I SPY でミッケ!

I SPY というシリーズで、『ウォーリーをさがせ!』的な要素を持ったアプローチの絵本があります。

日本では、『ミッケ!』というタイトルで出版されています。

大人と一緒に読めば、子どもは大人が読んだテキストに沿って、その文章が指しているものを写真の中から探し出し、絵本の物語をエンジョイするよりは、親子で I Spy ごっこをするような感覚ですね。

そこには、普段の読み聞かせとは少し趣向の異なる絵本の面白さが♪

クリスマスやハロウィン、バレンタインなど、シーズン毎のイベントや、数字・学校・恐竜など、テーマも多岐にわたり、子どもの好奇心をかきたてます。

こうして親子で楽しむ方法もありますが、一方で、このシリーズ、リーダーズとしても展開しているところが嬉しい(^-^

以前ご紹介したOlivia やエリックカールの絵本を元にしたリーダーズと同様に、リーディングの一環として I SPY をリーダーズとして積極的に活用する方法、おすすめです(^▽^)

子どもが自分でセンテンスを読むだけでなく、更にそれを写真の中で探し当てる、というオマケ付き(^^♪

フォニックスのルールを一通り学ぶと、あとは sight words をどれだけ増やし、そしていかにリーディング量を増やしていけるか。

これでリーディング力は確実に変わってきます。

しかし、時には、定期的に読み進めているリーダーズに、子どもが飽きを感じてしまうこともあります。

順調に進んできたリーディングのプロセスに少し停滞がみられるようになったら I SPY リーダーズで「楽しく読む」「目的をもって読む」ことに意識を向けてみませんか?

楽しくないとリーディングは進みませんし、リーダーズをひたすら読み続けることに終始するためにリーダーズは存在するのではありません。

いつかは卒業するリーダーズ★

リーダーズ使用の究極の目的は、多読を楽しむだけのリーディング力をつけることでしょう。

読書は大人になってからも続く趣味であり、リーディングは知識を得るための情報収集の手段でもあります。

学校でいくらリーダーズが読めても、真の意味でその子が自ら読みたい本を実際に手に取り、ご家庭でも本を読むことを心から楽しんでいないのであれば、それは広い意味でのリーディングの目的は果たしていません。

リーダーズで停滞が見られるようになったら、 I SPY リーダーズを試してみて下さい。

ダラダラと文章を読むのではなく、写真の中で何を探し当てるのかを探るためのリーディングということで、目的あってのリーディングの第一歩を踏み出すことになります☆彡

そのうちリーダーズも卒業し、

絵本の大型本も子どもが自分で読むようになるでしょう(^-^

シンプルな絵本ほど大人へのメッセージ性が強い

毎年アメリカで最も優れた絵本として表彰されるコールデコット賞を1969年に受賞して以来、その後も数回にわたりコールデコットのオナー賞(次点)を受賞しているユリ・シュルヴィッツ。

そのコールデコット・オナー賞の受賞作である SNOW という絵本。

日本でも『ゆき』というタイトルで出版されていますが、さくまゆみこ氏の翻訳がとっても良いです(^^

シンプルなストーリーで文字も少ないけれど、使用している語彙は、敢えて小さな子どもレベルに落としていない。

そんな絵本が、英語の絵本には多いような気がしますが、だからこそ大人が読んでも面白いのでしょうね。

この作品も、そんな絵本です。

ユリ・シュルヴィッツは、絵本の真髄とも言える「少ない言葉で深い世界観を語る」ことを貫いている絵本をたくさん生み出しています。

最近の絵本作家さんは、言葉を無駄に多く使用しているところが残念に思うことがあります。

絵が力強かったり、誰が見ても素敵な絵だったりして、絵の技術やセンスで魅了してくれるのですが、「ことば」よりもむしろ「絵」を専門としている絵本作家が多いからか、絵の中ですでに多くのことを語っているので、どちらかというと言葉は敢えて少ないくらいの方がバランスが良い。

