英語の編入試験

最近、立て続けに、インター校への編入試験に関するお問い合わせをいただき、少し調べてみました。

インター校への編入、またはインター校間の転校を考えている方は、ご参考にされてください。

元々、インター校に在籍されていないお子さんや、現在、ESLやEALなど、英語の補習クラスに在籍中のお子さんは、編入の際、英語のテストを受けることになります。

この英語の試験ですが、元から英語力が求められる学校では、合否判定に用いられますが、

たいていのインター校では、英語のレベルチェック、というプレイスメント・テスト(placement test)扱いであると考えて良いでしょう。

もちろん、独自のテストを行う学校もあるかと思いますが、WIDA の ACCESSという試験が、アメリカの ESLプログラムや、世界のインター校で多く活用されているようです。

ACCESS for ELLs (Assessing Comprehension and Communication in English State-to-State for English Language Learners) とは、アメリカの15の州で構成される WIDA (World-Class Instructional Design and Assessment) が第2言語としての英語学習者のための基準設定や定期的な評価のために開発・制作している英語の能力試験です。

WIDAのACCESS試験

このページを下へスクロールしていくと、4. Walk through sample items の中の項目、Interactive Sample Items をクリックすると、学年と英語4技能(学年によっては、ライティングを除く3技能)が出てきますので、試験を一部、試すことができます。

各学年のサンプル・テスト(表示されるユーザーネーム&パスワードを入力して下さい)

編入試験の前に、少し練習して、試験内容や形式に慣れておくと良いかもしれません。

学校によっては、これをESL/EALクラスの卒業テストとして使用するようです。

試験内容を見ていますと、低学年では、身近な日常生活に則した単語や表現を測るテストとなっており、

高学年になるにつれて、学年相応の語彙力を測る問題が多いですね。

例えば、小学校4・5年生のスピーキング・テストでは、蒸発するという evaporate という英単語や、固体・液体・気体 (solid/liquid/gas) などの表現を知っているかどうかが問われますね。

氷砂糖という意味の sugar crystals (または rock candy) という単語も出てきます。

知識として理解していても、英語が分からない場合もあると思いますし、

逆に、英単語は分かるけど、内容があまり理解できていないこともあるかもしれませんが、

学年相応の思考力と、それを表現する語彙力、この両方が必要ですね。

プレイスメント・テストである以上、もし試験結果があまり良くなくても、入学後、それ以上の英語力が認められれば、上のクラスへ上がることもあるでしょうし、また、その逆のケースもあるでしょう。

大切なのは、当日、お子さんが普段の力を発揮できるかどうか、ですので、

過剰に準備をさせるなど、周りの大人があまり神経質になっても、逆にネガティブに働いてしまうかもしれません。

普段からできることは、子どもの興味の範囲を広げてあげること。

子どもの好奇心に見合うだけの英語力が身につけられるよう、

日頃からサポートしてあげましょう。

英語の読解力強化

インター校で、子どもの英語力を評価する際、まずリーディング力が問われます。

年齢が低ければ、フォニックスを含め、どの程度、読めるか。

なので、フォニックスのルールが一通り身についたら、今度は、たくさん読むことです。

英語の活字に慣れ、とにかく英語の本を次から次へと読む。

まさに、英語学習で最近よく聞く、英語の多読ですね。

ただ、英語で読書を楽しむまでにリーディング力がついたら、次は読解力が問われてきます。

例えば、読んだ本の内容を、自分の言葉で、順序立てて表現できるか。

これも一つのスキルなので、英語がスラスラ読める子でも、なかなか難しいことがあります。

そこでお勧めしたいのは、レベルを少し下げて、読解にフォーカスしてみることです。

Raz-kids というリーディングのオンライン教材があり、主に英語の多読用に利用されている方が多いですが、

私は、ある程度リーディングができる生徒さんには、敢えてレベルを下げて、読解力強化として使用しています。

この教材の優れているところは、大量の本がレベル分けされており、一冊ずつ音声で聞けるリスニング機能がある他、

自分で音読し、それを簡単に録音もできる、ということですが、

それに加え、最後に、それぞれの内容に関する質問を5問ほど解くようになっているクイズがあるのです。

その中には、以下のようなものが含まれます。

☆Main idea(主張、論旨)を理解しているか?

