絵本から初歩リーダーズへスムーズに移行

初歩レベルのリーダーズを導入する際、子どもをリーディング嫌いにしてしまわないように、注意が必要です(・・;)

そういう意味では、子どもがもうすでに知っている絵本の作者や、子どもが好きな絵本のキャラクターが、リーダーズ導入のきっかけになれば、子どももスムーズに絵本からリーダーズへと移行できますね(^▽^)

シリーズ化されているので、Ian Falconer の Olivia の絵本をご自宅にお持ちのお子さんも沢山いるかもしれません(^-^v

おてんばOlivia が次々と繰り広げる様々な冒険に慣れ親しんでいる子は、Olivia のリーダーズを自然と手に取ってみたいと思うでしょう♪

同様に、どのご家庭にもあるであろうエリック・カールの絵本☆

そんなエリック・カールの世界が、子どもを喜んでリーダーズへと自然と導いてくれます☆彡

こちらは、Ready to Read シリーズのReady to Go! という初歩レベルになっています。

以前、ご紹介したBOB Books で短母音を終了、sight words も少し増え、長母音も読めるようになってきたような子におススメです(^^♪

BOB Books とは少し違う「立派な一冊の本」という形態も、子どもにとっては新鮮です☆☆

「絵本をお父さんお母さんに読んでもらう」から、絵本のキャラクターのストーリーを「自分一人で読む」というこの変化☆彡

子どもにとっては、大きな大事な第一歩です(^▽^)

ここから先は、自主性を大切に、自分で読める本の数を

いかに無理なく、楽しく増やしていってあげるかが

重要になってきますね(^^♪

 

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フォニックスお勧め教材☆BOB Books

Sight Wordsは適度に☆

スタートラインに立つ

インター校でよく耳にする表現の中に、

Be responsible for your own learning.

というものがあります。

自分の学習には、自分でしっかり責任を持つ、ということですね。

英語独特のディスコースがそこに絡んでいる感は否めませんが、それは今は脇に置き、インター校という学びの場においてはとても重要な役割を果たします。

この表現、子どもには少し難しい概念かなと感じてしまうのですが、インター校では意外にも小さい頃から意識させられることです。

このアクティブ・ラーニングの姿勢を紐解いてみると、他にも様々な場面で広く求められるのです。

子どもたちが成長する過程で直面する困難な場でも、それにしっかり向き合えているか、という投げかけにも似ています。

自分自身の学習を客観視することにより、目の前にある問題に自分が真正面から向き合っているかどうか。

難しい立場に立たされた時こそ、スタートラインにすら立っていない自分がそこにいないだろうか?と自ら問いかけてみる。

スタートラインに立ってみると、見えてくる景色があり、ぼんやりとしか見えていなかったゴールも少しずつハッキリしてくる。

でも、それはスタートラインに立ってみないと分からないこと。

直視して、そこに向き合ったことで、問題解決の道はすでに開けてくる。

日々のしがらみの中で、大事なものを見落としがちな私たち大人にとってもメッセージ性が大きいですね。

自身の学習をプロセスとして自覚し、中長期的な目標を状況に合わせ設定し、学びの本質を見据える力は、どんな問題に遭遇しても、自分の立ち位置を常に確認し、それを俯瞰してとらえていく力へと変化していけます。

グローバル社会において、自分の軸をしっかり持ちつつも、広い視野で柔軟に対応していける人材としては、とても大切な意識かもしれませんね。

スタートラインに立ってみたら、もうすでに問題解決の第一歩を踏み出したことになる☆彡

 

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Reflectする力

F・R・I・E・N・D・S

こちら、Cotton On のお店にて。

懐かしいロゴが目に入ってきて、思わず足を止めてしまいました。

なぜ、今頃フレンズのTシャツ?と不思議に思いましたが、他にもサインフェルド(ご存知でしょうか?)など、90年代を代表するアメリカの人気テレビドラマ・シリーズがモチーフの商品が店内には数々ディスプレイされていました(^-^

