッパを中心とした大学受験)とAP受験(北米を中心とした大学受験) | オンライン英語レッスン (learning-stage.com)

その後、今年5月に受験した人の話を聞いてみますと、やはり皆さんスコアが上がっています。

毎年5月は、AP受験と重なるため、受験者数が少ないのですが、SATの試験準備に時間を費やせない!と思って受験しても、10点や20点アップは見込めますので、是非、受験されることをお勧めいたします。

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北米の大学見学に行って来ました(^_^

広大なキャンパスですね。

大学によって雰囲気が異なり、学生の様子も違うので、是非、受験校には一度、足を運ぶことをお勧めします!

ところ変われば、ロゴまで変わるのですね☆彡

IB受験(ヨーロッパを中心とした大学受験)とAP受験(北米を中心とした大学受験)

世界各国のインターナショナルスクールは、IBプログラムを採用している学校が多いためか、IB受験に対して、AP受験に関する情報が少ないという印象を受けます。

一昔前までは、ヨーロッパの大学を受験する場合はIB、アメリカの大学はAP、という認識でしたが、

最近では、ヨーロッパでもAP受験が可能だったり、アメリカでもIB受験が可能になってきています。

日本の大学も、以前はIB受験が多かったですが、いまではAPでも受験できる大学がほとんどではないでしょうか。

そうは言っても、ヨーロッパはまだIB、そしてアメリカはAPが主流のように感じます。

二つのプログラムに優劣はありませんが、生徒さんを見ていると、向き・不向きはあるように思います。

では、この二つの受験方法、何が違うのでしょう?

★IBディプロマ(IBDP)

IBDPは、下記の通り、選択科目に加え、CAS (Creativiy Activity Service), EE (Extended Essay), TOK (Theory of Knowledge)も課されますが、ここではAPとの対比を試みるため、あえてIBディプロマの中でも、科目選択のみに焦点を当てて見ていきます。

IB(国際バカロレア)とは?しくみ、科目選択、大学受験について解説します!|海外子女向けオンライン家庭教師のEDUBAL

内容が全く異なるプログラムなので、単純比較はできませんが、IBのハイヤーレベル科目が、これから紹介するAPに匹敵すると考えると分かりやすいかもしれません。

★まずはSAT/ACT

一般的に、AP試験以外にも、受験生は、まず高校卒業までにSAT(エス・エイ・ティー)という別の試験を受けます。

APは、大学受験に必須というわけではありませんが、逆にSATは、今のところ全員が受験します。(※米国大学受験におけるSATの位置づけに関しては、下記を参照ください)

過去には、SATもしくはACTのどちらかを受験することができ、受験生には選択肢がありました。

SATがリーディングや文法、そして数学がメインなのに対して、ACTには、サイエンスのセクションがあるのが大きな違いでした。

ただ、このコロナ禍の中、ここシンガポールでは、ACTの受験が不可となり、2022年3月現在も、SATのみの受験となっています。

SATは、いわば米国版センター試験のようなものですが、大きく異なるのは、SATは何回も受験可能という点です。

国によって受験日が異なるようですが、シンガポールでは、現在、3月・5月・8月・10月・12月に受験が可能となっています。

★AP科目

AP (Advanced Placement) とは、高校生が高校在学中に履修できる大学レベルの科目です。

SATと同様、College Board により運営されており、通常、1年の授業を受講し、5月にSAT試験を受験する仕組みになっています。一応、授業内容は、AP試験に向けてのものとなっていますが、高校での単位に必ずしもAP受験が必須なわけではないため、高校のAPクラスを受講しつつも、5月のAP試験を受験しない生徒も毎年、一定数います。

Wikipediaで紹介されているAP試験の種類です。

 

先述しましたが、IBのハイヤーレベル科目が、APに値すると考えた場合、一番の違いは、IBはハイヤーレベル科目を最低3つ取得することが課されているのに対して、APでは、どの科目をいくつ受験するのか、という制限がないところです。得意な科目を好きなだけ受験できるという意味では、組み合わせは自由です。