言葉を厳選しているからこそ、シンプルでも奥の深い世界を表現できるのですね。

この絵本を最近、ある生徒さんと一緒に読んだのですが、読み終わってその子が一言。

「大人は間違ってたね」

そうなのです。

この絵本に登場する大人は、子どもの言うことに耳をかさず、「そんなわけない」「こっちが正しい」と主張しますが、最終的には子どもの思いが実現します。

ユリ・シュルヴィッツの絵本は、メッセージ性の高いものが多く、大人にも、とても深いメッセージを投げかけているように思えます。

時には周りに迎合せず、自分を信じる力、自分を肯定する大切さ。

大人も自分自身の中に存在する「小さな子ども」が伝えてきてくれることに耳を傾けていきたいですね。

良い絵本は、大人の心にも響くものです。

様々な意味で分断された世界を生きる現代の私たち。

狭い感情に囚われず、物事を俯瞰して見る力を養い、

何事にも揺らがず、自分の軸をしっかり持ち続けることが

少々、困難な今の時代だからこそ、

深く響くメッセージ*

五月病ならぬ「11月病」

11月も今日で終わりですね。

日本では、新年度の環境変化やその後の長期休暇後の心身の不調にちなんで五月病という言葉を耳にしますが、ヨーロッパでは、5月ではなく、11月が要注意なのです。

私が数年暮らしていた北欧では、11月は特に変化が顕著なのですが、イギリスやドイツなどの北ヨーロッパにも、少なからず当てはまることかもしれません。

北欧ノルウェーでは、10月に初雪があります。

まだ10月なので、雪といってもチラチラ降る程度で、決して積もったりはしません。

しかし、これが11月になると、一気に日照時間が短縮。

なが~い、暗い冬の到来です。

当時、夕方4時頃に幼稚園に子どもを迎えに行っていましたが、行きはまだ辛うじて明るいのですが、帰りはもう真っ暗(-_-;)

11月に入ると急に暗くなるのが早くなる、というこの現象が人間の精神面に大きく影響するようです。

降雪が増える12月は、積雪で街が逆に明るくなるので、それが意外にも気分を好転させてくれます。

なので問題は、やはり11月。

変化についていけず、心身に不調をきたす人が多くなります。

実際に11月病とは呼びませんが、季節性感情障害と診断を受ける人が一定数いるので、北欧では、こうした疾患の適切な治療事例の蓄積も豊富です。

私が事故に遭ったのも11月でした。歩行中、車の衝突事故に遭ってしまい、顔に4針縫う怪我を負ってしまいましたが、数ミリずれていたら失明していたかもしれないと医師に告げられ、不幸中の幸いでした。

統計的にも、11月は事故も多い時期だそうです。

体がまだ暗さに慣れていない、そしてまだ雪の生活になれていない等、様々な要因が重なり、注意が必要な時なのです。

この11月病(あるいは五月病)ですが、語学を学ぶ上で経験するスランプに似ているかもしれません。

語学を習得するには、どうしても時間がかかります。

そして頑張っている過程で、壁に当たったり、スランプに陥ることもあります。

でもそこで、五月病(あるいは11月病)のように、そういう時期が、傾向や可能性として存在することを予め予想できると、上手に対処することもできます。

語学を極めようとする途中でやってくるスランプや停滞期も学習プロセスの一つ。

ある一定のレベルになると、誰もが経過するであろう通過点として捉えてみる。

そして、スランプとは実は、成長を促してくれるポイントとして向き合う。

先日お話しした threshold の概念。

スランプ時は、まさにこの threshold をちょうど超えようとしている時期ゆえに苦しく感じるのかもしれません。

超えたら変化が見えるので、成長が実感できます。

停滞期はやって来るもの。

しかし、その threshold を超えたら、その先に待っているのは成長でしかないと思えば、それはそれで楽しみですよね。

11月病を乗り切るのに、キャンドルの炎は癒しの効果があります。

語学学習における、自分なりのスランプの乗り切り方を

上手に見つけていきましょう。

 