当時、アメリカで生活していましたが、テレビドラマを積極的に見るようになったのは、ある出来事がきっかけでした。

マンハッタンの小さな私立小学校に勤めていた私は、同僚のある先生に

「テルヨの英語は、とっても正しい」

というようなことを言われました。

彼女はリーディングの先生だったので、恐らく褒め言葉のつもりだったようですが、私としてはちょっとショックで、それを褒め言葉として捉えることができず、むしろ「不自然に聞こえるのだろうなぁ」と、自分の話す英語を少し客観視する機会を与えてくれた出来事でした。

日本語を勉強している留学生の学生さんを想像してみると分かりやすいかもしれません。

彼らは「正しい」日本語を学んでいるので、とても正しい(時には「正しすぎる」)日本語を話すため、どこか不自然で違和感を覚えることがあると思います。

確かに正しいことは正しいのですが、やはりどこか言葉が「馴染んでない」というか、そんな感覚は誰にでも想像できると思います。

そこで私は「自然な」英語を求め、テレビを見る時も「ただ見て、聞き流す」のではなく、登場人物がどのような場面でどのような表現を使っているのか、というところに注目して、ドラマを見るようになりました。

すると、そうして意識してみると、よく分かったのです(-_-;)

自分がそれまで話していた英語とテレビから聞こえてくる自然なネイティブスピーカーの表現のどこが違うのか(・・;)

さらに、自分に置き換えて考えてみて、私だったらこう表現したかもしれないけど、自然に聞こえるようにするには、こう変えれば良いのか!!と次々と発見がありました(^▽^)

例えば、会話の途中に、You know what I mean? という表現をつなぎとして使用するとか、文中に you know とか I mean というクッション的な存在になるような表現を挟んでみたり。他には、I`m like~や like you know~など、like が頻繁に多用されたり、

どれも英会話のテキストの例文には載っていませんが、話し言葉は必ずしも文法的に正しいとは限らないものです。

英語で話すことに慣れてきたら、教科書的な英語から脱し、より自然な表現をたくさん聞くことが英語力向上の鍵となります。

ファッションで言ったら、少し「こなれた感じ」になる、みたいな^▽^

 同じ頃のTVドラマとしてはDawson`s Creek もあります。トム・クルーズと結婚前のケイティ・ホームズが初々しいですが、同時期のドラマとしては、個人的には felicity がおすすめ。

 

よりカジュアルな英語表現には、ドラマよりもFRIENDSのような

sitcom(シチュエーション・コメディーの略)の方が、

英語は鍛えられます(^▽^)

 

「正しい」英語を勉強したら、次は「自然な」英語を目指して

英会話のステップアップ教材のお供にいかがですか?

「母語ファースト」&「リーディング・ファースト」

鳥飼玖美子著 『子どもの英語にどう向き合うか』

書店で何気なく手に取り、たまたま購入した1冊でしたが、

日頃から心掛けている「母語ファースト」「リーディング・ファースト」の実践を裏付けてくれるような、そんな嬉しい内容の本でした。

母語の重要性は、このブログでも度々触れていますが、

鳥飼先生は日本の英語教育史を辿り、幕末のジョン万次郎と当時の通詞(つうじ)たちの英語を比較し、母語が果たした役割と英語の読み書きにおける徹底的な違いがあったという記述が、とても印象的でした。

若くしてアメリカに長期滞在し「英語漬け」の生活を送り、英語は流暢に話せたものの、「高度な」「正しい」文章は書けなかったとされるジョン万次郎。

一方、通訳・翻訳・通商事務などに精通していた通詞たちは、外交の場で活躍し、開国の危機を乗り越え、陰で日本の近代化に貢献した役人たち。

日本国内で地道に外国語の読み書きを行い、その英語力は外国人でさえ絶賛したと言う。

さらに、明治時代の津田梅子らの例は、今の子どもたちにも通じるものがあり、他人事とは思えません。

津田塾大を創設したことで知られる津田梅子は、当時の英語の達人の一人でしたが、アメリカから帰国後は、家族と話をする時にも通訳が必要なほど日本語に不自由したようです。

