英語多読のコツ③ チャンクで語彙力を高めよう

チャンク (Chunk) という英語をご存知でしょうか?

辞書を引くと「大きなかたまり」という意味が出てきます。

単語を一つひとつ丁寧に意味を調べ、覚えていくのは、

語彙力を高めていく上で必要な作業ですが、

多読を目的とした読書の場合、または、分からない単語が多い場合、

幾つかの英単語を一つの意味のあるかたまりとして捉えるスキルは、

chunking チャンキング(チャンク化) learn in chunks チャンクで覚える

という方法で呼ばれます。

例えば、フェアリーシリーズの第3巻 Saffron the Yellow Fairy で具体的に見てみましょう。

“It’s a bee!” she gasped. “Run!” Kirsty cried.

………

“I wonder who lives here?” Kirsty panted.

………

Rachel and Kirsty looked at each other in dismay.

………

“Saffron, you have to come with us!” Rachel burst out.

………

Rachel shivered as something soft and cold brushed against her cheek.

青字の部分は、どのページにも必ず1回か2回は出てくるという類の単語ですが、

これをチャンキングしてみると、こんな感じです。

頻出単語をフィーリングで分けました。

上記の青字で示した単語は、右側のリストに多く当てはまる表現ですね。

意味を正確に把握するというよりも、その単語をイメージする力が、

チャンキングによって鍛えられます。

次に、こんなパッセージでは、

She reached into her pocket and took out her bag. It was glowing with a soft, silver light. When she opened it a cloud of glitter shot up into the air. Kirsty slipped her hand into the bag. “There’s something here.” She drew out a tiny, shining needle, threaded with a fine silk.

こんなチャンキングができます。

どれもキラキラというイメージを持つ単語ばかりですキラキラ

このように、チャンキングを有効に活用することによって、

言葉の持つイメージを意識しながら読書が進められるようになります。

 

広い視点から英語を見る。

是非、意識してみてくださいね。

英語多読のコツ②

英語多読の最初の難関は、語彙力をどう伸ばすか、ということだと思います。

語彙が不足していては、読書は持続できませんが、一字一句、意味をその都度、辞書で調べていては、全く先に進めず、もどかしい。

そのためには、語彙力を増やす努力も大事ですが、それにはコツも必要です。

語彙力強化につながるコツを上手に取り入れながら、リーディングを少しずつ進めていくと、1冊読み終えるのも、実はそんなに大変ではありません。

単語を覚えるコツが身につくと、語彙の推測力も上がり、英語で読む力や速さに直結していきます。

流れ星Homophones(同音異義語)

例えば、crowd(人混み)という単語が出てきた場合、たいていの子は、cloud(雲)を思い浮かべます。

この英単語は、厳密には、同音ではありませんが、カタカナにすると、どうしても同音に聞こえてしまい、混同してしまいがちです。

他にも、for/four, road/rode, two/too, week/weak, stair/stare, by/bye, right/write, meet/meat など、色々あります。

同音異義語は、どちらの単語も同時に覚えてしまうと一石二鳥ですピンク音符

流れ星Preffix/Suffix(接頭辞・接尾辞)

例えば、magic→magical, sand→sandy, excite→excitement, color→colorful, pain→painless などは、base word(語幹)+suffix(接尾辞)と覚えましょう。

特に-fulや-lessなどは、分かりやすいので、単語の推測にも役立ちます。

Preffix(接頭辞)も、意味が分かれば、語彙力向上に直結します。

DISagree, UNpleasant, REstart, MISunderstand, PREcook などは、preffix(接頭辞)+base word と理解できれば、推測力も向上します。

流れ星Compound words

基本的に、base wordが二つ組み合わさった単語です。

Cupcake, baseball, sailboatなどは、分かりやすいですが、少し長めの単語に直面すると、子どもは瞬間的に難しいと感じてしまうので、例えば、straightforwardという英単語は、分解して、straight+forwardが組み合わさったものと理解すれば、分かりやすいでしょう。

流れ星単語帳の活用

英語力向上に語彙力が欠かせないのは、今も昔も同じです。

ただ、昔はアナログでの単語帳が主流でしたが、今はオリジナルのデジタル単語帳が簡単に作成できますので、是非、活用してみましょう。

生徒さんが実際に使用しているものでご紹介すると、「シンプル単語帳」や「自分で作成する英単語帳」などがありますが、他にもアプリはありますので、ご自身の用途や使いやすさで選んでみると良いです。