【関連記事】

それぞれのタイミングで

それぞれのタイミングで

英語力がある程度備わっていても、なかなか英語を話さない子がいます。

一方で、語彙力はそれ程身についていなくても、躊躇なく英語を話し始める子もいます。

通常、語彙力などの英語力は会話力と比例するものですが、それでも、子どもが実際に英語を発するタイミングはまちまちです。

もちろん、年齢や海外での滞在期間も大きく影響しますが、

英語圏の教育現場で、よく使用される表現の中に scaffold threshold というものがあります。

Scaffold とは、工事現場などで必要とされる「足場」ですね。

丁寧な足場は、安全な工事現場の基礎ですよね。

全ての建築物は、この足場が基本と言えますね。

同様に、教師が子どもにできるのも、この scaffolding の役目なのです。

しっかりと基礎を固めてあげる。

ただ、thresholdというのは、子ども一人ひとり異なります。

日本語では、敷居、境界線とか、しきい値、基準値などと訳されますが、ある一定のラインを超えると変化があるが、それ以下だと変化は見られない、という一定の基準のことです。

なので、無意識に threshold を高めに設定している子は、なかなか英語を発しませんが、逆に設定が低いと割とすぐに英語を話すようになります。

しかし、英語を話し始める時期=ある一定の英語習熟度とはならないので、複雑ですね。

自分の threshold を決めるのは子ども自身なので、英語をどの時点で話し始めるかは、その threshold を果たして超えたかどうか、という差なのです。

そのため、英語力がついていると判断してアウトプットを急かせてしまうのは、かえって逆効果。

子どもはすぐに英語が話せるもの、と思われがちですが、深刻な場合、大人が何気なく発した一言がトラウマの原因になることも。

下手な英語を話すくらいなら話さない方が良い、と思う子も中にはいるのです。

大人も同じですよね(-_-;)

その子にとって最高の舞台を築いてあげるような、そんな気持ちで見守ってあげましょう。

子どもは、脇役(意外にもここ、重要です!)や衣装、舞台装置などが一通り揃って初めてステージの上で輝けるのです(^-^V

その子が、真の意味で、自信をつけた時が、その子にとってのベスト・タイミング。

どんな子どもにもベストなタイミングがある。

それは、その子が最も輝ける、その子にしか分からない

ベスト・タイミング☆彡

HAPPY☆THANKSGIVING

アメリカでは、感謝祭のサンクスギビングですね。

最近、ちょうど生徒さんとリンカーン大統領を題材としたリーディングを進めていたのですが、このサンクスギビング、ある雑誌編集者が祝日制定を提案したところ、リンカーンがそのアイデアを取り入れ、1863年以降、国の祝日として定着しているようです。

サンクスギビングというと、ターキー(七面鳥)ですが、日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんね。

アメリカにいた頃は、毎年ではありませんが、ターキーを焼いていました。

「今度、初めてターキーを焼いてみるの」と職場の同僚に話した時、ターキーは世界一簡単な料理よ、と言われ、びっくりしましたが、

彼女曰く、オーブンに入れておくだけで出来上がるので、どんな lazy な人(怠け者)でも上手にできる、とのこと。

実際に調理するまでは半信半疑なのですが、時間はかかるものの、それほど難しくなく、案外、美味しく作れるものです。

あのパサパサ感が苦手という人はいるかもしれませんが、確かに誰が作っても味に大差はないような気がします。

北欧にいた頃、トナカイ肉を試したことがありますが、少々クセのある味ですね。

食べなれていないと美味!とはならないような(^^;

それに比べ、ターキーは食べやすいです^^

先日、ここシンガポールのスーパー FairPriceでも売られているのを発見!!

何年か振りに作ってみようかなぁという気になり、勢いで買ってきました!

かなり重かったです(^▽^;)

今年の大晦日、我が家はターキーに決定です(^-^

HAPPY THANKSGIVING !