鳥飼先生曰く、母語獲得は「人間として言葉を使う土台を作る」ことであり、「英語の土台を作ることは、母語である日本語の学びが不可欠」と指摘しています。

特に最近の日本における英語教育が会話中心に傾倒し、日本語を使用しない指導にこだわることは、英語のインプットを増やすという利点は認めつつも、

「コミュニケーション重視の外国語習得を正しく理解していない」と述べ、その上で、コミュニケーションと称し、話すことを中心に時間を割き、

「読み書きは関係ないという誤解がすっかり定着している」と危機感をあらわにし、読む・書くといった技能は、英語力の要であると位置付けています。

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日々、英語を教える中で、私自身が根底に感じていたことと合致し、背中を押してもらえたような、そんな内容でした。

先生は基本的に、日本で育つ子どもたちの英語教育を中心に書いていますが、

ここシンガポールでは、日本人学校に通う子どもたちでさえも、英語は外国語ではなく、第二言語であり、生活に密着しています。

一方、インター校生にとっては、英語が第二言語であっても、英語を母語とする子どもたちと一緒に、同じ授業を受けます。

こうした海外で生活する子どもたちにとっては、日本で育つ子よりも、母語がさらに大事になり、英語と母語のバランスは一層、切実な問題であると認識し、より真剣に捉えていく必要があるでしょう。

普段、英語を教えながら感じていたことを代弁してくれているかのような内容に励まされる思いでした。

これからも「母語ファースト」「リーディングファースト」で

子どもの世界を豊かなものに♡

レッスンは生きもの②~Teachable Momentを見逃さない~

レッスンは生きものだなぁと思うのは、やはりそこに人間同士の関係があることと、そして教師としては「今日はこれを教える」という計画があるので、そこが複雑に絡んでくるのですよね。

教師が感情をもった人間であるのと同じように、生徒にだって気が乗らない時だってあります。

ただ、教師として、それを無視するわけでもなく、不必要にそこに囚われ、それに付き合うわけでもなく、むしろ上手にリセットし、その場のバランスを整えてあげるのが大人の役割かなぁと思います。

例えば、幼児さんにとって、45分間ずっとイスに座っていることは大変なことだったりします。

そんな時、何かの拍子で、私がたまたま持っていた蛍光ペンに生徒が反応した場合、自分の鉛筆ではなく、今日はそのペンを使いたいと言われたら、それでその子が気持ち良くレッスンを受けられるのであれば、ペンで書いてみるのも手です。

一方、学校で起きた出来事等が原因で落ち込んでいる子が、どうしてもレッスンに身が入らないという日には、そんな時に備えて、子どもの興味を引きそうな本をバッグに常に忍ばせておく。

最近では、そうした心構えで、生徒と接するようになりました。

英語で、Teachable Moment という表現があるのですが、有意義な学習に移行する決定的瞬間、とでも言うのでしょうか?

単なる小さな好奇心が決定的な学習へと変わる瞬間ってありますよね?

いつ現れるか分からないこの大切な瞬間を逃さないためにも、感情に支配されて流れてしまうレッスンは、教える側、教わる側、双方に非常にもったいないなぁと感じます。

週1回45分なり、60分、という限られた時間内のレッスンをより建設的なものにするためだったら、それもありなのでは?というドラえもんのポケット的な要素があると、お互い楽ですね。

