それぞれのクリスマス☆

ノルウェーのクリスマスケーキといえば、クランセ・カーケ(^^♪

アーモンドパウダー入りのクッキーのような触感です☆

クリスマスケーキと言うよりも、お祝い事の際には必ず登場する、日本人の感覚で言えば、お赤飯のような存在(^^

一方、南国ブラジルでは、真夏のクリスマスのお祝いのお供はパネトーネ。

移民の国ブラジルは、イタリアやドイツなどヨーロッパ系の移民や、日本からの日系人、そしてアフリカ系移民も多い。

でも、なぜかクリスマスケーキとして定着したのは、イタリア系移民が持ち込んだ、ドライフルーツたっぷりのフルーツケーキ。

どちらも、私たち日本人にはあまり馴染みのないケーキですが、ここシンガポールのローカルスーパーで、この時期、パネトーネを見かけると、懐かしく感じます☆彡

人生の短い期間であっても、シンガポールで育った子どもたちは、その後、シンガポールのクリスマスをどのように思い出すのでしょう?

赴任先がどこであっても、その国でしか経験できないことを体験していきたいですね。

将来、何がどこに繋がるか分からないので、何事も貴重な体験ですね。

 来年もどうぞ宜しくお願い致します。

感性の豊かさ

藤井聡太七段の100勝達成のニュース、すごいですね。

モンテッソーリ幼稚園に通ったという藤井七段ですが、それを受け、最近、モンテッソーリ教育が再び注目され始めているようです。

モンテッソーリ教育には、算数、言語、文化(理科や地理)以外に、日常、そして感覚教育というのがありますが、その中でも、私は特に感覚教育が好きです。

このモンテッソーリの感覚教育こそが、他の教育アプローチと一線を画し、モンテッソーリ教育を他にはないユニークなものにしているように思います。

私も縁あって、アメリカでモンテッソーリの教員養成講座を受講する機会に恵まれましたが、資格を取得するためのトレーニングを受けていた際、感覚教育を体感する課題として、二人一組で、交互に目隠しをして、ペアを組んだ人と一緒に外を一周するという経験をしました。

普段以上に触覚を頼りにするので、手の指先が敏感になったり、日頃あまり気づかない風の匂いを感じたり、はたまた耳で情報をできるだけ受け取ろうとしたり、目が見えなくても意外と「見えてくる」ものもあるのだと衝撃を受けました。

日々あまり積極的に使用していない感覚が活性化される、という新鮮な気分でした。

ここでの大きな収穫は、子どもは実は、目隠しをされた大人の状態である、という驚きの発見でした。

子どもは、大人ほど視覚から情報を読み取らないので、五感を使って一生懸命それを体感しようとするのですよね。

子どもの行動って不思議だなぁと思うことがあったら、それを目隠ししながらやってみて下さい。

子どもの気持ちに一歩近づけると思いますよ。

先週は、本庶先生のノーベル賞授賞式のニュースもありましたね。

以前、スウェーデンのストックホルムを訪れた際、ノーベル博物館で本を一冊購入しました。

たくさんのノーベル賞受賞者が記事を寄稿する中、人生で影響力の強かったものに関して、意外にも、自然の中に身を置いていた自分たちの原風景を語っている方が多くいました。

当時は、この共通点を不思議に思ったものですが、豊かな自然の中で育まれた感性が、その後の功績につながったのですね。

同じく北欧の隣国ノルウェーですが、首都オスロにバイキング船博物館があります。

バイキング船が展示されている小さな博物館なのですが、実際の船を目の当たりにすると、10世紀前後に、この国にこんな技術があったのかという事実に圧倒され、その航海術にも驚きますが、それよりも何よりも、その造形美に思わず息を呑んでしまいます。

大海原での航海が目的であったのであれば、船がこれほどにも美しくある必要があったのだろうかと疑問にさえ思ってしまう程の造形美に目を奪われます。

将棋、ノーベル賞、そしてバイキング。

その共通点は意外にも、研ぎ澄まされた感性かもしれません。

実績や実用性が評価されているのはもちろんのことですが、でも、その根底にあるのは、それぞれの感性。

何をするにしても、感性の豊かさがそこには宿るのですね。

もともと素晴らしい感性が備わっている子どもたち。

それをさらに深いものにしてくれる絵本は良いツールではありますが、それも選書次第です。

子どもたちがすでに持ち合わせている創造性や感受性を生かし、さらなる豊かな方向へと育めるかは、周りの大人次第です。

感性をさらに磨き、潜在的な資質を上手に引き出してくれるような絵本作品を探し当てる審美眼を是非、養っていきましょう。

感覚を磨くことは、物事の本質を見極める眼を養うことであると語るのは、吉元由美氏。

平原綾香のデビュー曲『Jupiter』を作詞されたことで知られる吉元さんですが、『Jupiter』は、そんな素敵なセンスから生まれたミリオンセラーですね☆

I SPY でミッケ!