絵本のロングセラー、現代のベストセラー

日本語と英語の絵本を比較していて思うことなのですが、英語の絵本業界においては、新たな新人作家がどんどん評価されていき、次々と新刊を出版する機会に恵まれます。

一方、日本語の絵本は、書店の絵本コーナーを見ていると一目瞭然ですが、昔ながらのロングセラーが圧倒的な割合を占めます。

日本のお父さんやお母さんは総じて、ご自身が子どもの頃に読んだ絵本をお子さんに与える傾向がありませんか?

書店もその方が売れるから、そういう戦略に徹するのでしょうね。

日本の場合、ロングセラーと新書の割合は、大体8:2が普通だと聞いたことがあります。

最近は、若いお父さんやお母さんも食の大切さを気にかけ、お子さんに与える食材やその安全性に目を向け、食育が盛んですが、それと同等に、お子さんに与える絵本もそこまで意識してみませんか?

当たり前とされている価値観を少し疑ってみるくらいの、ある種の冒険心がある方が絵本選びも楽しいですね。

大胆に聞こえるかもしれませんが、昔からのロングセラーは、今の時代の価値観に果たしてどれだけ沿っているのでしょうか?

もちろんロングセラーと呼ばれる作品は、ロングセラーに値するだけの価値があるからこそ長く売れるのでしょう。

しかし消費者の意識が変わってこそ、新人作家の発掘も活発になり、新しい新鮮な作風やテーマが生まれるのでは?

その点、海外で年々、出版される絵本はそういう意味では、とても循環が良いなぁと感じます。

本屋さんの選書を見ていても、昔ながらのロングセラー以上に近年新たに出版された作品の数々が売り場面積を占めます。

例えば、日本語にも翻訳されているものの中でも、マーカス・フィスターの代表作「にじいろのさかな」や、コールデコット・オナー賞の受賞作イアン・ファルコナーの「オリビア」、実力派絵本作家ピーター・レイノルズの「てん」などは、日本人にも広く馴染みのある作品だと思います。

どれも日本でいう、いわば、かがくいひろしの「だるまさん」シリーズに匹敵するような人気ですね。

上に挙げた絵本は、すべて谷川俊太郎氏が日本語に翻訳しており、これも決して偶然ではありませんね。

日本の絵本界の巨匠、谷川俊太郎が、翻訳を通して日本人にも英語絵本の魅力を紹介する幅広い活動は実に素晴らしい。

絵本のロングセラーに敬意を払いつつも、

日本の絵本業界でも、英語の絵本市場と同様、新たな風を吹き込む

次世代のかがくいジュニアの活躍を大いに応援していきたいですね(^^♪

絵本から初歩リーダーズへスムーズに移行

初歩レベルのリーダーズを導入する際、子どもをリーディング嫌いにしてしまわないように、注意が必要です(・・;)

そういう意味では、子どもがもうすでに知っている絵本の作者や、子どもが好きな絵本のキャラクターが、リーダーズ導入のきっかけになれば、子どももスムーズに絵本からリーダーズへと移行できますね(^▽^)

シリーズ化されているので、Ian Falconer の Olivia の絵本をご自宅にお持ちのお子さんも沢山いるかもしれません(^-^v

おてんばOlivia が次々と繰り広げる様々な冒険に慣れ親しんでいる子は、Olivia のリーダーズを自然と手に取ってみたいと思うでしょう♪

同様に、どのご家庭にもあるであろうエリック・カールの絵本☆

そんなエリック・カールの世界が、子どもを喜んでリーダーズへと自然と導いてくれます☆彡

こちらは、Ready to Read シリーズのReady to Go! という初歩レベルになっています。

以前、ご紹介したBOB Books で短母音を終了、sight words も少し増え、長母音も読めるようになってきたような子におススメです(^^♪

BOB Books とは少し違う「立派な一冊の本」という形態も、子どもにとっては新鮮です☆☆

「絵本をお父さんお母さんに読んでもらう」から、絵本のキャラクターのストーリーを「自分一人で読む」というこの変化☆彡

子どもにとっては、大きな大事な第一歩です(^▽^)

ここから先は、自主性を大切に、自分で読める本の数を

いかに無理なく、楽しく増やしていってあげるかが

重要になってきますね(^^♪

 

★☆★関連記事★☆★

フォニックスお勧め教材☆BOB Books

Sight Wordsは適度に☆

スタートラインに立つ

インター校でよく耳にする表現の中に、

Be responsible for your own learning.