★Opinion(意見)と fact (事実) の違い

☆筆者の意図 (purpose, intention)

★共通点と違い(compare/contrast や differences/similarities)

☆原因と結果(cause/effect や problem/solution)

★予測(prediction)先を読む力

☆Inference 推測する力

年齢が低ければ低いほど、意外と難しい問題ばかりです。

しかし、クイズを繰り返していくうちに、こうした内容にも慣れ、読解力が徐々に向上していきます。

クイズ形式の読解問題に触れ続けることにより、本の内容を的確に捉え、次第に、それを自分の言葉で伝えられるようになっていきます。

読解力を伸ばすことは、論理的思考力を高め、高学年に必要なリサーチ能力にもつながっていきます。

バイリンガルの鉄則

しばらく前になりますが、別々の方から、それぞれ異なるシチュエーションで、とても似たようなご相談を受けましたので、同じようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃると思い、少しシェアしてみようと思います。

内容は、お子さんの母語であるはずの日本語よりも、英語の方が強くなってきてしまっている、ということで、どうすれば良いか?ということでした。

この二つのケースですが、共通点がありました。

一つ目は、お子さんの年齢が低いということ。幼稚園~小学校低学年です。

二つ目は、ローカル校またはインター校に在籍、ということ。

そして三つ目は、お母様が英語を苦手としていないことです。

保護者の方が、英語を苦手としていない場合、お子さんがご家庭で英語を話すようになると、それは、当然、とても嬉しい成長として、親の目に映りますね。

そして、それに応えようと、ついつい英語で反応してしまう、という状況は容易に想像できます。

しかし、これが長く続きますと、海外生活を送っているお子さんが、母語であるはずの日本語をご家庭で耳にする機会がなくなってしまいます。

そのため、日本語を聞くというインプットが少ないため、日本語を話す機会というアウトプットも、当然ながら、減ってしまいます。

しかも、英語で話しやすい内容は英語で、そして、時に日本語の方が楽な時は、日本語で話す、ということが続きますと、この単語は、英語で知っているけど、日本語では分からない、または、その逆の場面も出てきます。

そのうち、同じ文の中に、日本語と英語が混ざるようになり、一つの言語で文を完成できなくなってきてしまうことも、少なくありません。

二言語の環境下で育つ子どもにとって、いわば、これが最も楽なコミュニケーション方法になってしまうことが往々にしてあるのです。

ここで、あまりネガティブな言葉を使用したくないのですが、とても分かりやすいので、敢えて使わせてもらうと、これではバイリンガルならぬセミリンガルになってしまいます(-_-;)

両言語を知っているようで、実は、どちらも中途半端な状態。

では、どうすれば良いか?

これは、ブログで繰り返しお伝えしてきていることですが、

日本語で話す時は、日本語で考える。

英語で話をする際は、英語で考える。

 

これは、バイリンガルの鉄則です(^-^

 

ただ、実際問題、これが難しい(・・;)

私も未だにできない時が、正直、あります。

でも、真のバイリンガルを目指すのであれば、これは必須です。

しかも、年齢が低いうちから、この言語の切り替えを意識しながら生活することは、意外にも、子どもにとっては、あまり難しいことではありませんが、周りの大人の努力も必要になってきます。

英語に少し慣れさせるという意味で、ご家庭でも英語を導入してみるのは良いでしょう。

この時、大切なのは、お子さんが英語に慣れてきたら、家庭内での日本語と英語のバランスを考える臨機応変な対応です。

これも繰り返しお伝えしていることですが、お子さんは、日本語である母語以上に英語が話せるようにはなりません。

日本語で物事を理解する認知能力を向上させることが、将来的に、英語を上達させるコツなのです。

実際に、どちらの言語も十分に発達していないと、年齢相応の認知能力が保てなくなるリスクもありますので、気をつけてあげましょう。

目的と手段、母語と第二言語、親の期待と子どもの成長。

全ては、どうバランスを取るか。

インター校では何が評価されるのか?