ただ、College Board が制限を設けることはないのですが、最近では、高校側がAP科目の履修制限を設ける傾向にあり、これはアメリカ内外で見られるため、今はまさにその移行期と言える時期なのでしょう。

★最近の米国大学受験傾向

SATについて述べてきましたが、実は、最近の傾向としては、SATはあまり重視しないという大学が増えているのが現状です。

SATのスコアはオプションとする大学(Test-optional colleges)がある一方で、

中には、出願時にSATスコアを記入する欄はなく、一方的にスコアを添付したところで、それを合否基準に考慮することはない、と明言している大学(Test-blind colleges)も最近は見受けられるようになってきました。

数年前から、そうした流れは実際にありましたが、コロナでそれが一気に加速した感があります。

APと同様、受験生同士の経済的・地理的な格差を抑える狙いがあるようです。

 

複雑ですが、大学は、高校の履修科目としてのAPクラスの成績を見て、College Boardの正式なAP試験のスコアは、合否判定に利用しないというのが最近のスタンスのようです。

ただ一方で、アメリカの大学の財政事情から、APで一定のスコアを取得している受験生を積極的に受け入れるという大学側の事情もあると一部では、言われています。

 

では、SATを見ないで、何を基準に、大学は合否判定をするのでしょう?

それは、エッセイとGPAということになります。

出願時に提出するエッセイは、課題テーマに沿った形で、論理的にエッセイを展開し、いかに自分をアピールしていけるかが問われます。

 

一方、GPA(Grade Point Average)とは、高校での成績です。

先述のAPが、実は、このGPAにも大きく関係してきます。APを履修した場合、GPAの満点が上がるというカラクリになっているのですが、複雑なことに、AP科目でAを取得しないと、それはレギュラー科目のA+に値しない、という裏事情もあり、何が功を奏するかは、総合的な見極めが大事になってきます。APクラスの難易度、APクラスを受講する負担、APクラスの試験の成績、実際のAP試験のスコア、そしてそれがどの程度、自身のGPAに響くか等、様々な要因を考慮した上で、判断していく必要があります。

他方で、APのスコアが、大学入学後、実際の単位として認定されることも多々あるのですが、それは、大学や学部により大きく異なるのも事実で、評価は一定ではありません。それでも、単位として認めない大学でも、レベルが上の科目の履修は認めるなど、対応は多岐にわたります。

★これからSATを受験する高校生へ

一般的にSATは、①Reading ②Writing and Language ③Math(電卓なし) ④Math(電卓あり)の4セクションからなります。

数学のテストは、電卓あり・なし共に、満点が取れる日本人は少なくありません。

目標スコアに少しでも近づけたいと思ったら、まずは数学のスコアを伸ばすところから始めてみるのは、日本人にとっては効果的のようです。

余談ですが、AP Statistics(統計学)は、SATの出題範囲内なので、AP Calculus(微分積分)と迷ったら、SAT出題範囲内ではないAP Calculusの前にAP Statisticsを履修しておくのが、順番としては良いかもしれません。

ただ、どちらか一方を履修する場合、理系だったらAP Calculus BC、文系であれば、SAT Statisticsを選択すると良いですね。

 

次に、Writing and Languageのセクションも、英文法にしっかり取り組んでいれば、それほど難しい内容ではありません。市販の問題集でたくさんの問題を解き、満点を狙うくらいの気持ちで取り組んでみましょう。

Readingテストは、難易度が最も高く、ここで高得点を目指すには、語彙力の強化が不可欠です。このセクションは、問題をたくさん解くよりも、語彙力を上げることがスコアアップにつながります。

 

統計学的に見た場合、SATは、4回目の受験以降は、スコアが横ばいになる傾向があるようなので、4回目の受験までに目標とするスコアに少しでも達していると良いですね。

何回も受験機会はあるにしても、遅くともグレード11(高2)の1学期中までに、1回目の受験を済ませておくのが個人的には、おすすめです。

 