I SPY というシリーズで、『ウォーリーをさがせ!』的な要素を持ったアプローチの絵本があります。

日本では、『ミッケ!』というタイトルで出版されています。

大人と一緒に読めば、子どもは大人が読んだテキストに沿って、その文章が指しているものを写真の中から探し出し、絵本の物語をエンジョイするよりは、親子で I Spy ごっこをするような感覚ですね。

そこには、普段の読み聞かせとは少し趣向の異なる絵本の面白さが♪

クリスマスやハロウィン、バレンタインなど、シーズン毎のイベントや、数字・学校・恐竜など、テーマも多岐にわたり、子どもの好奇心をかきたてます。

こうして親子で楽しむ方法もありますが、一方で、このシリーズ、リーダーズとしても展開しているところが嬉しい(^-^

以前ご紹介したOlivia やエリックカールの絵本を元にしたリーダーズと同様に、リーディングの一環として I SPY をリーダーズとして積極的に活用する方法、おすすめです(^▽^)

子どもが自分でセンテンスを読むだけでなく、更にそれを写真の中で探し当てる、というオマケ付き(^^♪

フォニックスのルールを一通り学ぶと、あとは sight words をどれだけ増やし、そしていかにリーディング量を増やしていけるか。

これでリーディング力は確実に変わってきます。

しかし、時には、定期的に読み進めているリーダーズに、子どもが飽きを感じてしまうこともあります。

順調に進んできたリーディングのプロセスに少し停滞がみられるようになったら I SPY リーダーズで「楽しく読む」「目的をもって読む」ことに意識を向けてみませんか?

楽しくないとリーディングは進みませんし、リーダーズをひたすら読み続けることに終始するためにリーダーズは存在するのではありません。

いつかは卒業するリーダーズ★

リーダーズ使用の究極の目的は、多読を楽しむだけのリーディング力をつけることでしょう。

読書は大人になってからも続く趣味であり、リーディングは知識を得るための情報収集の手段でもあります。

学校でいくらリーダーズが読めても、真の意味でその子が自ら読みたい本を実際に手に取り、ご家庭でも本を読むことを心から楽しんでいないのであれば、それは広い意味でのリーディングの目的は果たしていません。

リーダーズで停滞が見られるようになったら、 I SPY リーダーズを試してみて下さい。

ダラダラと文章を読むのではなく、写真の中で何を探し当てるのかを探るためのリーディングということで、目的あってのリーディングの第一歩を踏み出すことになります☆彡

そのうちリーダーズも卒業し、

絵本の大型本も子どもが自分で読むようになるでしょう(^-^

シンプルな絵本ほど大人へのメッセージ性が強い

毎年アメリカで最も優れた絵本として表彰されるコールデコット賞を1969年に受賞して以来、その後も数回にわたりコールデコットのオナー賞(次点)を受賞しているユリ・シュルヴィッツ。

そのコールデコット・オナー賞の受賞作である SNOW という絵本。

日本でも『ゆき』というタイトルで出版されていますが、さくまゆみこ氏の翻訳がとっても良いです(^^

シンプルなストーリーで文字も少ないけれど、使用している語彙は、敢えて小さな子どもレベルに落としていない。

そんな絵本が、英語の絵本には多いような気がしますが、だからこそ大人が読んでも面白いのでしょうね。

この作品も、そんな絵本です。

ユリ・シュルヴィッツは、絵本の真髄とも言える「少ない言葉で深い世界観を語る」ことを貫いている絵本をたくさん生み出しています。

最近の絵本作家さんは、言葉を無駄に多く使用しているところが残念に思うことがあります。

絵が力強かったり、誰が見ても素敵な絵だったりして、絵の技術やセンスで魅了してくれるのですが、「ことば」よりもむしろ「絵」を専門としている絵本作家が多いからか、絵の中ですでに多くのことを語っているので、どちらかというと言葉は敢えて少ないくらいの方がバランスが良い。

言葉を厳選しているからこそ、シンプルでも奥の深い世界を表現できるのですね。

この絵本を最近、ある生徒さんと一緒に読んだのですが、読み終わってその子が一言。

「大人は間違ってたね」

そうなのです。

この絵本に登場する大人は、子どもの言うことに耳をかさず、「そんなわけない」「こっちが正しい」と主張しますが、最終的には子どもの思いが実現します。

ユリ・シュルヴィッツの絵本は、メッセージ性の高いものが多く、大人にも、とても深いメッセージを投げかけているように思えます。

時には周りに迎合せず、自分を信じる力、自分を肯定する大切さ。

大人も自分自身の中に存在する「小さな子ども」が伝えてきてくれることに耳を傾けていきたいですね。

良い絵本は、大人の心にも響くものです。

様々な意味で分断された世界を生きる現代の私たち。

狭い感情に囚われず、物事を俯瞰して見る力を養い、

何事にも揺らがず、自分の軸をしっかり持ち続けることが

少々、困難な今の時代だからこそ、

深く響くメッセージ*