ここで役立つのは、本を1冊または1章ごとに、フォルダーにまとめる機能です。

そして単語を入力する際、本のどのページに出てきた単語か、そのページ番号も記入しておくと、後から探しやすいですね。

どれも簡単に単語が登録でき、アプリによって呼び名は異なりますが、クイズ機能や暗記モードを利用すれば、毎日どれだけ単語を覚えたか自己診断ツールにもなる優れものです。

↑ これは、「自分で作成する英単語帳」の暗記モード画面 ↑

子どもたちはゲーム感覚で語彙力が鍛えられ、覚えた単語が一目で分かるため、達成感も得られます。

 

どんな状況であっても、夏休みは子どもにとって常に楽しいもの。

健やかに過ごしつつ、夏休みのお供に、英語の多読ハート

有意義な夏休みを過ごすための、英語多読のコツ①

6月に入り、インター校では、2ヶ月ぶりの分散登校ですが、

学校が再開したものの、早いところでは、明日から夏休みに突入という学校もあります。

インターといえば、夏休みがとても長いですが、今年の夏休みは、一味違うものになりそうですね。

再入国が厳しく制限される中、学校からは、やむを得ない出国以外は極力、控えるよう異例の呼びかけ。

皆さん、近場への旅行も、日本への一時帰国も諦め、今は島内でのステイケーションすら叶いませんね。

そんな、普段とは違う夏休み。

それでも、8月には、新学期が必ず来ます。

引き続きオンライン授業が継続されるかもしれませんが、どのような形であっても、8月には再び英語での授業へスムーズに移行できるようにする。

そんなことをちょっとでも心掛けながら、この時間を大切に過ごしてもらいたい。

こんな思いから、有意義な夏休みを過ごしてもらうために、英語の多読を少しでも後押しできるようなヒントを、今日はシェアしていきます。

英語の本を一人で読んだことがない子に、いきなり一冊渡しても、すぐに読めるものではありません。

しかも、自力で読み終えたとしても、次の一冊へと順調に続き、そこから多読が楽に継続できるとも限りません。

ただ、子ども一人ひとりに合った選書さえ間違えなければ、多読への一歩は、それほど大変なものではないのです。

子ども一人ひとりの英語力も、もちろん重要な判断材料ですが、年齢や好み、性格なども考慮した上で、その子にとってのマイ・ファースト・ブックを厳選してあげることで、多読への道は、ほぼ達成できるといっても過言ではありません。

それだけ選書は大事です。

簡単すぎてもモチベーションが下がりますし、英語を読む力が備わっていても内容が面白くなければ読む気力も維持できません。

インター校に通うお子さんの英語力はケースバイケースなので、一人ひとりが面白いと思える内容を模索しながら、その子の英語力よりも少し上のものを選ぶと良いでしょう。

少しのサポートで楽しく読める程度、その辺りを目指すような感じです。

この夏、英語の多読を試みたいという方は、お子さんと一緒に、最初の一冊に付き合ってあげましょう。

始めから、分からない単語ばかりが並んでいたら、当然、前に進むことはできません。

そこで、英語を読み進めるのに語彙力を向上させ、リーディング力をつけるのに効果的なコツも必要になってきます。

まずは、登場人物をしっかり把握しましょう。

登場人物を把握しながら読み進めるために、登場人物は、出てきた順に、丸で囲んでいきましょう。

誰がどのページで登場したか可視化することで、物語の流れがつかみやすくなります。

小学校低・中学年用の多読リストに掲載したフェアリーシリーズやドラゴンシリーズは、登場人物が限られていますので、多読の一冊目として非常に読みやすく、多読の初心者向けとして最適です。

次に、分からない英単語には必ず下線を引きましょう。

下線が多い場合は、その場で辞書を引き、直接意味を書き込んでいきながら読み進めると良いですが、分からない単語がページ毎に数個程度でしたら、下線は引きつつ、読書は止めず、前に進みましょう。

これを継続することにより、部分的に意味が分からなくても、読み通す力が養われていきます。

シリーズものを読み続けることの利点は、同じ単語や表現が繰り返し出てくるという点です。

当然、頻出単語は、自然と身についていきます。

登場人物は丸で囲み、分からない単語には下線。

とてもシンプルですが、これが習慣化されると、必ず語彙力とリーディング力アップにつながります。

シンプルだからこそ、続けましょう。英語上達に近道はありません。地味ですが、地道にコツコツが、そのうち「こんな本も読めるようになった!」という喜びに通じます。

分からない単語は、そのままにせず、単語帳などにまとめる作業が今度は大事になりますが、それは、次回、さらに語彙力を強化していくコツなどと一緒にご紹介していきます。

 ★ STAY SAFE & HAPPY READING ★