昔は、それは教師にとっても、子どもにとっても、一種の「逃げ」のような気がしていました。

でも、大人にだって感情のコントロールって難しい時があるのだから、それを子どもに強いるのは、当然もっと難しいことですよね。

その感情を否定することなく、建設的に捉え方を少しだけ変えてみる。

私自身、母親業を通して、そうした切り替えが重要かな、と今は柔軟に思えるようになり、できるだけ余裕を持って生徒と接することを何よりも心がけています。

もちろん子どもの感情を軽視するわけではなく、大人として、それを上手に方向性を変えてあげることを提示してあげるには、洞察力も問われてきます。

しかも、感情を上手く方向転換させる方法というのは、大人になってからも、付きまとう課題。

それを少し先回りして生徒さんに示し、調整の方向に導いてあげられるのも、その子を普段からよく観察してあげることが必須ですね。

子どもにとっては、時間をかけて身につけていく必要なスキルですし、

大人になってからも問われる資質が鍛えられるこの側面、長い目で見れば、レッスン内容以上に大切な気がする時があります。

それは、ある意味、お弁当に彩りを添えるのと似ている。

一見、不要な努力に見えるけど、この一手間が全体のバランスを整える(^^♪

 

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レッスンは生きもの~リーディング編~

英語の精読とワーキングメモリー

前回、英語の多読と精読について触れました。

英語の多読と精読をバランス良く

記事で、下記の方法もご紹介しましたが、

①本を読み進める中、分からない単語に下線を引く

②分からない単語の意味をまとめて辞書で引く

③レッスンで意味の確認、文脈を理解

④意味を覚えているか、単語の確認

ただ・・・

この通りに進めたら、

英語がたくさん読めるようになる!!

単語もすぐに覚えられる!!

というものではありません。

特に、覚える英単語が多数ある場合、これを一通り数回行っただけで、すぐに効果が出るものではありません(・・;)

何回も繰り返す必要があるのですが、

それでは、子どもが一連の学習の流れを繰り返し行う際、実際、脳ではどのようなことが起きているのでしょうか?

学習記憶の中には、ワーキングメモリー(作業記憶)と呼ばれる高次の脳機能があります。

このワーキングメモリーですが、容量に限度があるため、一度にたくさんのことを行おうとすると、負担がかかります(・・;)

例えば、上記の一連の作業ですが、

①では、本を読み進めるという情報処理にワーキングメモリーの大半が使われてしまっているので、新しい単語を覚える余裕はありません。

②の場合、ワーキングメモリーは辞書を引いて意味を調べるという作業に充てられます。

③の作業時は、単語の意味を理解するためにワーキングメモリーが使われ、

④←ここにきて、初めて、知らない単語を覚えるという作業にワーキングメモリーが充てられることになります。

ワーキングメモリーの研究では、radial arm maze(放射状迷路)と呼ばれる実験装置が用いられることがあります。

放射状に伸びたアーム(腕)の先に餌を置き、ネズミがそれを探し当てる実験です。

例えば、練習用のサンプル・テストで、餌のあるアームの位置を覚えたネズミが、実際の実験では、別のアーム(反対側のアームだったり、隣のアームだったり)に餌があることを理解しないといけない実験を行った場合、

ネズミは最初、サンプル・テストで餌のあったアームに先ず行ってしまいますが、最初の位置とは別のアームに餌があるということを学習していき、繰り返し課題を行うことにより、最終的には正解率も上がっていき、正しいアームに辿り着く速さも早くなっていきます。

この時、最初のアームに行こうと一旦、足を踏み入れるのですが、引き返して、正解のアームへ向かう、ということが途中、見られることがあります。

すぐには覚えられなくても、何かがきっかけとなり、正しい方へ進む、というこの途中経過が、英語学習にも重要だなぁと感じます(^▽^)

先述の①~④の学習プロセスを考えても、これを一回一通り行うだけで単語の意味を覚えようとするとワーキングメモリーにとっては、多大な負担です(^-^;

そのため、単語の意味を効率良く処理するには、少しずつワーキングメモリーの負荷を減らしていくことが必要です。

単語帳を見て一回で意味を覚えることはできませんので、思い出すためのきっかけを作ってあげてみる(^▽^)

