●小学2年生のピアノレッスン♪『想像力』『考える力』『表現力』がぐんぐん育っています。
こんにちは。
Learning Stageピアノ講師の吉田紗綾です。
ピアノは、楽譜を見て自ら想像し、表現することを学ぶ力を養うことができます。
そしてそれは、音楽だけではない様々な部分で活かされていきます。
今日は、生徒さんの想像力ってすごい!と感じたお話です。

小学2年生の女の子が、ブルグミュラーの『狩り』という曲を練習しています。
次はこれを弾いてきてね〜と伝えたところ、
「”かり”って何?」と質問がありました。
「”狩り”っていうのは、人間が動物を追いかけたり、ライオンがシマウマを追いかけて捕まえたりすることだよ。そんな音楽になっているから、想像して弾いてみてね。」ということを伝えました。
8分の6拍子でテンポも速く、軽やかな部分や激しい部分、少し悲しげな部分を経て、最初のフレーズに戻り、最後は消え入るようにピアニッシモで終わる曲です。
一曲通して弾けるようになってきたある日のレッスン、その生徒さんが突然こんなことを言いました。
「この曲、”夢”だったんじゃないかなぁ。」
?
私にはすぐにピンと来ず、どういう事?と尋ねたら、
「だって最初と最後のフレーズが一緒でしょ、それで最後はperdendosiで静かにピアニッシモで終わるから、ライオンの子供が、狩りをしてる”夢”を見たんじゃないかな」
と説明してくれました…!
私は本当に驚きました。
この曲を弾くまで、『狩り』という言葉の意味もわからなかった生徒さんが、こんなに深く想像力豊かに曲を解釈してくれていたということにです。
私が伝えたのは、『狩り』という言葉の意味と、曲に書かれているイタリア語の音楽用語の意味。
それだけなのに、曲の中にある物語を想像して自分の言葉にして表してくれたのです。
曲を聴いて、どんな物語を感じるかは聴き手次第です。
演奏する人によってその解釈も違っていいし、音楽とはそれが面白いものですよね。
私が思っていた狩りの場面だけでなく、それは夢だったという、生徒さんならではのその物語が私の中にも一気に広がっていきました。

私も幼い頃、音楽にはいつも物語がある、と先生から言われていました。
ですがどちらかと言うと、自分で想像する、と言うよりは、先生に『こんな物語なのよ』と初めから教えられていたように思います。
ですが、子供には私たちには思いもつかない想像力を持っている、と言うことを改めて感じさせられたレッスンでした。
自分が感じたことを、自分で考え、自分の言葉で説明できる。
これは音楽だけではなく、これからの人生、様々な部分で活きていくと感じます。
また、音楽を聴いて、たくさんの想像を働かせることは、
何かを見て美しいと思ったり、切ないと思ったり、人の気持ちを思いやったりする感情にもつながっていき、
人間としての感受性が広がっていきます。
これからも、こちらの考えを押し付けるのではなく、生徒さん一人一人の想像力から作られる音楽を引き出し、楽しみつつ指導していきたいと思います。
◎現在のレッスン状況
ありがたいことに、多くのお問い合わせをいただき、現在レッスン枠がかなり埋ってきております。
場所によってはお伺いできる場合もございますが、2~4月はスケジュールが変わりやすい時期となりますので、ご興味をお持ちいただけましたらぜひ一度お問い合わせいただき、出張先をご明記の上ウェイティングという形でお待ちいただければと思います。
どうぞご理解をお願いいたします。
吉田紗綾
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