真のエンリッチメントとは?

海外のインター校に通うお子さんは、学校では英語、そして家では日本語を使用する、というケースが圧倒的多数ではないかと思います。

ご家庭では英語ではなく、日本語を使用することは子どもの母語教育やアイデンティテイー形成にとても重要なことですが、その場合でも、家庭内に英語の本を置いておくのは大切だと痛切に感じます。

私はブラジルで育ち、ローカル校に通ったので、学校ではポルトガル語、家では日本語という環境でした。

今、振り返ってみると、親は言葉ができなかったので当然ではありますが、家には殆どポルトガル語の本がなかったなぁと思い出します。

そうすると、言語環境の全く違うこの二つの世界が完全に分断されてしまうのですね。

学校と家庭をつなぐものがなく、二つの環境が断絶してしまいます。

同じ言語でつながっていないため、学校で家のことをシェアするのも難しいし、家で学校のことを日本語で話すのも面倒になってしまう(^o^;)

そこで、この二つのパイプ役を果たすのが、学校の使用言語の本の存在なのです(^∇^)

英語の本を数冊、手元に置いておくだけでも、それが学校と家庭の橋渡しになります。

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私はノルウェーとシンガポールで、大学の脳神経の研究室で働いていましたが、ネズミにも「エンリッチメント」と称して、オモチャやネズミを刺激するものを与えたりします。

環境エンリッチメントと脳神経細胞の増加を実証した論文は多数あり、豊かな環境が、脳の活動や記憶力にどう影響するか、という実験を行う研究もあります。

そうした実験では、普段よりも大きめのケージを用意し、Enrichment (エンリッチメント)と称し、ネズミの活動を活発化させるであろう物を揃えます。

まさに、環境を「リッチ」にしてあげるのですね。

コロコロ転がるボールを入れたり、隠れて遊べるトンネルなど、エンリッチメントとなる道具を数個、そして種類も幾つか用意されます。

近年、運動と記憶に関する研究も盛んですが、ケージ内にランニング・ホイールを入れてあげると、ネズミは実際に良く走ります。

私たちに置き換えた場合、子どもの知的好奇心を満たしてあげる活動も、重要なエンリッチメントですね。

オモチャだったり、絵本だったり、更には、子どもが外へお出掛けしたり、お友達と一緒に遊んだり、全てが子どもの成長に影響するエンリッチメントです。

ないよりは、あった方がもちろん良いですが、量が必ずしも質につながるものでもありません。

生まれたばかりのネズミは走れないので、ケージにランニング・ホイールを入れても意味がないのと同じですね(・_・;)

ノルウェーでは、ネズミにレゴブロックをあげていましたが、シンガポールでは、ケージにティッシュのような柔らかい紙を入れていました。

ネズミは、隠れたり、物を噛み千切る習性があるので、紙の影に隠れたり、小さく千切って上手にフワフワの巣を作ったりします。

子どもに英語の本をたくさん与える過程で、情報収集したり、親にも気づきがあって、そのプロセスを丁寧に踏んでいくことが、それぞれのご家庭に合ったベストなエンリッチメントが見つかり、子どもの豊かなリーディング環境を構築していくことになるのではないでしょうか。

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