インター校に在籍するお子さんを持つ親御さんが、戸惑うことの一つに、評価の基準が分かりにくい、というものがあります。

何を基準に評価しているのかクリアでない、という声をよく耳にします。

もちろん評価基準が全く存在しないわけではないですし、

子どもたちは日常的に自己評価や、Peer evaluation と呼ばれる同級生の評価にも常に携わっていますし、

むしろ、あまりにも日常的すぎて、「評価をする」というよりも、本人たちは単に「意見を述べている」という感覚に近いのでしょう。

以前、IB校のユニット学習をご紹介しましたが、

インター校のアクティブ・ラーニング: IBプログラムのUOI(探究ユニット)

どの学年のどのユニットにも、明確な学習到達度を測るための評価基準を表すRubric(ルーブリック)が設けられています。

これは通常、教師から明確に示されるものなので、子どもたちは、何を目標にリサーチを進めれば良いのか、これを基準に主体的に学習していきますので、

このルーブリックの存在を保護者の方が認識していないか、あるいは子どもが、それをご家庭でシェアしていない、という状況が、「インター校の評価は分かりにくい」という親御さんの疑問や不安につながるのではないでしょうか?

例えば、5年生のあるユニットのルーブリックは、こんな感じです。

5年生(インター校でいうG5またはY6)のエコシステムをテーマとした単元です。

自然界の様々な生物の生態系や、それを取り巻く環境が相互作用しながら存続・循環しながら、バランスの取れたモデル構築を目指す、というもの。

Level 3 がGrade level となっていますので、レベル3が学年相応の理解度・到達度ということになりますので、まずはレベル3を目指すと良いでしょう。

学校でやってきたことを理解している様子でしたら、レベル3と評価されますが、ここで気になるのは、レベル3とレベル4の違いですよね?

この場合、レベル3は、それぞれの生態系の相互作用やその重要性、そしてそこに人間がどう影響を及ぼすか、ということが説明できるか、ということですが、

レベル4は、それをさらに比較し、分析し、人間が生態系全体に及ぼす影響を評価し、実際に問題解決に向けた効果的な行動がとれるかどうかの応用力が問われます。

どのユニットにも具体的なルーブリックがそれぞれ存在しますが、実は、内容は全て同じです(^-^;

使われているキーワードは全く同じで、レベル3は説明ができるかどうか、レベル4は、さらに一歩踏み出し、比較・分析・評価・応用できるかどうか評価されます。

評価内容や評価方法が分かりにくいという声を実際に聞きますが、意外にもシンプルで、実はとても明確なのです☆彡

ただ、保護者の方は、主体的なアクティブラーニングの学校教育に馴染みがないので、困惑してしまうのでしょうね。

ちなみに、新たなユニットを導入する前に、Pre-assessment(学習前評価)があり、各ユニット終了後には Summative Assessment(学習後評価)があり、

子どもたちが、学習前の自分の知識と学習後の知識を自分で客観的に評価するのも、IBプログラムの特徴ですね(^-^

☆★低学年用の自己評価ルーブリックはこんな感じです☆★

プレイ?Play??Pray?!

アマゾンの深刻な森林火災に関連して、こんなハッシュタグを見かけました。

#playforamazon

R と L の違いは、日本人がよく苦手とするところですよね。

しかし、ネイティブの先生に、きちんとフォニックスで英語を教わった子は、この違いを身につけていますが、R と L とでは、まったく発音が異なります。

発音する際、特に、舌の位置が全然違います。

Play には、遊ぶ、(楽器を)弾く、(スポーツを)する、楽しむ、という意味がありますが、

Pray は、祈る。

なので、このハッシュタグは、恐らく pray という意味で、最初に投稿されたのでしょう。

そのうち、R が L に置き換えられ、いつの間にか play で拡散していってしまった(-_-;)

Play for~で、~のために(動画等を)再生する、という意味もありますので、もしかしたら、最初は動画を再生するようになっていたのかと思い、調べてみましたが、やはり、そうではなさそうです。