また、5月受験は、受験生にとって有利という情報も、巷にはあるようです。

SATのスコアは、試験内容や難易度、受験者数や正答率など、素点(raw score) ではなく、scaled scoreで最終的に調整されます(Equating process)。

そのため、5月は、年度末で期末試験が集中する時期でもあるので、例年、受験者が比較的少なく、学習時間があまり取れなくても、他の受験月よりも高スコアが見込めるという情報は、高校のカレッジ・カウンセラーも一応、否定はしていませんでしたが、真意は分かりません。

どちらにしても噂にはあまり左右されすぎず、でも必要な情報はたくさん入手しておくことは大事です。

高3になってからは、エッセイなどの出願の準備に時間が割かれることを見越して、高2の1学期から連続で受験してみて、スコアの推移を見ながら対策していくと良いでしょう。

 

過去には、大学によって、SATのSubject Testやエッセイ付きのSATが受験の条件という学校もありました。

ただ、今のコロナ禍、一般のSAT以外の試験は受験が難しい中、そうした条件は緩和されているのが現状です。

シンガポール国内でも、今現在、Subject Testやエッセイ付きのSATの受験はできない状況にあります。

 

最後に、SATが大学受験に必須でなくなってきたということは、SATの勉強は無意味なのでしょうか?

受験に必要なくても、英語力を上げるという観点から見ると、SATの勉強は続ける価値があると思っています。

例えば、Writing の試験で満点を取ることができる受験生は、それだけのライティング力がある証で、相関性があります。

逆に、ライティング試験で不正解となった問題を見れば、その人の文章力が測れます。

ある意味、ライティングが満点の人は、難関大学に合格するだけのエッセイを書く実力が十分ある、ということです。

加えて、リーディングのスコアが高ければ高いほど、内容や語彙が豊富なエッセイが期待できることになります。

今後、受験時にエッセイの比重がより高くなるにつれて、SATのリーディング試験の語彙力とライティング試験の内容は、SATのスコアという形ではなく、エッセイを書く際に、それらをいかに適切に応用できるか、という応用力という形で問われてくることになるでしょう。

 

あくまでも個人的な感想ですが、IBディプロマはIBプログラムらしく、オールマイティーな人材を、APはアメリカの教育らしく、得意分野をひたすら伸ばす特徴があるように見受けられます。

ただ、IB受験・AP受験共に、共通しているのは、学業以外に、どのような活動をしてきたかが問われる点で、どちらもグローバル教育にふさわしい一面と言えるのかもしれません。

コロナ禍の中、新たなステージへ進む卒業生へのメッセージ

5月は、インター校の卒業シーズン👨‍🎓

このコロナ禍、2年連続で、大規模な卒業式の代わりに、それぞれの学校が、工夫を凝らす中、それぞれのバーチャル卒業式を迎えました。

不透明感が漂う中、卒業生に向けたスピーチにも、それが如実に表れています。

President Obama’s Message to the Class of 2020 – YouTube

これは、オバマ前大統領が昨年、高校の卒業生に向けたスピーチ。

「大人でさえも答えを持ち合わせていない」このご時世、

「今までのやり方が通用しない」時代だからこそ、

「君たちがこの国の未来を作り上げていくのだ」

という、ある意味、言い古された台詞が、今だからこそ、とても新鮮に心に響きます。

アフターコロナをこれから生きる世代だからこそ、責任感も伴うけど、

同時に、自分自身を鼓舞する原動力にしてほしいとも思えるスピーチでした。

英語で、卒業式はcommencementと言い、「始まり」を意味します。

まさに卒業よりも、むしろ人生の新たなステージへの移行を意味するのですね💞

CONGRATULATIONS, Class of 2021!

