今世紀最高のピアニスト、マルタ・アルゲリッチ来星!


(演奏中の撮影はもちろんNGですが、カーテンコールではフラッシュを使用しなければ撮影OKとのこと。ほとんどの人がスマホで必死に撮影していましたよ。)

http://www.argerich-mf.jp/artists/Argerich.html

レジェンド女性ピアニスト、マルタ・アルゲリッチ(77)。

女性の歳に言及するのはなんですが公表されていますので言いますと今年の6月で77歳になられました。
楽器は生きているうちは弾けるものではありますが、世界各国で演奏会をし、そして難曲中の難曲、今回はプロコフィエフの協奏曲やラフマニノフのピアノデュオ作品等軽々と弾いてのける高齢の演奏家はそうそういません。

シンガポールピアノフェスティバル25周年という記念の年に合わせ、彼女の公演もピアノデュオ、そしてシンガポール交響楽団との協奏曲、2公演開催されました。もちろん2公演とも行って参りました。

CDや映像で幾度となく彼女の演奏を聞いてきましたが、実際の演奏では卓越したテクニックがさらに光っており、その上余裕しゃくしゃくの美しい演奏。

近年ソロリサイタルは行っておらずオーケストラとの共演、他楽器の演奏家との共演が主ですが、シンガポール公演ではアンコールで2曲ソロ演奏もして下さり、観客も皆至福の時を過ごしたのではないでしょうか。
私も1曲はアンコールをして下さるかな、と予想しておりましたが2曲は予想外で少し驚きました。

若い頃は気分屋で突然の公演キャンセルも度々(私も日本在住時、キャンセルされてしまった経験あり。体調不良とのことだったので仕方なかったでしょうけど)、3度の結婚歴、などプライベートでも話題沸騰な彼女でしたが、近年は丸くなって柔和なおばあ様という雰囲気ですね、演奏はアグレッシヴですけど。

日本には毎年彼女の名を冠した“別府アルゲリッチ音楽祭”という音楽祭で毎年来日し、ピアノをお弾きになる美智子皇后さまも彼女の大ファンでいらっしゃいます。

今回意外にもアルゲリッチは東南アジア初公演だったようです。同じ時期、シンガポールは歴史的首脳会談があり一部地域はいつもと違う様相でしたが、シンガポールはお気に召されたでしょうか、又ぜひ来星していただきたいです。

ちなみに彼女の2番目の夫、スイス人の世界的指揮者さんはシンガポールにも家を持っていらしてシンガポールPR保持者だそうです。
私もここで彼の指揮する公演に行ったことがあります。

その時に”アルゲリッチもシンガポールに呼んでくれないだろうか・・”(離婚後も彼らは仲良しだそうで何度も共演したりCDを出したりしています)
と思っていたのですが本当に来られたなんて!

月並みですが夢のような公演でした。

スターピアニスト達がシンガポールに集結!

この時期に毎年行われているシンガポールのピアノフェスティバル、今年は25回目の記念年ということで例年に比べ大物アーティストが集い、歴代のショパン国際ピアノコンクールの覇者が3人も来星しました。

記憶に新しい前回(2015年)の優勝者、チョ・ソンジン氏、東南アジア人初の優勝者、日本でも人気の高いベトナム人ピアニスト、ダン・タイ・ソン氏、そしてそしてレジェンド女性ピアニスト、マルタ・アルゲリッチ氏、等々またとないラインナップです。

チョ・ソンジン氏、ダン・タイ・ソン氏の公演は終了しました。至福の時を味わいました。
今週からはいよいよアルゲリッチ氏の登場!
ピアノデュオとあとシンガポール交響楽団とのピアノ協奏曲の2公演です。

今週からのアルゲリッチ氏の演奏会が終わりましたら又改めて詳しく投稿しますね。

 

1年中夏でもサマーソングはいかが?

四季がなく年中夏の暑いシンガポールですが、日本のニュースをみたり日本の友人知人のSNS投稿によって日本の四季は認識しているものの、来星後真冬に一時帰国したことがない私はもう冬の寒さに耐えられるだろうかといつも不安になります。

ところでシンガポールもここ数か月はとても暑く、日本は夏に向かって暑くなってきた、もしくはすでに暑いところもあるようですね。
四季をテーマにした曲は様々なジャンルにてあります、今日は”夏”に関する私が好きな曲を紹介致します。

日本在住時は夏が近づいてくるといつも頭に流れてきていた”サマータイム”(金)ジョージ・ガーシュイン作曲)。
オペラ”ポーギーとベス”の中でヒロインが歌う気だるくも美しい歌で、ヴォーカルのみならず様々な楽器にアレンジされ広く知られた曲です。

ガーシュインといえばジャズ、ポピュラー、クラシック音楽それぞれに活躍し、
中でも彼の代表作、”ラプソディー・イン・ブルー”などは誰もが一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

私はラプソディインブルーだけではなくガーシュインの他のポピュラ小曲がとても好きで何冊かピアノアレンジ譜を持って弾いております。
中でも”サマータイム”はお気に入り。

サマータイムも様々なピアノアレンジがあります、今回おすすめの2パターンご紹介します。

上級者には
”ファジル・サイ編曲 Summertime Variations “(ショット版)
トルコの天才中堅ピアニスト・作曲家ファジル・サイ(48)による編曲。変奏曲になっており途中はジャズテイスト満載でかっこいいです。

上級者以外の方は
”はじめてのガーシュイン 鈴木まり 編” (全音楽譜出版社)
の中に収録されている”サマータイム”

音数は少ないにもかかわらず原曲の雰囲気は存分に残しており、ペダルを存分に使って少しリズムを崩してゆったりと弾くと聞き映えすると思います。

この曲集はガーシュインの有名器楽曲・ヴォーカル曲が素敵にアレンジされ、
いつもと少し違った曲をやってみたい、たまにはクラシック曲以外をやってみたいという時にはおすすめです。
”ブルグミュラー程度”と本には記してあります。曲によって難易度は多少違いますがだいたいブルグミュラー導入~終了程度なら弾ける曲ばかりです。

今回女子中学生の生徒さんに”サマータイム”を渡してみました。
中学生は時間も限られ、毎日の練習に多大な時間をかけられるわけではありませんので長い曲を出すのは難しいです。
こういった短い曲で親しみやすく、又、”クラシック曲以外で練習やレッスンを楽に”というような逃げの曲ではなく譜読み、リズム、表現、すべてにおいて勉強することは多く有効です。

思いのほかこの中学生のお母さまが気に入ってくれたようで、
”〇〇ちゃん(娘さんの名)ぜひ頑張ってこれ弾いて!” とヤル気にさせて下さいました(笑)

私が”はじめての~”バージョンと”ファジル・サイ”バージョンを少し弾いてみてお母さまがこの曲をご存知だったからです。
訪問レッスンは”レッスンが聞ける、見える”ことが利点ですね。