インター校で、子どもの英語力を評価する際、まずリーディング力が問われます。
年齢が低ければ、フォニックスを含め、どの程度、読めるか。
なので、フォニックスのルールが一通り身についたら、今度は、たくさん読むことです。
英語の活字に慣れ、とにかく英語の本を次から次へと読む。
まさに、英語学習で最近よく聞く、英語の多読ですね。
ただ、英語で読書を楽しむまでにリーディング力がついたら、次は読解力が問われてきます。
例えば、読んだ本の内容を、自分の言葉で、順序立てて表現できるか。
これも一つのスキルなので、英語がスラスラ読める子でも、なかなか難しいことがあります。
そこでお勧めしたいのは、レベルを少し下げて、読解にフォーカスしてみることです。
Raz-kids というリーディングのオンライン教材があり、主に英語の多読用に利用されている方が多いですが、
私は、ある程度リーディングができる生徒さんには、敢えてレベルを下げて、読解力強化として使用しています。
この教材の優れているところは、大量の本がレベル分けされており、一冊ずつ音声で聞けるリスニング機能がある他、
自分で音読し、それを簡単に録音もできる、ということですが、
それに加え、最後に、それぞれの内容に関する質問を5問ほど解くようになっているクイズがあるのです。
その中には、以下のようなものが含まれます。
☆Main idea(主張、論旨)を理解しているか?
★Opinion(意見)と fact (事実) の違い
☆筆者の意図 (purpose, intention)
★共通点と違い(compare/contrast や differences/similarities)
☆原因と結果(cause/effect や problem/solution)
★予測(prediction)先を読む力
☆Inference 推測する力
年齢が低ければ低いほど、意外と難しい問題ばかりです。
しかし、クイズを繰り返していくうちに、こうした内容にも慣れ、読解力が徐々に向上していきます。
クイズ形式の読解問題に触れ続けることにより、本の内容を的確に捉え、次第に、それを自分の言葉で伝えられるようになっていきます。
読解力を伸ばすことは、論理的思考力を高め、高学年に必要なリサーチ能力にもつながっていきます。