JASRAC 音楽教室に”潜入”2年 ”主婦”を名乗り 

昨日のニュースです。日本で音楽指導にかかわっている方々や演奏家の方を主にSNS上などでかなりざわついているようです。

(JASRAC、音楽教室に”潜入”2年。”主婦”を名乗り)

https://news.livedoor.com/article/detail/16737537/?fbclid=IwAR3UwZdRePgp0WWKGpkQVUS7VeUPAIBkgNJ4Hfs39TbT0HfiqDqBPg3_wHE

 

日本音楽著作権協会(JASRAC)が音楽教室のレッスンでの演奏さえも著作権料を徴収しようとしていることは以前から少し話題になっておりましたが、
それについては各所、個人でいろんな意見・考えもありニュースが出た当時も話題になりましたので、ここでは詳しいことや私見は長くなると思われるので割愛します。

今回私がひっかかったのは

”訴訟では、教室での講師や生徒の演奏が、著作権法が定める「公衆に聞かせる目的の演奏」に当たるかどうかが争われている”

という記事と、この”主婦”と称して教室に習いに行っていた(実際は潜入調査)JASRAC職員を教えていたヴァイオリンの講師はこれを知ってどんな気持ちになられたのだろう?ということです。

まず皆さんが楽器を習う一番の目的、街の音楽教室に行く目的は何でしょうか?
皆がみな”公衆に聞かせる為の演奏がしたいから” もしくは”発表会、演奏会にぜひ出たいから”
がまず一番の目的とは考えにくいと思います。

”公衆(身内、友人以外)の前で聞かせる目的の演奏”を求めている人はすなわち音楽専門の道に進む人、プロになるレベルの人であってそういった人はこのような街の音楽教室でずっと習うことはまずありません。
記事の教室は大手楽器店系列の音楽教室(音大付属の音楽専門教室等ではなく)だということです。
そういった教室ではまず皆趣味で楽しく楽器を弾きたい、何か楽器を演奏できるようになりたい、歌をうまく歌えるようになりたい、と気軽にレッスンに来る方がほとんどではないでしょうか。

もし専門の道に進みたくなった、高度な技術を身に着けたい、能力もある、ということになると個人で国内外の先生に師事することになります。
講師も失礼ですが街の音楽教室の講師と、音楽大学/芸術大学の講師・プロの演奏家のかたわら指導している講師とでは全く演奏の技術も違います。

なので街の教室の趣味範囲におけるレッスンで、

”演奏はとても豪華に聞こえた、演奏会のようだった”(記事より、潜入調査の職員の発言)
だから演奏会と同じく著作権料がかかる、払う義務がある、とはおかしな話で考え難い、というのが音楽関係者の中では大半です。

そして・・・2年間も指導をしてこられたのにレッスンを訴訟の材料にされてしまったとわかった時の講師のお気持ちはどうだったのでしょうか、お気の毒です。

もちろん著作権を守るのは大切なことで、これらの教室も外部で有料の演奏会、発表会を開催する時はきちんと著作権料を協会に払っているはずです。
レッスンと演奏会は違います。

私も昔は仲間と演奏会を開催する場合、ホールを借りて若干の有料チケット金額を設定する場合著作権の申請をし、いろいろ調べたりしておりました。
近代、現代、そして今もご存命の作曲家の作品を演奏するのはもちろん著作権料がかかり、新しい作品であればあるほど高額でしたが、
ホールや楽器を借りるのと同じく楽曲も”借りて”いるのですから当然ですよね。

訴訟の進展が気になるところです。

(2001年時の出演演奏会の資料が出てきました。
私が演奏したのは・レクオーナ・ルトスワフスキー・ファリャ、と
いずれも著作権がかかるもので難しいものもありましたが、皆名曲で弾きがいもあり、アンケートによるとお客様にも喜んでいただけたと聞き、達成感がありました)

 

 

 

 

 

 

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