記憶が刺激されるような関連付けですね☆

生徒さんとは、実際のレッスンで、こんなことを試しています。

単語帳の中で、なかなか覚えられない英単語を選び、その単語が載っている本の中に、直接、意味を思い出すためのヒントとなるような絵を描いてみるのです。

そうすることによって、次に単語帳でまた同じ単語を見かけ、意味を覚えていない場合、本を開いてヒントを見た瞬間、その意味を思い出す、ということがあります☆彡

ヒントを書き込んだり、ヒントを繰り返し目にしたり、ヒントを頭の中で思い出してみることが、意味を覚えるきっかけとなり、さらにその間、いくつかステップを置くことにより、それぞれのワーキングメモリーの負荷を減らすことができ、

最終的には、意味を覚えるというワーキングメモリーが強化されます。

案外、子どもは、どんな絵を描こうかと、工夫を凝らし、ゲーム感覚で取り組んだりします。

新しい単語を思い出そうとするプロセスは、ヒントを本に書き込むところから、もうすでに始まってるのですね(^▽^)v

何をヒントとして描いたら自分が思い出せるか、ということを考えながら描くわけですから。

一つ一つの小さなプロセスを大事にしていくことが、最終的にはワーキングメモリーを効率良く使い、更に記憶を強化することに繋がります。

実際に、この作業が「類義語」を意識するきっかけとなり、生徒さん自身が様々な単語を頭の中で、自分で意味づけする方向へと進んだり、似たような内容の本と自然に関連付けるようになるなど、学習の相乗効果という嬉しい副産物も生まれています。

これは、広い意味でのマインド・マップと呼ばれるものです。

語彙を増やす作業は、意味を覚えるまでの引き出しを

たくさん作ってあげるような、そんなプロセスですね

 

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真のエンリッチメントとは?

英語の多読と精読をバランス良く

日本でも、海外でも、多読を推奨する読書法が近年、目立ちますね。

インター校でも、小学校低学年のうちは、子どもにたくさんの本に触れさせ、読書の楽しさを学んでいきます。多読ですね(^▽^)v

一方、高学年になると、Book Club と称し、少人数のグループで共通の1冊を読み込んでいきます。

物語をじっくり読む過程を通して、作品の魅力や重要な点を確認していくことになります。精読ですね(^▽^)

どちらにしても、子どもが読書を楽しいものとして捉えることが一番ですが、そのためには、まず多読のきっかけを作ってあげることが第一ですね。

お友達が読んでいたから、というのが理由だったり、または学校の先生に勧められたから、というところから、本を手に取る子もいるでしょう。

1冊読んでみて、続きを読みたい!となれば良いのですが、子ども自身が英語というものに苦手意識を持ってしまい、最初からハードルを上げてしまってるケースもあり、楽しめる本がなかなか見つからない、ということもあります (-_-;)

しかし、これは大抵の場合、食わず嫌いだったりしますので、その子の英語力に沿ったレベルや、子どもの興味に合った本を選んであげれば、すんなりと「おもしろい!」「もっと読みたい!」モードになるものなので、この点は意外とすぐに解決してしまう問題です (^-^

分からない単語があっても先に読み進め、内容を完璧に理解しなくても一人で読み終えた!という達成感は子どもの自信につながり、次は何を読もう?という気にさせてくれます。