というものがあります。

自分の学習には、自分でしっかり責任を持つ、ということですね。

英語独特のディスコースがそこに絡んでいる感は否めませんが、それは今は脇に置き、インター校という学びの場においてはとても重要な役割を果たします。

この表現、子どもには少し難しい概念かなと感じてしまうのですが、インター校では意外にも小さい頃から意識させられることです。

このアクティブ・ラーニングの姿勢を紐解いてみると、他にも様々な場面で広く求められるのです。

子どもたちが成長する過程で直面する困難な場でも、それにしっかり向き合えているか、という投げかけにも似ています。

自分自身の学習を客観視することにより、目の前にある問題に自分が真正面から向き合っているかどうか。

難しい立場に立たされた時こそ、スタートラインにすら立っていない自分がそこにいないだろうか?と自ら問いかけてみる。

スタートラインに立ってみると、見えてくる景色があり、ぼんやりとしか見えていなかったゴールも少しずつハッキリしてくる。

でも、それはスタートラインに立ってみないと分からないこと。

直視して、そこに向き合ったことで、問題解決の道はすでに開けてくる。

日々のしがらみの中で、大事なものを見落としがちな私たち大人にとってもメッセージ性が大きいですね。

自身の学習をプロセスとして自覚し、中長期的な目標を状況に合わせ設定し、学びの本質を見据える力は、どんな問題に遭遇しても、自分の立ち位置を常に確認し、それを俯瞰してとらえていく力へと変化していけます。

グローバル社会において、自分の軸をしっかり持ちつつも、広い視野で柔軟に対応していける人材としては、とても大切な意識かもしれませんね。

スタートラインに立ってみたら、もうすでに問題解決の第一歩を踏み出したことになる☆彡

 

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Reflectする力

F・R・I・E・N・D・S

こちら、Cotton On のお店にて。

懐かしいロゴが目に入ってきて、思わず足を止めてしまいました。

なぜ、今頃フレンズのTシャツ?と不思議に思いましたが、他にもサインフェルド(ご存知でしょうか?)など、90年代を代表するアメリカの人気テレビドラマ・シリーズがモチーフの商品が店内には数々ディスプレイされていました(^-^

当時、アメリカで生活していましたが、テレビドラマを積極的に見るようになったのは、ある出来事がきっかけでした。

マンハッタンの小さな私立小学校に勤めていた私は、同僚のある先生に

「テルヨの英語は、とっても正しい」

というようなことを言われました。

彼女はリーディングの先生だったので、恐らく褒め言葉のつもりだったようですが、私としてはちょっとショックで、それを褒め言葉として捉えることができず、むしろ「不自然に聞こえるのだろうなぁ」と、自分の話す英語を少し客観視する機会を与えてくれた出来事でした。

日本語を勉強している留学生の学生さんを想像してみると分かりやすいかもしれません。

彼らは「正しい」日本語を学んでいるので、とても正しい(時には「正しすぎる」)日本語を話すため、どこか不自然で違和感を覚えることがあると思います。

確かに正しいことは正しいのですが、やはりどこか言葉が「馴染んでない」というか、そんな感覚は誰にでも想像できると思います。

そこで私は「自然な」英語を求め、テレビを見る時も「ただ見て、聞き流す」のではなく、登場人物がどのような場面でどのような表現を使っているのか、というところに注目して、ドラマを見るようになりました。

すると、そうして意識してみると、よく分かったのです(-_-;)

自分がそれまで話していた英語とテレビから聞こえてくる自然なネイティブスピーカーの表現のどこが違うのか(・・;)

さらに、自分に置き換えて考えてみて、私だったらこう表現したかもしれないけど、自然に聞こえるようにするには、こう変えれば良いのか!!と次々と発見がありました(^▽^)

