絵本のロングセラー、現代のベストセラー

日本語と英語の絵本を比較していて思うことなのですが、英語の絵本業界においては、新たな新人作家がどんどん評価されていき、次々と新刊を出版する機会に恵まれます。

一方、日本語の絵本は、書店の絵本コーナーを見ていると一目瞭然ですが、昔ながらのロングセラーが圧倒的な割合を占めます。

日本のお父さんやお母さんは総じて、ご自身が子どもの頃に読んだ絵本をお子さんに与える傾向がありませんか?

書店もその方が売れるから、そういう戦略に徹するのでしょうね。

日本の場合、ロングセラーと新書の割合は、大体8:2が普通だと聞いたことがあります。

最近は、若いお父さんやお母さんも食の大切さを気にかけ、お子さんに与える食材やその安全性に目を向け、食育が盛んですが、それと同等に、お子さんに与える絵本もそこまで意識してみませんか?

当たり前とされている価値観を少し疑ってみるくらいの、ある種の冒険心がある方が絵本選びも楽しいですね。

大胆に聞こえるかもしれませんが、昔からのロングセラーは、今の時代の価値観に果たしてどれだけ沿っているのでしょうか?

もちろんロングセラーと呼ばれる作品は、ロングセラーに値するだけの価値があるからこそ長く売れるのでしょう。

しかし消費者の意識が変わってこそ、新人作家の発掘も活発になり、新しい新鮮な作風やテーマが生まれるのでは?

その点、海外で年々、出版される絵本はそういう意味では、とても循環が良いなぁと感じます。

本屋さんの選書を見ていても、昔ながらのロングセラー以上に近年新たに出版された作品の数々が売り場面積を占めます。

例えば、日本語にも翻訳されているものの中でも、マーカス・フィスターの代表作「にじいろのさかな」や、コールデコット・オナー賞の受賞作イアン・ファルコナーの「オリビア」、実力派絵本作家ピーター・レイノルズの「てん」などは、日本人にも広く馴染みのある作品だと思います。

どれも日本でいう、いわば、かがくいひろしの「だるまさん」シリーズに匹敵するような人気ですね。

上に挙げた絵本は、すべて谷川俊太郎氏が日本語に翻訳しており、これも決して偶然ではありませんね。

日本の絵本界の巨匠、谷川俊太郎が、翻訳を通して日本人にも英語絵本の魅力を紹介する幅広い活動は実に素晴らしい。

絵本のロングセラーに敬意を払いつつも、

日本の絵本業界でも、英語の絵本市場と同様、新たな風を吹き込む

次世代のかがくいジュニアの活躍を大いに応援していきたいですね(^^♪

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