多読で、ここまで読書の習慣が身についてきたら、次は精読の課題に目を向けてみましょう。

本をどんどん読み進めるというスキルは、初めのうちは大事ですが、英語の活字に慣れてきたら、知らない単語をしっかり調べて、語彙力をつけるようにしたいですね。

生徒さんと実践している方法としては、多読の一環として、宿題で本を読み進めてもらい、分からない単語があったら、下線を引いておく。

次に、線を引いておいた単語の意味をまとめて調べ、単語帳やノートに書いておく。

これはアナログなやり方ですが、もちろんパソコン等に自分でまとめる方法もありますが、

年齢が低いうちは、単語の意味を調べる回数が増えれば増えるほど、単語帳も増えていくので、目に見える形で子どものモチベーションもキープできます ^_^v

その際、どの単語がどの本の何ページに載っていたかという情報も、合わせて記しておくと、後で探しやすいです( ´∀` )v

ただ、ここで意味を調べておしまい!にしても身につきませんので、レッスンでその辺をフォローし、言葉の使い方や文法構造なども理解しながら、その文脈で意味を確認していきます。

そして更なる宿題として、生徒さんにはあとでその単語帳を見直してもらいます。

単語だけを見て、意味を思い出せるか、という自主的な学習です。

子どもは、一度にたくさんの単語は覚えられませんが (^▽^;)

下記①~④の一連の作業を通じて、

①本を読み進めていく過程で、知らない単語に下線を引く

②単語の意味調べ

③レッスンでの意味・用法の確認

④意味を覚えているかの見直し

子どもは新しい単語を、各場面を通して、合計でそれぞれ最低4回は目にすることになります。

同じ言葉に触れる回数を増やし、語彙力を確実に上げていく(^^♪

こうして多読と同時に精読も平行して行うと、一層の英語力が身についていきますね。

リーディングで培ったスキルが、他教科の学習にも相乗効果があったりするものですが、それが英語であっても日本語であっても、本を読むというのは一生のスキルであり、それが大人になってからも趣味につながったりして、最終的には、その子の今後の生活をも豊かにしてくれる、そんな基本的なツールですね☆彡

 

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レッスンは生きもの~リーディング編~

子どもの主体性を大事にリーダーズを厳選★National Geographic Kids

英語の習熟度は意外と伝わってしまう~表現力を磨こう~

最近、若い子の間で「やばい」という言葉が乱用されますが、そうした表現に対する意識や思いは、人それぞれだと思います。

同様に、ビジネス・シーンでの何気ない英語の会話や、保護者会など、不特定多数と接する中で繰り広げられる、とっさの英会話を聞いていて違和感を覚えることがあります。

例えば、初対面なのに馴れ馴れしい印象を与えてしまったり、ビジネスに関わらずカジュアルすぎる、といった場面等ですね。

日本語だったら、その微妙な違いに気付けるのに、英語だと、話すことで精一杯だったり、そこまで注意して言葉を選ぶことが少ないため、このようなチグハグな状況を生んでしまい、相手に与える印象が、意図しないところで、相反するものになりかねません。

大人になると、それを指摘してくれる人もいないので、気付かずに過ごしてしまう人も多いと思います。

メインの商談さえ上手くいけば、その前後のスモール・トークは、あまり関係ない、と割り切っているビジネスマンもいることでしょう。

それでも、極端な話、何気ない発言がパワハラやセクハラに当たったり、そのつもりはないのに周囲に不快な思いをさせることがあるのであれば、表現の幅を広げていくのは、自身のためでもあるのではないでしょうか。

逆に、むやみに丁寧すぎるのもどうかと感じますが、丁寧すぎて苦笑される方がデメリットも少ないですよね (^-^;

英語がある程度できるようになると、自分の英語力を過信してしまい、更にステップアップも目指さないようになってしまいますが、英語の習熟度は意外と会話の中で伝わってしまうものです。

発する言葉は、まさにその人自身のエネルギーを表すものなので、外国語であっても、微妙な言い回しをさらに深く考えてみる、言葉が本来持つ意味までも大切にする、シーン別に適した表現に少し慎重になってみる、状況にふさわしい英語に敏感になる等、少し意識するだけで相手にもたらすイメージは、想像以上に左右されます。