TIME for Kidsで時事英語

インター校に在籍するお子さんで、かなりの英語力が身についている生徒さんでも、

ネイティブのお子さんに比べ、圧倒的に不足してしまうものの中に、

時事英語があります。

英語でニュースに触れることが少なく、家庭内でも、

時事問題を英語で話題にする機会が少ないためです。

小学生ですと、テレビや動画で英語のニュースを聞いても内容が難しく、普段から時事英語に触れることが少ないのですが、

一方、英語を母語とするご家庭では、お子さんが実際に意識してニュースを見ていなくても、

英語のニュースが流れていたり、周りの大人が経済や社会情勢などを話題にするのを耳にするため、

自然の流れとして、時事問題が学校で話題に上がることもありますね。

普段から、英語でニュースを読んだり聞いたりする習慣がないと、

話題についていくのも困難で、ネイティブと同じ土俵に立って話をするのに限界があります。

そんな時に役立つのが、子ども向けに発信されているニュース記事。

こちらは英字雑誌 TIME の子ども版ですが、

そのウェブサイトTimeforkids.comでは、ニュース記事が学年別にまとめてあり、

学年相応の内容が、相応の難易度で読めます。

いきなりニュースを英語で聞き取り、短時間で正確に内容を理解するのは難易度が高いかもしれませんが、

こうしたサイトのニュース記事に普段から触れるように心がけていると、時事英語にも敏感になってきます。

まずは、こうした時事問題を扱う記事を読む習慣をつけていくと、

内容を把握した上で、テレビや動画のニュースが聞けるようになり、ニュース特有の語彙力もついてきます。

内容も多岐にわたり、教材としても優秀なサイトですが、

難しい単語はハイライトされており、そこをクリックすると、意味が表示されるだけではなく、

それを音声としても聞ける、という優れもの。

いずれにしても、英語でも日本語でも、子どもが普段から時事ニュースに興味が持てるようにしてあげるのも、周りの大人の工夫次第ですね。

バイリンガル教育:英語と日本語のバランス ②小学校低学年~高学年

前回、幼児~小学校低学年のお子さんを中心に、英語と日本語のバランスに関してお話しました。

①幼児~小学校低学年:英語を自然に覚えたら、家では積極的に日本語を!

今回は、小学校低学年~高学年についてです。

②小学校低学年~高学年:英語も日本語も同時に進めましょう

小学生は、母語がまだ発達途上であるため、英語の理解不足を日本語で補おうと試みても、それを理解するだけの語彙力を持ち合わせていないため、難しい面があります。

例えば、lawという英単語が分からず、それは「法律」だよ、と教えたところで、法律という言葉の意味が理解できていないと、和訳も役に立ちません。

法律という意味を日本語で説明したとしても、その子の日本語の習熟度や子ども一人ひとりの既存の知識や思考力により、理解度に一定の差が出てきてしまうのですが、

この時期の有効的な学習の進め方としては、

①最も理解しやすい言語を用いて単語の意味や概念を十分に理解する。英語の方が強い場合は、英語でまず理解するのもこの場合はOK。

②その上で、これは英語でlaw、日本語では法律、と覚えた上で、両言語を同時に身につける。

こうした地道な取り組みが、しっかりとした土台を築いていくことにつながります。

一見バイリンガルに見える子が、この言葉は英語で分かるけど、日本語では言えない、というケースが、実に多く見られます。

厳しい言い方ですが、これでは決してバイリンガルとは言えません。

インター校の小学校では、UOI などのテーマ単元を中心に授業が進められるため、教科の枠を超えた語彙力を身につけていることが大事です。

Photosynthesisは光合成、二酸化炭素は英語でcarbon dioxide。

持続可能性はsustainability、child laborは児童労働など、キーワードとなる語彙力があることが、授業についていく大前提となりますが、これはあくまでもスタートにしかすぎません。

具体例として、小学4年生のUOI の一例をご紹介しましょう。

Conflict is influenced by the attitudes and actions of those involved(対立や紛争は、それに関わる人々の態度と行動に影響される)という学習単元の中には、以下の学習項目が含まれます。

Human rights and responsibilities(人間の権利や義務)

Sharing finite resources (有限な資源を分かち合う)

Communities and the relationships within and between them(コミュニティーとそれぞれの関係性)