例えば、会話の途中に、You know what I mean? という表現をつなぎとして使用するとか、文中に you know とか I mean というクッション的な存在になるような表現を挟んでみたり。他には、I`m like~や like you know~など、like が頻繁に多用されたり、

どれも英会話のテキストの例文には載っていませんが、話し言葉は必ずしも文法的に正しいとは限らないものです。

英語で話すことに慣れてきたら、教科書的な英語から脱し、より自然な表現をたくさん聞くことが英語力向上の鍵となります。

ファッションで言ったら、少し「こなれた感じ」になる、みたいな^▽^

 同じ頃のTVドラマとしてはDawson`s Creek もあります。トム・クルーズと結婚前のケイティ・ホームズが初々しいですが、同時期のドラマとしては、個人的には felicity がおすすめ。

 

よりカジュアルな英語表現には、ドラマよりもFRIENDSのような

sitcom(シチュエーション・コメディーの略)の方が、

英語は鍛えられます(^▽^)

 

「正しい」英語を勉強したら、次は「自然な」英語を目指して

英会話のステップアップ教材のお供にいかがですか?

「母語ファースト」&「リーディング・ファースト」

鳥飼玖美子著 『子どもの英語にどう向き合うか』

書店で何気なく手に取り、たまたま購入した1冊でしたが、

日頃から心掛けている「母語ファースト」「リーディング・ファースト」の実践を裏付けてくれるような、そんな嬉しい内容の本でした。

母語の重要性は、このブログでも度々触れていますが、

鳥飼先生は日本の英語教育史を辿り、幕末のジョン万次郎と当時の通詞(つうじ)たちの英語を比較し、母語が果たした役割と英語の読み書きにおける徹底的な違いがあったという記述が、とても印象的でした。

若くしてアメリカに長期滞在し「英語漬け」の生活を送り、英語は流暢に話せたものの、「高度な」「正しい」文章は書けなかったとされるジョン万次郎。

一方、通訳・翻訳・通商事務などに精通していた通詞たちは、外交の場で活躍し、開国の危機を乗り越え、陰で日本の近代化に貢献した役人たち。

日本国内で地道に外国語の読み書きを行い、その英語力は外国人でさえ絶賛したと言う。

さらに、明治時代の津田梅子らの例は、今の子どもたちにも通じるものがあり、他人事とは思えません。

津田塾大を創設したことで知られる津田梅子は、当時の英語の達人の一人でしたが、アメリカから帰国後は、家族と話をする時にも通訳が必要なほど日本語に不自由したようです。

鳥飼先生曰く、母語獲得は「人間として言葉を使う土台を作る」ことであり、「英語の土台を作ることは、母語である日本語の学びが不可欠」と指摘しています。

特に最近の日本における英語教育が会話中心に傾倒し、日本語を使用しない指導にこだわることは、英語のインプットを増やすという利点は認めつつも、

「コミュニケーション重視の外国語習得を正しく理解していない」と述べ、その上で、コミュニケーションと称し、話すことを中心に時間を割き、

「読み書きは関係ないという誤解がすっかり定着している」と危機感をあらわにし、読む・書くといった技能は、英語力の要であると位置付けています。

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日々、英語を教える中で、私自身が根底に感じていたことと合致し、背中を押してもらえたような、そんな内容でした。

先生は基本的に、日本で育つ子どもたちの英語教育を中心に書いていますが、

ここシンガポールでは、日本人学校に通う子どもたちでさえも、英語は外国語ではなく、第二言語であり、生活に密着しています。

一方、インター校生にとっては、英語が第二言語であっても、英語を母語とする子どもたちと一緒に、同じ授業を受けます。

こうした海外で生活する子どもたちにとっては、日本で育つ子よりも、母語がさらに大事になり、英語と母語のバランスは一層、切実な問題であると認識し、より真剣に捉えていく必要があるでしょう。

普段、英語を教えながら感じていたことを代弁してくれているかのような内容に励まされる思いでした。

これからも「母語ファースト」「リーディングファースト」で

子どもの世界を豊かなものに♡