周りの人も使っているから、という表面的なものではなく、自己表現を磨き続けることによる豊かな表現方法は、自己のセルフ・イメージにも影響します。

私たちが日々、自然と用いる言葉を大事にできる人は、自分を大事にしている人です。

最終的には「英語ができる」というレベルを個人がどこに設定するかによって、習熟度に差が出てきますが、その意識の高さが、ちょっとした会話で明確に前面に表れてしまう事実に重きを置いてみても良いかもしれませんね。

 

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言葉のネガティブ度合いを侮らない

ハロウィン月間(=^・^=)

10月ですね🎃

ハロウィン月間ということで、教材もハロウィン仕様に(=^・^=)

色の名前や、形の名前に🍭

Trick or Treat をテーマにしたAntonyms(反対語)のプリントやオバケ

Jack-o’-Lantern モチーフのRhyming(韻を踏んだ単語)のワークシートに、

ハロウィン関連ワードのビンゴゲーム、などなど (^▽^)

 

いつもの学習に、こうした楽しい要素が加わると、

子どものモチベーションも上がりますよね(^^♪

 

HAPPY TRICK OR TREATING !!

 

 

【ノーベル賞ウィーク】カズオ・イシグロ氏のメッセージ

今年は、ノーベル文学賞の発表は見送られましたが、

その分、昨年受賞したカズオ・イシグロ氏の作品の余韻に浸り、さらにそのメッセージ性にいま一度目を向けてみる良い機会なのかもしれませんね。

イシグロ氏は、私たちが今まさに分断された時代の中を生きるからこそ、文学の重要性を語っていますが、

特に2015年に出版されたThe Buried Giant忘れられた巨人』には、不安定で、不確かな世界だからこそ、過去を見つめる勇気とその価値、そしてそこから得た知恵をどう活かしていくか、という深いメッセージが込められています。

イシグロ氏が、文学を、人類として壁をどう乗り越えるかというヒントを与えてくれる手段と位置づけているのは、今の混沌とした世界情勢だからこそ、大きくうなずけるものがあります。

一方、主人公の老夫婦を通して、人間一人ひとりに内在する「触れられたくない過去」に焦点を当て、個々人が、それぞれ棚上げしてきた問題、敢えて蓋をして見ないようにしてきた事柄が、物語の随所に、巧みに描写されています。

一個人として成長していく上で、それらを直視し、それに向き合って初めて気付くことを、どう活かし、より良い未来をどう残していくか、という人間の永遠の課題を巧妙に投げかけてきます。

老夫婦が息子を探しに行く旅は、まさに自分探しの旅であり、人間同士の絆の確認でもあります。

記憶と忘却の狭間で揺れ動く心も、それすらも意図的であると暗示し、人間の本質の奥深さを描き出すイシグロ・ワールド。

国家レベルでも、個人レベルでも、傷を癒すために、人は時に色々な仮面を被りますが、本当の癒しは、自分自身としっかり向き合うことでしか達成できない、というメッセージを突き付けてきます。

本小説は、色々な思いや思い出を呼び起こしますが、何事も本物であれば残り、そうでなければ破壊の一途を辿る、という二極性がとてもシビアで、かつ真実に迫る一冊です。

ある意味、承認欲求やインスタ映えが流行する時代だからこそ、重く心に響く作品ですね。

向き合うかどうかは個人の選択ですが、どれも成長の一プロセスでしかない。

どのような行動にも自分で責任を持ち、世界中で起きている紛争や戦いは、自分たち自身を振り返る材料であり、それをどう活かしていくかは、個々人の行動に委ねられている。

イシグロ氏が表現する文学は、今の社会をそのように俯瞰する視点を提示してくれるものであり、ノーベル賞という形で光が当たったのも、時代の後押しがあってのことでしょう。

どこかに置き去りにしてきてしまった「大きな忘れ物」の存在を思い起こさせてくれる、そんな一石を投じたノーベル賞受賞でしたが、1年経った今も、そのメッセージはとてもパワフル。