Access to equal opportunities (平等な機会へのアクセス)

Peace and conflict resolution(平和と紛争解決)

日本語でも難しい内容ですが、それを英語で理解し、その上、自分の意見や見解を英語で表現できなければなりません。

そのためには、日本語でも本やインターネットなどを活用して、理解を深めることが必要です。

UOIに関連する知識を身につけておくことは、予習にもつながります。

まずは、キーワードを、意味も含め、しっかり覚える。

上記でいえば、attitudes, action, rights, responsibilities, finite, resources, communities, relationships, access, equal opportunities, peace, conflict resolutionなど。

さらに、一つひとつの項目に関しても理解を深めておく。

資源が無限ではない、ということはどういうことか?

そのため私たち一人ひとりにできることは?

地域や身近なところで始められることとは?

もっとグローバルに考えた場合、国単位でできることは何か?

すでに存在する世界での取り組みは?

こうした身近な疑問や問題意識が、この単元の目的である世界の紛争解決への糸口であることを、子どもたちは自ら学んでいきます。

どのような学習内容であっても、日英両語の関連記事や資料が読め、どちらの言語でもディスカッションができ、どの言語でも自分の意見を述べ、それを文章にまとめることもできる。

決して簡単なことではありませんが、長期的な視点を持ち、インター校の学習言語である英語に加え、同じ内容を日本語でも同レベルで身につけていくことを目指していきたいですね。

そのためには、ご家庭で日本語のサポートも欠かせません。

親子二人三脚で取り組み、お子さんの学習に寄り添うことも大切です。

バイリンガル教育:英語と日本語のバランス ①幼児~小学校低学年

海外で子育てをされている親御さんにとって、学校での英語を伸ばしながら、家庭内での日本語学習、この二つをどうバランス良く維持させていくか、というのは大きな課題です。

お子さんの年齢や学年に応じて、英語学習の内容が異なるように、ご家庭で日本語にどう取り組むか、というのもお子さんの状況や年齢・学年に応じて考えていくことが大切になります。

細かく見ていくと、各ご家庭やお子さん一人ひとりの状況は変わるものの、大まかに年齢別・学年別に見た場合、次のようなパターンが見られるでしょう。

①幼児~小学校低学年:英語を自然に覚えたら、家では積極的に日本語を!

②小学校低学年~高学年:英語も日本語も同時に進めましょう

③中学生以上:まずは日本語で理解し、英語を付け足す

 

今日は、①幼児~小学校低学年のケースを見ていきます。

①幼児~小学校低学年:英語を自然に覚えたら、家では積極的に日本語を!

ローカルまたはインター幼稚園に通われているお子さんは、毎日英語漬けになることで、自然と英語が身につきやすいですね。

幼稚園で過ごす時間が多ければ多いほど、日本語よりも英語の語彙力の方が、高くなります。

そのため、ご家庭で積極的に日本語を取り入れない場合、英語の語彙力の方がどんどん豊富になっていきます。

両言語のバランスを保つために、おうちでできることとしては、

1.家庭内の会話は日本語のみにする

2.日本語の会話の中に英語が混じるようになった場合、すぐ日本語に置き換えてあげる

3.お子さんにたくさんの日本語を聞かせてあげる(ご家族の会話やテレビなど)

4.日本語をたくさん読む(絵本の読み聞かせや、年齢相応の本を自分で読む)

この年齢のお子さんは、学校でたくさんの英語を覚え、自然と吸収しやすいので、常にそれに対応する日本語が維持できるように心掛けてあげることが重要です。

さらに、この時期を過ぎますと、異なるアプローチを要しますので、

次回は、②小学校低学年~高学年:英語も日本語も同時に進めましょうについてお話します。

英語の編入試験

最近、立て続けに、インター校への編入試験に関するお問い合わせをいただき、少し調べてみました。

インター校への編入、またはインター校間の転校を考えている方は、ご参考にされてください。

元々、インター校に在籍されていないお子さんや、現在、ESLやEALなど、英語の補習クラスに在籍中のお子さんは、編入の際、英語のテストを受けることになります。

この英語の試験ですが、元から英語力が求められる学校では、合否判定に用いられますが、

たいていのインター校では、英語のレベルチェック、というプレイスメント・テスト(placement test)扱いであると考えて良いでしょう。

もちろん、独自のテストを行う学校もあるかと思いますが、WIDA の ACCESSという試験が、アメリカの ESLプログラムや、世界のインター校で多く活用されているようです。

