英語多読の最初の難関は、語彙力をどう伸ばすか、ということだと思います。
語彙が不足していては、読書は持続できませんが、一字一句、意味をその都度、辞書で調べていては、全く先に進めず、もどかしい。
そのためには、語彙力を増やす努力も大事ですが、それにはコツも必要です。
語彙力強化につながるコツを上手に取り入れながら、リーディングを少しずつ進めていくと、1冊読み終えるのも、実はそんなに大変ではありません。
単語を覚えるコツが身につくと、語彙の推測力も上がり、英語で読む力や速さに直結していきます。
Homophones(同音異義語)
例えば、crowd(人混み)という単語が出てきた場合、たいていの子は、cloud(雲)を思い浮かべます。
この英単語は、厳密には、同音ではありませんが、カタカナにすると、どうしても同音に聞こえてしまい、混同してしまいがちです。
他にも、for/four, road/rode, two/too, week/weak, stair/stare, by/bye, right/write, meet/meat など、色々あります。
同音異義語は、どちらの単語も同時に覚えてしまうと一石二鳥です
Preffix/Suffix(接頭辞・接尾辞)
例えば、magic→magical, sand→sandy, excite→excitement, color→colorful, pain→painless などは、base word(語幹)+suffix(接尾辞)と覚えましょう。
特に-fulや-lessなどは、分かりやすいので、単語の推測にも役立ちます。
Preffix(接頭辞)も、意味が分かれば、語彙力向上に直結します。
DISagree, UNpleasant, REstart, MISunderstand, PREcook などは、preffix(接頭辞)+base word と理解できれば、推測力も向上します。
Compound words
基本的に、base wordが二つ組み合わさった単語です。
Cupcake, baseball, sailboatなどは、分かりやすいですが、少し長めの単語に直面すると、子どもは瞬間的に難しいと感じてしまうので、例えば、straightforwardという英単語は、分解して、straight+forwardが組み合わさったものと理解すれば、分かりやすいでしょう。
単語帳の活用
英語力向上に語彙力が欠かせないのは、今も昔も同じです。
ただ、昔はアナログでの単語帳が主流でしたが、今はオリジナルのデジタル単語帳が簡単に作成できますので、是非、活用してみましょう。
生徒さんが実際に使用しているものでご紹介すると、「シンプル単語帳」や「自分で作成する英単語帳」などがありますが、他にもアプリはありますので、ご自身の用途や使いやすさで選んでみると良いです。
ここで役立つのは、本を1冊または1章ごとに、フォルダーにまとめる機能です。
そして単語を入力する際、本のどのページに出てきた単語か、そのページ番号も記入しておくと、後から探しやすいですね。
どれも簡単に単語が登録でき、アプリによって呼び名は異なりますが、クイズ機能や暗記モードを利用すれば、毎日どれだけ単語を覚えたか自己診断ツールにもなる優れものです。
↑ これは、「自分で作成する英単語帳」の暗記モード画面 ↑
子どもたちはゲーム感覚で語彙力が鍛えられ、覚えた単語が一目で分かるため、達成感も得られます。
どんな状況であっても、夏休みは子どもにとって常に楽しいもの。
健やかに過ごしつつ、夏休みのお供に、英語の多読