感性の豊かさ

藤井聡太七段の100勝達成のニュース、すごいですね。

モンテッソーリ幼稚園に通ったという藤井七段ですが、それを受け、最近、モンテッソーリ教育が再び注目され始めているようです。

モンテッソーリ教育には、算数、言語、文化(理科や地理)以外に、日常、そして感覚教育というのがありますが、その中でも、私は特に感覚教育が好きです。

このモンテッソーリの感覚教育こそが、他の教育アプローチと一線を画し、モンテッソーリ教育を他にはないユニークなものにしているように思います。

私も縁あって、アメリカでモンテッソーリの教員養成講座を受講する機会に恵まれましたが、資格を取得するためのトレーニングを受けていた際、感覚教育を体感する課題として、二人一組で、交互に目隠しをして、ペアを組んだ人と一緒に外を一周するという経験をしました。

普段以上に触覚を頼りにするので、手の指先が敏感になったり、日頃あまり気づかない風の匂いを感じたり、はたまた耳で情報をできるだけ受け取ろうとしたり、目が見えなくても意外と「見えてくる」ものもあるのだと衝撃を受けました。

日々あまり積極的に使用していない感覚が活性化される、という新鮮な気分でした。

ここでの大きな収穫は、子どもは実は、目隠しをされた大人の状態である、という驚きの発見でした。

子どもは、大人ほど視覚から情報を読み取らないので、五感を使って一生懸命それを体感しようとするのですよね。

子どもの行動って不思議だなぁと思うことがあったら、それを目隠ししながらやってみて下さい。

子どもの気持ちに一歩近づけると思いますよ。

先週は、本庶先生のノーベル賞授賞式のニュースもありましたね。

以前、スウェーデンのストックホルムを訪れた際、ノーベル博物館で本を一冊購入しました。

たくさんのノーベル賞受賞者が記事を寄稿する中、人生で影響力の強かったものに関して、意外にも、自然の中に身を置いていた自分たちの原風景を語っている方が多くいました。

当時は、この共通点を不思議に思ったものですが、豊かな自然の中で育まれた感性が、その後の功績につながったのですね。

同じく北欧の隣国ノルウェーですが、首都オスロにバイキング船博物館があります。

バイキング船が展示されている小さな博物館なのですが、実際の船を目の当たりにすると、10世紀前後に、この国にこんな技術があったのかという事実に圧倒され、その航海術にも驚きますが、それよりも何よりも、その造形美に思わず息を呑んでしまいます。

大海原での航海が目的であったのであれば、船がこれほどにも美しくある必要があったのだろうかと疑問にさえ思ってしまう程の造形美に目を奪われます。

将棋、ノーベル賞、そしてバイキング。

その共通点は意外にも、研ぎ澄まされた感性かもしれません。

実績や実用性が評価されているのはもちろんのことですが、でも、その根底にあるのは、それぞれの感性。

何をするにしても、感性の豊かさがそこには宿るのですね。

もともと素晴らしい感性が備わっている子どもたち。

それをさらに深いものにしてくれる絵本は良いツールではありますが、それも選書次第です。

子どもたちがすでに持ち合わせている創造性や感受性を生かし、さらなる豊かな方向へと育めるかは、周りの大人次第です。

感性をさらに磨き、潜在的な資質を上手に引き出してくれるような絵本作品を探し当てる審美眼を是非、養っていきましょう。

感覚を磨くことは、物事の本質を見極める眼を養うことであると語るのは、吉元由美氏。

平原綾香のデビュー曲『Jupiter』を作詞されたことで知られる吉元さんですが、『Jupiter』は、そんな素敵なセンスから生まれたミリオンセラーですね☆

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