ACCESS for ELLs (Assessing Comprehension and Communication in English State-to-State for English Language Learners) とは、アメリカの15の州で構成される WIDA (World-Class Instructional Design and Assessment) が第2言語としての英語学習者のための基準設定や定期的な評価のために開発・制作している英語の能力試験です。

WIDAのACCESS試験

このページを下へスクロールしていくと、4. Walk through sample items の中の項目、Interactive Sample Items をクリックすると、学年と英語4技能(学年によっては、ライティングを除く3技能)が出てきますので、試験を一部、試すことができます。

各学年のサンプル・テスト(表示されるユーザーネーム&パスワードを入力して下さい)

編入試験の前に、少し練習して、試験内容や形式に慣れておくと良いかもしれません。

学校によっては、これをESL/EALクラスの卒業テストとして使用するようです。

試験内容を見ていますと、低学年では、身近な日常生活に則した単語や表現を測るテストとなっており、

高学年になるにつれて、学年相応の語彙力を測る問題が多いですね。

例えば、小学校4・5年生のスピーキング・テストでは、蒸発するという evaporate という英単語や、固体・液体・気体 (solid/liquid/gas) などの表現を知っているかどうかが問われますね。

氷砂糖という意味の sugar crystals (または rock candy) という単語も出てきます。

知識として理解していても、英語が分からない場合もあると思いますし、

逆に、英単語は分かるけど、内容があまり理解できていないこともあるかもしれませんが、

学年相応の思考力と、それを表現する語彙力、この両方が必要ですね。

プレイスメント・テストである以上、もし試験結果があまり良くなくても、入学後、それ以上の英語力が認められれば、上のクラスへ上がることもあるでしょうし、また、その逆のケースもあるでしょう。

大切なのは、当日、お子さんが普段の力を発揮できるかどうか、ですので、

過剰に準備をさせるなど、周りの大人があまり神経質になっても、逆にネガティブに働いてしまうかもしれません。

普段からできることは、子どもの興味の範囲を広げてあげること。

子どもの好奇心に見合うだけの英語力が身につけられるよう、

日頃からサポートしてあげましょう。

インター校では何が評価されるのか?

インター校に在籍するお子さんを持つ親御さんが、戸惑うことの一つに、評価の基準が分かりにくい、というものがあります。

何を基準に評価しているのかクリアでない、という声をよく耳にします。

もちろん評価基準が全く存在しないわけではないですし、

子どもたちは日常的に自己評価や、Peer evaluation と呼ばれる同級生の評価にも常に携わっていますし、

むしろ、あまりにも日常的すぎて、「評価をする」というよりも、本人たちは単に「意見を述べている」という感覚に近いのでしょう。

以前、IB校のユニット学習をご紹介しましたが、

インター校のアクティブ・ラーニング: IBプログラムのUOI(探究ユニット)

どの学年のどのユニットにも、明確な学習到達度を測るための評価基準を表すRubric(ルーブリック)が設けられています。

これは通常、教師から明確に示されるものなので、子どもたちは、何を目標にリサーチを進めれば良いのか、これを基準に主体的に学習していきますので、

このルーブリックの存在を保護者の方が認識していないか、あるいは子どもが、それをご家庭でシェアしていない、という状況が、「インター校の評価は分かりにくい」という親御さんの疑問や不安につながるのではないでしょうか?