カタカナ表記にしてしまうと、全く同じなので、混同しがちですが、意味が全く異なりますので、会話等で使用する際は注意が必要ですね。

ちなみに、prayと全く同じ発音で、prey という単語があります。

こちらは、獲物という意味ですので、これも要注意ですね。

同様に、rice(米)と lice (しらみ)、fly (飛ぶ)と fry (油で揚げる)なども、発音で区別できない場合は、スペルをしっかり覚えておきましょう。

R と L をきちんと意識して、会話がいつの間にか、お互い嚙み合っていない、という場面を回避したいですね(^-^

#PrayForAmazon

インター校のアクティブ・ラーニング: IBプログラムのUOI(探究ユニット)

各国のインターナショナル・スクールは、IB(インターナショナル・バカロレア)プログラムを採用している学校が多数あります。

IB小学校のプログラム(Primary Years Program (PYP))で特徴的なのは、英語(国語)や算数などのコア教科の他に、UOI (Unit of Inquiry)という教科の枠を超えた(transdisciplinary) テーマ単元の学習があることです。

各UOIで扱うテーマは、IB教育の大きな枠組み (Program of Inquiry (POI))に基づいています。

子どもたちは、年間を通して6つのPOIを元にしたテーマで、主体的に、リサーチなどを通じて理解を深め、個人や地域といったミクロな視点から、世界・地球規模といったマクロな視点へと学習を広げ、教科の枠を超えたアクティブ・ラーニングを展開していきます。

PYPの根幹を成す6つの大きな柱となるPOIは以下の通りです。

☆ Who We Are 「私たちは何者であるのか」

☆ Where We Are in Place and Time 「私たちはどのような場所と時代に生きているのか」

☆ How We Express Ourselves 「私たちはどのように自分を表現するのか」

☆ How the World Works 「世界はどのように動き、作用しているのか」

☆ How We Organize Ourselves 「私たちは自分たちをどう組織しているのか」

☆ Sharing the Planet 「地球の共有」

各学年の子どもたちが、年間を通して6つのテーマを、それぞれ6週間かけて(低学年は4つのテーマを8週間ずつ)1つの探究ユニット(UOI) として学習していきます。

例えば、「自己表現」という How We Express Ourselves のPOIの中で、低学年は、詩の勉強をしたり、高学年は、それを美術や創作という形でフォーカスしてみる。

一方、How We Organize Ourselves においては、低学年は様々な職業や地域で活躍する人々のことを学び、高学年では、経済や、需要と供給のバランスについて学ぶ、といった具合に進められます。

Where We Are in Place and Timeでは、低学年は地図の勉強、そして高学年は、移民問題のことを自分たちで深く調べる、など。

世界中のIB校のPOIは変わりませんが、どの学年においてどのようなUOIを探究していくかは、各校によって異なります。

しかも、同じUOIであっても、一人ひとりの主体的なリサーチの方向性によって中身が大きく変わってくるため、同じクラスでも、学びの内容は子どもの数だけあります。

年間を通したUOIは、IBの目指すグローバルな人材育成が根底にあるのですね。

グローバルな視点、そして主体的な学習をサポートするアクティブ・ラーニング。

次回は、IBプログラムのアセスメント(評価)についてお伝えします。

 

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Reflectする力

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子育てや親子関係、教育などのテーマを中心に、対面での個人セッションを始めました。

西洋占星術をご存知ですか?

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例えば、お子さんが「○○ができない」という場合、実は、「○○ができない」ことが問題なのではありません。

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占星術と聞くと、いわゆる占いを連想する方がいらっしゃるかもしれませんが、占いをお求めになってセッションを受けられても、恐らく満足いただけません。

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別の視点から親子関係を見つめ、自分自身とゆったり向き合う時間を過ごしてみませんか

子どもと接する時間が新鮮に思えてきますよ☆彡

 

☆お問い合わせは、teruyo@learning-stage.comまでお願い致します☆

英語とAI

いよいよ、令和の幕開けですね。

平成の時代、私はブラジル→日本→アメリカ→ノルウェー、そして現在の居住地のシンガポールの5か国に住みました。

ほとんどが家族の都合での移動で、唯一、自分の意志で住んだのは、アメリカだけですが。

今現在、海外で育つ日本人の子どもたちも、そうですね。

親のお仕事の都合で、海外に住むケースがほとんどでしょう。

そこで、適応力や順応力を養っていく。

ただ、私の周りを見ていると、親の都合により海外で育った人は、帰国後、そのまま国内で大学進学、そして就職している人が多いので、やはりそこには自分の意志というものが大きく関わっているようです。