例えば、5年生のあるユニットのルーブリックは、こんな感じです。

5年生(インター校でいうG5またはY6)のエコシステムをテーマとした単元です。

自然界の様々な生物の生態系や、それを取り巻く環境が相互作用しながら存続・循環しながら、バランスの取れたモデル構築を目指す、というもの。

Level 3 がGrade level となっていますので、レベル3が学年相応の理解度・到達度ということになりますので、まずはレベル3を目指すと良いでしょう。

学校でやってきたことを理解している様子でしたら、レベル3と評価されますが、ここで気になるのは、レベル3とレベル4の違いですよね?

この場合、レベル3は、それぞれの生態系の相互作用やその重要性、そしてそこに人間がどう影響を及ぼすか、ということが説明できるか、ということですが、

レベル4は、それをさらに比較し、分析し、人間が生態系全体に及ぼす影響を評価し、実際に問題解決に向けた効果的な行動がとれるかどうかの応用力が問われます。

どのユニットにも具体的なルーブリックがそれぞれ存在しますが、実は、内容は全て同じです(^-^;

使われているキーワードは全く同じで、レベル3は説明ができるかどうか、レベル4は、さらに一歩踏み出し、比較・分析・評価・応用できるかどうか評価されます。

評価内容や評価方法が分かりにくいという声を実際に聞きますが、意外にもシンプルで、実はとても明確なのです☆彡

ただ、保護者の方は、主体的なアクティブラーニングの学校教育に馴染みがないので、困惑してしまうのでしょうね。

ちなみに、新たなユニットを導入する前に、Pre-assessment(学習前評価)があり、各ユニット終了後には Summative Assessment(学習後評価)があり、

子どもたちが、学習前の自分の知識と学習後の知識を自分で客観的に評価するのも、IBプログラムの特徴ですね(^-^

☆★低学年用の自己評価ルーブリックはこんな感じです☆★

インター校のアクティブ・ラーニング: IBプログラムのUOI(探究ユニット)

各国のインターナショナル・スクールは、IB(インターナショナル・バカロレア)プログラムを採用している学校が多数あります。

IB小学校のプログラム(Primary Years Program (PYP))で特徴的なのは、英語(国語)や算数などのコア教科の他に、UOI (Unit of Inquiry)という教科の枠を超えた(transdisciplinary) テーマ単元の学習があることです。

各UOIで扱うテーマは、IB教育の大きな枠組み (Program of Inquiry (POI))に基づいています。

子どもたちは、年間を通して6つのPOIを元にしたテーマで、主体的に、リサーチなどを通じて理解を深め、個人や地域といったミクロな視点から、世界・地球規模といったマクロな視点へと学習を広げ、教科の枠を超えたアクティブ・ラーニングを展開していきます。

PYPの根幹を成す6つの大きな柱となるPOIは以下の通りです。

☆ Who We Are 「私たちは何者であるのか」

☆ Where We Are in Place and Time 「私たちはどのような場所と時代に生きているのか」

☆ How We Express Ourselves 「私たちはどのように自分を表現するのか」

☆ How the World Works 「世界はどのように動き、作用しているのか」

☆ How We Organize Ourselves 「私たちは自分たちをどう組織しているのか」

☆ Sharing the Planet 「地球の共有」

各学年の子どもたちが、年間を通して6つのテーマを、それぞれ6週間かけて(低学年は4つのテーマを8週間ずつ)1つの探究ユニット(UOI) として学習していきます。

例えば、「自己表現」という How We Express Ourselves のPOIの中で、低学年は、詩の勉強をしたり、高学年は、それを美術や創作という形でフォーカスしてみる。

一方、How We Organize Ourselves においては、低学年は様々な職業や地域で活躍する人々のことを学び、高学年では、経済や、需要と供給のバランスについて学ぶ、といった具合に進められます。

Where We Are in Place and Timeでは、低学年は地図の勉強、そして高学年は、移民問題のことを自分たちで深く調べる、など。

世界中のIB校のPOIは変わりませんが、どの学年においてどのようなUOIを探究していくかは、各校によって異なります。

しかも、同じUOIであっても、一人ひとりの主体的なリサーチの方向性によって中身が大きく変わってくるため、同じクラスでも、学びの内容は子どもの数だけあります。

年間を通したUOIは、IBの目指すグローバルな人材育成が根底にあるのですね。

グローバルな視点、そして主体的な学習をサポートするアクティブ・ラーニング。

次回は、IBプログラムのアセスメント(評価)についてお伝えします。

 

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Reflectする力

インター校のカンファレンス

現在、英語の家庭教師に関しましては、ご案内できる曜日や時間が限られておりまして、最近は、せっかくお問い合わせを頂きながらも、ご期待に沿えず、お断りしなければならないこともあり、大変心苦しく感じております。申し訳ございません。

一方、昨年は、通訳のご依頼もあり、お受けさせていただきました。

その中には、インターナショナル・スクール(インター校)においてのカンファレンスの通訳もありました。

インター校でカンファレンスと称される学校での面談ですが、幼稚園や小学校低学年では二者面談が多いかもしれませんが、小学中学年からは、子どもも交えた三者面談が多いですね。

一年を通しての面談回数は、学校によって差がありますが、少ないところでは、年に2回、多い学校では年に3、4回ほどあり、学年が上がれば上がるほど、回数が減少し、高校では全く行わない学校も中にはあります。

先生に直接お話を聞ける場ということもあり、有難い機会ではありますが、

英語が不得意、時間が短い、という理由から、カンファレンス自体に苦手意識をお持ちの保護者の方もいらっしゃいます。

面談は、短い時には15分、長くても30分という枠内で、しかも英語で効率良く済ませるのは難しいかもしれませんが、

実際、先生の話を聞いて終わり、というケースも多いようですが、それでは非常にもったいないです。

せっかく、こちらも時間を取って学校に足を運ぶわけですから、話が一方通行にならず、

こちらからも普段から気になっていることを聞いてみる良いチャンスですので、この場を是非、有効に利用していきましょう。

インターネットでは、「面談では、こんな質問をしてみましょう」というリストを載せているサイトも見かけますが、15分から20分という時間内で効率良く、学校生活を的確に把握するのは大変です。

しかも先生が伝えたいことと、こちらの聞きたいことに差がある場合は、さらに難しいですね。

気づいたら雑談で終わってしまっていた、とならないためにも、お勧めしたいのは、以下の二つの質問です。

★How is (my child*)’s participation in class/small group discussions?(*お子さんのお名前を入れる)

★What would be his/her long-term and short-time goals?

この二つを是非、聞いてみて下さい。

実際には4つの質問ですが (^^

これで、お子さんの学校での様子や学習態度・内容は、大体分かります(^-^

まず、

★一般の授業内での参加(頻度や内容など)

★少人数グループ内での参加 ですが、

これで、お子さんが普段、クラスでどの程度、話をしているか、発言できているかなど、教室での様子が見えてきます。

次に、

★今後の短期的な目標

★今後の長期的な目標 ですが、

「ライティングで接続詞をもっと使えるようにしましょう」と先生に言われた時、もっと長期的な目標が聞きたかった(・・;)

あるいは、壮大な目標を言われ、もう少し実現可能な目標が聞きたかった(-_-;)

という両方の場面を想定して、短期的な目標に合わせ、長期的な目標も聞いておくことによって、

子どもも保護者の方も、ゴールを可視化しやすくなります(^▽^)

一方、インターナショナル・バカロレアのカリキュラムを導入しているIBの学校では、Student-led conferenceという生徒主導の面談というものがあります。

最近では、IBを採用していない学校でも、年に数回あるカンファレンスのうち、一回はそうした形を用いることも多いようです。

自分の学習を俯瞰して見ることにより、子ども自身も自分の成長を自己評価でき、親御さんもお子さんが学習面で大事にしていることや、自分なりの目標を直接お子さんの口から聞ける貴重な時間です。

 グローバルな教育現場では、面談も子どもが主導。

自分の学習をも自ら客観視できる力、大切ですね ☆彡