そして、たまたま家族で英語圏に赴任したので、自然と英語が身についた場合、英語が得意、語学を特技と捉えがちですが、今や、人工知能のAIに仕事を奪われないよう意識するような時代。

英語ができるだけでは、明らかに十分ではありません。

そこには、AIにはできない付加価値が求められます。

英語は、いつの時代にもツールであり、目的ではありません。

今では自動翻訳機でAIが、ほとんど訳してくれるので、英語習得そのものが必要ないかといえば、それも違いますね。

AIを使いこなせるには、それなりの語学力も必要。

そこそこの英語力はAIに取って代わられるので、むしろそれ以上の語学力がないと、これからは厳しいかもしれません。

「英語が話せます」以外の付加価値。

そこには、読解力も、ますます問われてきますね。

あの東ロボくんが、苦手なのも読解ですね。

今後は、英語も学習方法が問われてくるかもしれません。

英語を身につけ、AIをどう活用していくか、という時代ですね。

文系進学は、先進国の特権☆

以前、大学で脳神経の研究室に勤めていた時のことです。

シンガポールには、たくさんの留学生が在籍しており、とりわけインド人が多い印象があります。

中でも、インド人の女子学生が目立ちます。

いわゆる「リケジョ」ですね。

ある時、インド人の女子学生数人と、そういう話をする機会がありました。

彼女たちが口を揃えて言うのが、理系進学は当然という事実。

それ以外の選択肢を考えたことがない、と。

文系の進路は、親の反対が必至で、音楽系を含む芸術方面に進むのは、自殺行為という発言までも飛び出し、皆一斉にうなずきます。

前回のブログ記事にも関係することですが、これは先進国でしか生活したことのない人には理解が難しい、というか、ある意味、考えたこともないことでしょう。

少なくとも、選択肢があるという幸せを実感したことがあるでしょうか。

私自身、ブラジルのローカル高校を卒業しましたが、同級生の男子は100%理系に進み、女子は、法学部と経済学部に進学した人が、それぞれ一人ずついましたが、残りは、工学部か医学部に進みました。

先進国で育つ子どもたちは、選択肢に恵まれていますが、ある種、それに気づきにくい。

選択肢が多いのに、逆に、自分の選択に臆病になってしまっては、実にもったいないですね。

自分だからこそ、できることを。

より個性的で、よりクリエイティブであってほしいですね。

~ Leap of Faith ~

親にとって、治安の良い国で子育てをすることほど、安心なものはありません。

ただ、安全な国での生活しか知らない子は、自らリスクを負うことにも臆病になるのだなぁと最近、痛感しています。

私は、南米の治安の悪い国で育ち、自分の身は自分で守るということを、実生活を通して、身をもって知りました。

昔、ピアノを習っていた頃、出張レッスンでピアノを教えてくださった先生がいましたが、ある時、レッスン開始時間を過ぎても先生が姿を見せなかったことがありました。

時間にはとても正確な方だったので不思議に思ったのですが、後に聞いた話では、当日、家が強盗に入られ、家族全員が手を縛られていた、とのこと。

不幸中の幸いで、皆、無傷で済んだようですが、このように内容を疑ってしまうような話が、日常茶飯事だったりします。

安全な国、安全な環境に、実は日々、守られていることに気付かず、自分は何をしても危険な目には遭わないという、一種の妄想にかられてしまっている子どもたちは、果たして本当に幸せなのだろうかと考えさせられてしまいます。

世の中が平和であることに越したことはないのですが、平和ゆえに出現する問題もありますね。

世界の覇権争いのような社会現象や、日本の若者の留学離れなどを見ていても、平和ボケの危機感を感じます。

平和だからこそ、行動することに臆病になってしまうのは、子どもたちの将来の可能性までも狭めてしまう結果となり、非常に残念に思うところです。

Leap of Faith という表現。

不確実な中でも、自分はできると信じて、思い切ってやってみる、ということです。

根拠のない自信という直感に、時には背中を押してもらうのも、大切な一歩に繋がることがあります。

可愛い子には旅をさせよ、ですね☆彡